![]() | 秘書とシュレディンガーの猫 榎田尤利/志水ゆき 大洋図書 SHYノベルズ 2008-12-22 by G-Tools |
シュレディンガーを正しく指摘したひとりに全財産を相続させる――。
亡き祖父の遺言を聞くために古い屋敷を訪ねた館を待っていたのは、風変わりな猫探しの遺言と、初めて会う従兄弟、それに祖父の美しい個人秘書・雨宮だった。
金と権力を信じる館は、遺言の内容にうんざりしながらも屋敷に滞在することを決める。一方、雨宮は初めて会ったときから、館のことが嫌いだった。
それなのに、館の挑発に乗ってしまい……!?
亡き祖父の遺言を聞くために古い屋敷を訪ねた館を待っていたのは、風変わりな猫探しの遺言と、初めて会う従兄弟、それに祖父の美しい個人秘書・雨宮だった。
金と権力を信じる館は、遺言の内容にうんざりしながらも屋敷に滞在することを決める。一方、雨宮は初めて会ったときから、館のことが嫌いだった。
それなのに、館の挑発に乗ってしまい……!?
館芳隆(たちよしたか・29歳)×雨宮典(あまみやのり・27歳)
貸金業社長×秘書
「秘書とシュレディンガーの猫」
「不機嫌な猫」の二編。
「Pet Loversシリーズ」の三作目ですね。
二作目は、すみません、パスしております。
会ったこともない大富豪の祖父が亡くなり、相続権のある、これまた会ったことのない従兄弟同士三人が祖父の古屋敷に呼び出される。
人嫌いで偏屈だった祖父は猫を数匹飼っており、その中から「シュレディンガー(という名前)の猫を言い当てたものに全財産を相続させる」というバカバカしい遺言を聞かされる三人。
期限は二週間。
会社経営に行き詰った加瀬(かせ)、金と権力が大好きな館、そして一番若い鞠崗(まりおか)の三人は屋敷に滞在して、「猫のシュレディンガー」の捜索を始める。
他に屋敷にいるのはメイドと祖父の個人秘書だった雨宮。
美しいが人形のように感情の読めない雨宮と館は最初から衝突する。
しかしやがて・・・というお話です。
「Pet Lovers」シリーズですし、祖父の日記の断片から、「シュレディンガー」とはいったいどの猫か?というのはすぐにわかってしまいます。
推理をを一緒に楽しめたら「へ~!」という謎解きの面白さもあったかと思いますが、これは推理小説ではないですし、致し方ないですね。
でも、面白さが損なわれているとわけではなく、楽しく読みました。
なかなか人に慣れない猫のようで、それでいて最初は「襲い受」な雨宮が可愛いかった(笑)。
どんなに偏屈でも、どんなに金や権力が好きでも、やはり根底には“情”を失くさないのが榎田さんらしいなと思った。
老人や雨宮が望んでも得られなかった暖かい「HOME」が古い屋敷に育まれていくであろう未来はやはり安心感と暖かさを感じさせて読後がホッとしますね。
カップルも良かったんですけど、明るい鞠崗君がなんだか可愛い良い子な性格で気になりました。
イラストで風貌を拝んでみたかったんだけど、描いてなくて残念。
恋も金も器用に廻すような手慣れなタイプでなく、「ぶきっちょさ」のあるキャラが好きなので、この二人はそういう点でも好きでしたね。
貸金業社長×秘書
「秘書とシュレディンガーの猫」
「不機嫌な猫」の二編。
「Pet Loversシリーズ」の三作目ですね。
二作目は、すみません、パスしております。
会ったこともない大富豪の祖父が亡くなり、相続権のある、これまた会ったことのない従兄弟同士三人が祖父の古屋敷に呼び出される。
人嫌いで偏屈だった祖父は猫を数匹飼っており、その中から「シュレディンガー(という名前)の猫を言い当てたものに全財産を相続させる」というバカバカしい遺言を聞かされる三人。
期限は二週間。
会社経営に行き詰った加瀬(かせ)、金と権力が大好きな館、そして一番若い鞠崗(まりおか)の三人は屋敷に滞在して、「猫のシュレディンガー」の捜索を始める。
他に屋敷にいるのはメイドと祖父の個人秘書だった雨宮。
美しいが人形のように感情の読めない雨宮と館は最初から衝突する。
しかしやがて・・・というお話です。
「Pet Lovers」シリーズですし、祖父の日記の断片から、「シュレディンガー」とはいったいどの猫か?というのはすぐにわかってしまいます。
推理をを一緒に楽しめたら「へ~!」という謎解きの面白さもあったかと思いますが、これは推理小説ではないですし、致し方ないですね。
でも、面白さが損なわれているとわけではなく、楽しく読みました。
なかなか人に慣れない猫のようで、それでいて最初は「襲い受」な雨宮が可愛いかった(笑)。
どんなに偏屈でも、どんなに金や権力が好きでも、やはり根底には“情”を失くさないのが榎田さんらしいなと思った。
老人や雨宮が望んでも得られなかった暖かい「HOME」が古い屋敷に育まれていくであろう未来はやはり安心感と暖かさを感じさせて読後がホッとしますね。
カップルも良かったんですけど、明るい鞠崗君がなんだか可愛い良い子な性格で気になりました。
イラストで風貌を拝んでみたかったんだけど、描いてなくて残念。
恋も金も器用に廻すような手慣れなタイプでなく、「ぶきっちょさ」のあるキャラが好きなので、この二人はそういう点でも好きでしたね。
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。
>やはり根底には“情”を失くさないのが榎田さんらしいなと思った。
そうなんですよね!
私もすごくそう思いました。
その点で、やはりこのお話は榎田さんの世界観が溢れています。
二人が猫の正体を探る駆け引きの中で、人間らしい感情というか温かさに目覚めていく様子には、読んでいるこちらまで温かい気持ちになれました。
次回作はオーナーのようですね。
どんな恋を誰とするのか、楽しみですvv
>やはり根底には“情”を失くさないのが榎田さんらしいなと思った。
そうなんですよね!
私もすごくそう思いました。
その点で、やはりこのお話は榎田さんの世界観が溢れています。
二人が猫の正体を探る駆け引きの中で、人間らしい感情というか温かさに目覚めていく様子には、読んでいるこちらまで温かい気持ちになれました。
次回作はオーナーのようですね。
どんな恋を誰とするのか、楽しみですvv
こちらにもこんばんは~!
はいはい、これも予約して・・あれ?もう手元に届いているはずですが・・。やはり何時読めるのかは未定(笑)
どんどん高くなっていく本の山。
でも、つい新刊は予約してしまう・・悪循環(笑)
ま、のんびり読んでいきます。
はいはい、これも予約して・・あれ?もう手元に届いているはずですが・・。やはり何時読めるのかは未定(笑)
どんどん高くなっていく本の山。
でも、つい新刊は予約してしまう・・悪循環(笑)
ま、のんびり読んでいきます。
2009/01/11(日) 01:57 | URL | 水月 #8FzWl0s2[ 編集]
こんにちは、桃さん。
館も老人も最初はまるで冷血漢のように出てきますし、相続人の一人の加瀬も金のためなら何でもやるように見えましたけど、みんな「情」のある人たちでしたもんね。
やはりホッとしました。
このホッとする感じが、榎田さんだな~と思いますねv
オーナーのお相手もやはりペットですよね。
いったいどんなペットなんだか興味をそそられます。
館も老人も最初はまるで冷血漢のように出てきますし、相続人の一人の加瀬も金のためなら何でもやるように見えましたけど、みんな「情」のある人たちでしたもんね。
やはりホッとしました。
このホッとする感じが、榎田さんだな~と思いますねv
オーナーのお相手もやはりペットですよね。
いったいどんなペットなんだか興味をそそられます。
2009/01/11(日) 13:53 | URL | mimu #-[ 編集]
こんにちは、水月さん。
私も順番に読んでるわけではないので、これ以前の本も積んだままになってますよ~。
そのまま忘れ去らないうちに読んでやらにゃ(笑)
つい面白そうなのから先に手にとってしまうんですよね。
あと、楽しみにしすぎて、もったいなくて読めない・・・ということが私の場合あって、それもまたおかしな話なんですけど(^^ゞ
私も順番に読んでるわけではないので、これ以前の本も積んだままになってますよ~。
そのまま忘れ去らないうちに読んでやらにゃ(笑)
つい面白そうなのから先に手にとってしまうんですよね。
あと、楽しみにしすぎて、もったいなくて読めない・・・ということが私の場合あって、それもまたおかしな話なんですけど(^^ゞ
2009/01/11(日) 13:56 | URL | mimu #-[ 編集]