FC2ブログ
BL読書感想日記※※※ 詳しくはカテゴリーの「このブログについて」をご覧下さい。

2020/101234567891011121314151617181920212223242526272829302020/12

4773099429夜に咲く花
剛 しいら/麻生ミツ晃
笠倉出版社
クロスノベルズ 2008-12

by G-Tools

男は何もかも持っていた、金も地位も名誉も。
祖父からの多額の贈与がきっかけで、小説家になってしまった神宮寺は、日々の生活に面白みを求めていた。そんな時、彼は水樹という青年と引き合わされる。
清楚な雰囲気に心惹かれた神宮寺は後日、「叔父が行方不明になった」という水樹の元に向かう。
古びた洋館と温室、幻想的な空間の中で推理を始めたその夜、ベッドで物思いに耽る神宮寺に妖艶な表情を浮かべた水樹がのしかかってきて!?
神宮寺幸多朗(じんぐうじこうたろう・20代後半くらい?)×桜沢水樹(さくらざわみずき・20代半ばくらい?)
お坊ちゃん作家×植物肥料研究所の研究員


珍しくあらすじもあとがきも読まずに前知識なしで読み始めたので、ミステリーだと知って、そこから謎解きに引き込まれました。
ただ明快な回答とか解決とかに至る、そういうわかりやすい結末ではなかったですけどね。
架空らしいですけど、“夜に咲く花”と、昼間は清楚な水樹の夜の変身をかけた・・・ちょっと妖しい雰囲気のお話でした。

祖父を「大殿様」と呼ぶような旧家生まれの神宮寺は、長身で美男で東大卒、何不自由なく育ったお坊ちゃまだが、祖父にいきなり大金を渡されて、「それでなんかやってみろ」というようなことを言われ、外国を放浪した末に書いた小説が売れまくり、小説家となった。
祖父にもらった時より増えた金を、今度は植物の肥料を研究する『桜沢化学』に投資することにするが、そこで出会うのが桜沢化学の社長・桜沢義彦の甥、水樹だった。
その出会いで水樹に惹かれる神宮寺は、後日水樹から「叔父失踪」の報を受けかけつける。
そこで、水樹の変貌を目の当たりにし、義彦失踪の謎を推理することになる・・・。

素人お坊ちゃま探偵となった神宮寺の「名探偵ぶり」を期待しましたが、はなばなしい解決とかはないのでそこはそれなりに。
それより推理を進めるうちに「水樹」という妖しい謎の存在に捕まってしまったお坊ちゃま、という感じ(笑)。お坊ちゃまと言っても世間知らずの頼りない男というわけではなく、ちゃんと自分の欲望や欠点を自覚してたり計算もできる人なので、自ら進んで捕まった。
妖しい空気の中にいてもどこかカラッとした明るさを感じさせる人で、そのせいで暗くなりすぎないところは良かったかな。
個人的に水樹にはあまり魅力を感じなかったので、その点でこの話は私のポイントとはちょっとハズれてたかもしれない。

水樹の内面的な話が関わってくるし、同じクロスノベルズなので「記憶シリーズ」とリンクしてくるかな?もしかしてマグロ先生が?(笑)とチラッと頭を過ぎりましたが、「バットにかすってファウル」でした。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。

これは、私も肩透かしくった感じがしました。
なにより、神宮寺が相手に「清楚な処女性」を求めているのが、あまりにも心が狭い気がしました。

もっと推理に的を絞れば、面白かったかもしれませんね。

そうそう、私も「記憶シリーズ」のスピンオフかと期待したんですが(笑)。ファウルでしたねえ。
2009/01/15(木) 11:06 | URL | 桃 #-[ 編集]
>桃さん
こんにちは、桃さん。

推理がメインではなく、日向を歩いてきた男が謎めいた恋人を手に入れるのがメインでしたね。
しかし水樹の状態も解決したとは言えないので、中途半端でした。

処女性にこだわってるままだと、まだ話はこれからですよね~。
昼は淑女夜は……と言うのが男の夢でもあるらしいけど(笑)

桃さんも「記憶」の先生を期待しました?
惜しいファウルでしたよね(笑)
2009/01/15(木) 16:15 | URL | mimu #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する