![]() | ブレイクアウト 美しい棘 佐々木禎子/実相寺紫子 講談社 X文庫ホワイトハート 2008-12-05 by G-Tools |
香港マフィア「新勝義」のトップにたった劉華炎は苛立っていた。自分を裏切り、兄である華勝の部下となった素性の知れない謎の男――パクの存在に。
だがなぜか、パクは華炎に、行方不明となっている日本の有力暴力団関係者を捜せ、「金はいらない。その代わり・・・あなたを僕にください」と話を持ちかける。
明らかになる華炎の過去。死と隣り合わせの快楽。
ふたりの間に真実の愛は芽生えるのか!?
だがなぜか、パクは華炎に、行方不明となっている日本の有力暴力団関係者を捜せ、「金はいらない。その代わり・・・あなたを僕にください」と話を持ちかける。
明らかになる華炎の過去。死と隣り合わせの快楽。
ふたりの間に真実の愛は芽生えるのか!?
パク×劉華炎(りゅうわいむ)
『ドロップアウト』シリーズのスピンオフ。
前作で主役の華勝(わせん)の弟・美人で冷酷で残虐な華炎のお話です。
ほおっておくにはもったいないほどの、強烈にツンツンの女王様だものなぁー。
お相手はパクさんでした(笑)。
国籍年齢本名不詳の美青年。
彼も前作に登場し、アジア圏の留学生を束ね、平和大国日本で犯罪行為を犯し金を自国に持ち帰るクリミナル・グループのトップと言われた男。
華炎の部下として登場しましたが、最後には華炎に背いて華勝についていたなど、華炎を手酷く裏切り怒りに触れてボコボコに殴る蹴るされました。
所詮、金を求めて不穏な本意を隠して日本にやってくる若者を束ね、組織として犯罪を犯させて自分も上手い汁を吸う、ちょっと頭の回る若造・・・という程度のイメージだったのですが、本作では、実はもっと大きな後ろ盾を持つ、非常に侮れない曲者・・・ということがわかってきます。
当然女王様は面白くありません(笑)。
パクが憎たらしくてしょうがない。
パクを自分の手で血まみれにするところなんかを想像してはワクワクしてしまうキツい女王様です。
『ドロップアウト』の二人の方が“恋愛”としてはまだわかりやすかったですが、この二人はその関係も愛情もとても複雑です。
愛と憎しみは紙一重・・・というか、誰かを愛するとその人のことばかり考えるように、誰かを憎んだ時もやはりその存在に執着しますよね。
華炎は、裏切られ憎しみが募れば募るほどパクに対する執着が募り、自分の物にしてこの手で叩きのめしてやりたいと思いつめていきますが、それは恋焦がれているのと同じ。
パクは一見華炎に対して頭を低くしているような接し方をしますが、それこそわけわからん背景の男ですし、色々計算しているようです。
女王様に仕えているようで心の中では「好きにはさせないよ」と笑っているような?(笑)
しかし、新勝義の香主としての華炎はとことん利用しても、“華炎”という一人の人間に対しては、真摯に愛情を持ち純粋に欲しがっている・・・ような気もします。
これからまだ続くようですので、お楽しみかな。
『ドロップアウト』シリーズのスピンオフ。
前作で主役の華勝(わせん)の弟・美人で冷酷で残虐な華炎のお話です。
ほおっておくにはもったいないほどの、強烈にツンツンの女王様だものなぁー。
お相手はパクさんでした(笑)。
国籍年齢本名不詳の美青年。
彼も前作に登場し、アジア圏の留学生を束ね、平和大国日本で犯罪行為を犯し金を自国に持ち帰るクリミナル・グループのトップと言われた男。
華炎の部下として登場しましたが、最後には華炎に背いて華勝についていたなど、華炎を手酷く裏切り怒りに触れてボコボコに殴る蹴るされました。
所詮、金を求めて不穏な本意を隠して日本にやってくる若者を束ね、組織として犯罪を犯させて自分も上手い汁を吸う、ちょっと頭の回る若造・・・という程度のイメージだったのですが、本作では、実はもっと大きな後ろ盾を持つ、非常に侮れない曲者・・・ということがわかってきます。
当然女王様は面白くありません(笑)。
パクが憎たらしくてしょうがない。
パクを自分の手で血まみれにするところなんかを想像してはワクワクしてしまうキツい女王様です。
『ドロップアウト』の二人の方が“恋愛”としてはまだわかりやすかったですが、この二人はその関係も愛情もとても複雑です。
愛と憎しみは紙一重・・・というか、誰かを愛するとその人のことばかり考えるように、誰かを憎んだ時もやはりその存在に執着しますよね。
華炎は、裏切られ憎しみが募れば募るほどパクに対する執着が募り、自分の物にしてこの手で叩きのめしてやりたいと思いつめていきますが、それは恋焦がれているのと同じ。
パクは一見華炎に対して頭を低くしているような接し方をしますが、それこそわけわからん背景の男ですし、色々計算しているようです。
女王様に仕えているようで心の中では「好きにはさせないよ」と笑っているような?(笑)
しかし、新勝義の香主としての華炎はとことん利用しても、“華炎”という一人の人間に対しては、真摯に愛情を持ち純粋に欲しがっている・・・ような気もします。
これからまだ続くようですので、お楽しみかな。