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4344815521愛の降る場所
高岡ミズミ/田倉トヲル
幻冬舎コミックス
ルチル文庫 2009-01-16

by G-Tools

会社員の三澤和志とインディーズバンドのギタリスト・潮崎雅直は恋人同士。熱烈に口説かれた和志が頷いてから早六年、今は同棲中だが、音楽に明け暮れる雅直との生活を和志がひとりで支えている。
そんなある日、喫茶店で出会った彫刻家・柏尾からデッサンモデルのバイトを持ちかけられた和志。
でもなぜかそのことを雅直に言い出せなくて・・・?

潮崎雅直(しおざきまさなお)×三澤和志(みさわかずし)
同い年23歳。恋人同士になって六年。同棲中。
アマチュアギタリスト×安月給のサラリーマン

「愛の降る場所」(2003年雑誌掲載を加筆修正)
「愛のなせるわざ」(書き下ろし)の二編。


高校生の時に雅直から告白され、和志がそれを受け入れて、卒業後一人暮らしを始めた和志の家に雅直が転がり込んで同棲を始め現在に至る・・・二人のつきあいは六年経っています。
和志は児童書を出版している小さな会社の営業で、月給は手取りで16万。
雅直は高校時代からの夢を追いかけインディーズバンド活動に精を出し、ライブをし、合間にアルバイト。
しかし、二人の生活の全ては和志の16万円だけでまかない、雅直が得る僅かな収入は、ギターのメンテナンスなど雅直個人の出費に消えていきます。
当然生活は切り詰めなければなりませんしやりくりも大変。
営業担当なのでたまにはスーツも新調したいですし、自分の欲しいものや趣味に少しでいいからお金を使いたい。
しかしいかんせん収入が足りない・・・。

雅直は「いつかメジャーになる」が口癖で、そうしたら和志に楽をさせてやるとことあるごとに言います。金も甲斐性もないけど愛情だけは確かにたっぷりある男(笑)。
和志もそれを信じて支えてきたのですが・・・六年経っていささかくたびれ気味。
いい加減諦めて、普通に就職してくれないだろうか・・・そんな思いと共に自分だけが苦労をしているような気がする生活に疲れてきています。

そんな時、和志は二時間で一万円という破格の時給で彫刻家のモデルのアルバイトを持ちかけられます。
約束は5回。
5万円あれば生活がすごく助かる。
雅直にも焼肉を食べさせてあげられる(この期に及んでもまだそう思うところが泣かせる。笑)
背に腹はかえられないと和志はモデルを引き受けるのですが、それを知った雅直が激怒。
二人は大喧嘩になってしまいます。


夢を持つ男を支えて生きるのもまたひとつの夢。
しかし私のようなオバサンになりますと、いくら好きでも夢だけじゃ食っていけないという現実的思考は拭いきれません(笑)。
この世知辛い時代に、実際問題毎月ギリギリのやりくりを抱えている主婦としては、本の世界とはいえ夢と現実どっちの味方をしたもんやら、困ってしまいましたね(笑)。

夢を追う雅直が好きで、そんな彼を支えたいと思っていたはずの自分。
始めのころの自分の気持ちを和志は思い出し、雅直なりに悩んでいたこともわかって二人は元の鞘に納まる。
そしてめでたく雅直も“携帯配信”とは言え、ダウンロード数が多ければCDデビュー・・・という道が広がっていく。

六年の苦労が無駄にならなくてよかったですねぇ、ホントに。
現実にはボロボロになって別れていくカップルもたくさんいると思うよ。
あんたたち、ついてんだから。

・・どうしてもひと言余計なことを言ってしまいたいオバサンなのでした。
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