![]() | 水底に揺れる恋 中原一也/立石涼 二見書房 2009-01-23 by G-Tools |
高校を辞め、一人家業の漁師を継ぐ決意をした志堂にあてつけるように、東京の大学へ行くことをその前日まで黙っていた高田。
警察官となり十年ぶりに故郷に戻ってきた高田は、志堂と気まずい再会を果たす。
会えば喧嘩ばかりの二人だが、時折見せる志堂の熱い視線に、かつて1度だけ重ねた唇の感触が蘇る。
逃げ出したいのか捕まってしまいたいのか。
相反する想いを抱え、誰よりも男らしくあることに拘る高田は、自分の中に潜む女を認められず必至に目を背けるのだが・・・。
警察官となり十年ぶりに故郷に戻ってきた高田は、志堂と気まずい再会を果たす。
会えば喧嘩ばかりの二人だが、時折見せる志堂の熱い視線に、かつて1度だけ重ねた唇の感触が蘇る。
逃げ出したいのか捕まってしまいたいのか。
相反する想いを抱え、誰よりも男らしくあることに拘る高田は、自分の中に潜む女を認められず必至に目を背けるのだが・・・。
志堂孝臣(しどうたかおみ・28歳)×高田直己(たかだなおき・28歳)
漁師×警察官。
幼馴染。
田舎の漁村に東京から帰郷したお巡りさん受。
それを待ち受ける漁師となった攻。
学生時代、秘めた想いが再燃する…。
想像しただけで、萌えそうなのに。
せっかくの漁師なのに。
これって別に「漁師」じゃなくても「お巡りさん」じゃなくてもいいんではないですか。
今回辛口になっておりまして、ごめんなさい。
「中原さん、漁師」ということで物凄く期待して読んだんですが、度々ページを捲る手が止まってしまい読み切るのに大変苦労しました。
萌アイテムがこれだけあってハズすとは予想外だった。
なんというか…まず攻は、漁師ですから野性的ですから(笑)、年中発情期でもそれは許容範囲ですし、そのくらい熱く追っかけてくれる方が攻らしいでしょう(笑)。
でも好きな男に女を抱きに行かせるという倒錯思考がよくわからない。
同じ海の町で一緒に育った女性に対するある種の仲間意識や思いやりはわかりますが、彼女を抱きに行かせるのが自分の好きな男。
上手く言えないけど、彼らの中にある彼女への“仲間意識”みたいなものと、志堂の高田への愛情とが、切り離されてるようでいて実は倒錯してて……しっかり伝わってこないからどう受け止めたらいいのかわかんなくてモヤモヤする。
それと受ですが、最初は誘い受なのに、後半は何も知らないおぼこ娘みたいに攻を拒否するのが×。
男であって「受け入れる立場」であるところに高田のプライドが納得いかず、「男」にこだわってるみたいだけど、引き合いに出したらナンだけど先日の久我さんの受は、年も高田と同じくらいで自分から男を誘って足を開く淫ら受ですけど(笑)、高田よりずっと「男」でした。
基本的に私がああいうタイプの受が好きだから好意的になるということもあるけど。
高田のこだわりって・・・「男が抱かれる」ことへの抵抗というより、志堂がところかまわず発情して「ヤりたいモード」ダダ漏れだから(笑)、「ムードがない!」と怒ってるカマトト乙女のように思えてしまったのも敗因かも。
元は中原さんのデビュー前の作品らしいですが、大幅改稿されてるということなので、それが理由というだけではないと思います…。
「漁師」だし「お巡りさん」だけど、ただ職業がそうだというだけで、期待が大きかっただけに、期待通りに萌えられなかったのは、思いの外厳しい落胆となってしまいました。
自分勝手な期待をしてどうもすみませんと謝るしかないですね(笑)。
漁師×警察官。
幼馴染。
田舎の漁村に東京から帰郷したお巡りさん受。
それを待ち受ける漁師となった攻。
学生時代、秘めた想いが再燃する…。
想像しただけで、萌えそうなのに。
せっかくの漁師なのに。
これって別に「漁師」じゃなくても「お巡りさん」じゃなくてもいいんではないですか。
今回辛口になっておりまして、ごめんなさい。
「中原さん、漁師」ということで物凄く期待して読んだんですが、度々ページを捲る手が止まってしまい読み切るのに大変苦労しました。
萌アイテムがこれだけあってハズすとは予想外だった。
なんというか…まず攻は、漁師ですから野性的ですから(笑)、年中発情期でもそれは許容範囲ですし、そのくらい熱く追っかけてくれる方が攻らしいでしょう(笑)。
でも好きな男に女を抱きに行かせるという倒錯思考がよくわからない。
同じ海の町で一緒に育った女性に対するある種の仲間意識や思いやりはわかりますが、彼女を抱きに行かせるのが自分の好きな男。
上手く言えないけど、彼らの中にある彼女への“仲間意識”みたいなものと、志堂の高田への愛情とが、切り離されてるようでいて実は倒錯してて……しっかり伝わってこないからどう受け止めたらいいのかわかんなくてモヤモヤする。
それと受ですが、最初は誘い受なのに、後半は何も知らないおぼこ娘みたいに攻を拒否するのが×。
男であって「受け入れる立場」であるところに高田のプライドが納得いかず、「男」にこだわってるみたいだけど、引き合いに出したらナンだけど先日の久我さんの受は、年も高田と同じくらいで自分から男を誘って足を開く淫ら受ですけど(笑)、高田よりずっと「男」でした。
基本的に私がああいうタイプの受が好きだから好意的になるということもあるけど。
高田のこだわりって・・・「男が抱かれる」ことへの抵抗というより、志堂がところかまわず発情して「ヤりたいモード」ダダ漏れだから(笑)、「ムードがない!」と怒ってるカマトト乙女のように思えてしまったのも敗因かも。
元は中原さんのデビュー前の作品らしいですが、大幅改稿されてるということなので、それが理由というだけではないと思います…。
「漁師」だし「お巡りさん」だけど、ただ職業がそうだというだけで、期待が大きかっただけに、期待通りに萌えられなかったのは、思いの外厳しい落胆となってしまいました。
自分勝手な期待をしてどうもすみませんと謝るしかないですね(笑)。
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。
>好きな男に女を抱きに行かせるという倒錯思考がよくわからない。
そう、そこなんですよ!
私もどうしてもこのお話が「好き」だと思えなかったのが。
同じオンナを抱くことによって、連帯感が深まるという思考回路はよく分かりません。百歩譲って、恋愛感情を抱く前ならともかく、そこに何の意味があるのか全く分かりませんでした。
強いて好意的に考えるなら、受け君に初恋の女性に抱いていた想い出をリセットさせたかったのでしょうか。それから、改めて俺と向き合ってくれとか・・・。
>後半は何も知らないおぼこ娘みたいに攻を拒否するのが×。
これは、きっと攻めのエロオヤジぶりを際立たせるための設定なのかなと思いました。恋の駆け引きなら面白かったんでしょうけどねえ。どうも受け君の肝の据わらなさが目立ってしまいましたね。
私も萌えアイテム満載の割にはちょっと違うかなあと思ったお話でした。
いや、mimuさんも同じようなところで落胆されていて、安心しました(笑)。
>好きな男に女を抱きに行かせるという倒錯思考がよくわからない。
そう、そこなんですよ!
私もどうしてもこのお話が「好き」だと思えなかったのが。
同じオンナを抱くことによって、連帯感が深まるという思考回路はよく分かりません。百歩譲って、恋愛感情を抱く前ならともかく、そこに何の意味があるのか全く分かりませんでした。
強いて好意的に考えるなら、受け君に初恋の女性に抱いていた想い出をリセットさせたかったのでしょうか。それから、改めて俺と向き合ってくれとか・・・。
>後半は何も知らないおぼこ娘みたいに攻を拒否するのが×。
これは、きっと攻めのエロオヤジぶりを際立たせるための設定なのかなと思いました。恋の駆け引きなら面白かったんでしょうけどねえ。どうも受け君の肝の据わらなさが目立ってしまいましたね。
私も萌えアイテム満載の割にはちょっと違うかなあと思ったお話でした。
いや、mimuさんも同じようなところで落胆されていて、安心しました(笑)。
こんにちは、桃さん。
桃さんもこのお話微妙でした?
そう聞いて、私も実はちょっと安心しました・・・(笑)
>同じオンナを抱くことによって、連帯感が深まる
こういうのをよく“兄弟”とか言いますけど(笑)、好きな男との間にもそんな仲間意識が芽生えますかね?
この場合はせっかく好きな男が戻ってきたのに、自分が手をつける前にみすみす初恋の女なんかに「お先にどうぞ」と差し出すでしょうか(笑)
もし志堂がそんな余裕だったとしたら、他の部分から垣間見える性格と矛盾してるような気がするんですよね~。
受もせっかく真面目で清潔そうで凛として侵しがたいところが魅力だというのなら、もっとそういう所が前に出てたら良かったのになと思います。
「迷い」ばっかり前に出てて、これじゃホントにダダ捏ねてるだけみたいで残念でした。
しかし、一番の敗因は、やっぱり私が「漁師」に濃い~いコアなそれを想像して期待していたのがいけないんだと思います(^^ゞ
桃さんもこのお話微妙でした?
そう聞いて、私も実はちょっと安心しました・・・(笑)
>同じオンナを抱くことによって、連帯感が深まる
こういうのをよく“兄弟”とか言いますけど(笑)、好きな男との間にもそんな仲間意識が芽生えますかね?
この場合はせっかく好きな男が戻ってきたのに、自分が手をつける前にみすみす初恋の女なんかに「お先にどうぞ」と差し出すでしょうか(笑)
もし志堂がそんな余裕だったとしたら、他の部分から垣間見える性格と矛盾してるような気がするんですよね~。
受もせっかく真面目で清潔そうで凛として侵しがたいところが魅力だというのなら、もっとそういう所が前に出てたら良かったのになと思います。
「迷い」ばっかり前に出てて、これじゃホントにダダ捏ねてるだけみたいで残念でした。
しかし、一番の敗因は、やっぱり私が「漁師」に濃い~いコアなそれを想像して期待していたのがいけないんだと思います(^^ゞ
2009/02/09(月) 14:20 | URL | mimu #-[ 編集]