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4048675060情熱の腕に恋は宿る
桂生青依/御園えりい
アスキーメディアワークス
B-PRINCE文庫 2009-02

by G-Tools

におい立つとうな美貌――省庁勤めの巧はそんな外見に反して、負けず嫌いで誰よりも仕事熱心な男だ。けれどそれは、かつて身体を売らされたことを忘れたかったから・・・。
そんな矢先、巧は筋金入りのサラブレッドで容姿も仕事も完璧の後輩・高坂から熱く迫られる。
高坂の激しい独占欲は巧の過去を暴き、恥らう身体を淫らに蕩けさせ――。
官僚と料亭の若旦那の愛を綴った「露の下に恋は薫る」も同時収録。
「情熱の腕に恋は宿る」(2005.雑誌掲載)
「露の下に恋は宿る」(2005.雑誌掲載)
「恋の仕業に彼は溺れる」(書き下ろし)の三編が収録されています。

「官僚シリーズ」と言っていいんでしょうか?
既刊に外務省エリート×ニュースキャスターの話が出ています。
今回は財務省官僚がそれぞれに出てきます。

「情熱の腕に恋は宿る」は、高坂誠一郎(こうさかせいいちろう・24~5歳)×栢野巧(かやのたくみ・29歳)の年下攻。財務省企画係の二年目と、財務省主計局予算総括一係長。
実父の政敵を陥れるため、美人局のようなことをやらされていた過去のある受。同僚の冴島(さえじま)にほのかな恋心を抱いているが、男同士でもあるし、自分は汚れている・・・と思っているので、もちろん告白なぞしない。
そしてある晩冴島が男の恋人とキスをしているのを見てしまい、さらに打ちのめされる。

そんな巧に一途に求愛してくるのが、有名閣僚揃いのバリバリの政治一家の出で、東大主席、司法試験一発合格、国一トップ合格、容姿もバツグンと鳴り物入りで入省したキャリア、高坂。
初めは後輩らしく控えめにアプローチしていたが、巧の冴島への想いを知るなど、焦れた高坂は強引で情熱的な求愛に転じる。
しかし年上美人は、自分は汚れているし、年上の男との恋愛など華々しい経歴をもつ彼には相応しくないと頑なに突っぱねる。

当然ホントはとっくに高坂に惹かれてるんですけどね。典型的な年上ツンデレ受です。
高坂も別に何かを逆手にとって脅迫するわけではなく、ただ熱い恋心のままにまっすぐに、時には強引に押してくる。
ダメよダメよと言いながら、最後には愛が勝つ・・・一途で情熱的な年下とツンデレ受のテンプレートでした。

「露の下に恋は宿る」は、時系列的にはこっちが先。雑誌掲載もこちらが先だったようです。
巧の想い人で、そのキスシーンを目撃してしまうことになる冴島と恋人のなれそめ話。
冴島雄司(さえじまゆうじ・30歳くらい)は厚労担当主査、受の相川千里(あいかわちさと・27~8歳くらい)は老舗料亭の若旦那。
冴島が仕事絡みの接待を千里の料亭で行うことになり、様々なトラブルや難問を一緒に乗り越えるうちにお互い好きになる・・・という展開。

冴島は、優秀で見た目もバツグン、そしてかなり上昇志向の強い男で、非情なわけではないけれど、上を目指すためには結婚もそのための手段のひとつ・・・とかなり冷静に計算している男。優秀ゆえに仕事に関してはワンマンでもあるのだが、千里が周囲の意見をよく聞き、うまく調整して仕事も人間関係も円滑にこなしているのを見て、ちょっと心を入れ替えたりする。千里は、見た目控えめで、線も細くあまり頼りがいがあるようには見えないので、自分とは反対に堂々と落ち着いて冷静に仕事をこなす冴島に憧れを抱く。
こちらのカップルもとてもわかりやすい純粋な人たちなので、妙に捻ったところのない、やはり安心な展開となっています。
官僚のエリートに、男の恋人はふさわしくない・・・と身を引こうとする千里ですが、こちらの攻も情熱的で真摯です。やっぱり最後に愛は勝つ。

書き下ろしの「恋の仕業に彼は溺れる」は、最初に戻って巧と高坂の、財務省慰安旅行の短いお話。
巧はどこにいてもツンデレです。
温泉ですが、温泉Hはありません(笑)


かように「テンプレート」なため、新鮮味は薄いかと思います。
必要以上にドキドキしたりハラハラしたり痛々しかったりしないので、読みやすいですが。
年下攻は大好きなので、このようにまるでBLの教科書があれば絶対基本として載ってるような話でも、それなりに楽しいですけどね。
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