![]() | 幸村殿、艶にて候5 秋月こお/九號 徳間書店 キャラ文庫 2009-02-25 by G-Tools |
越後領主・上杉景勝が、身分を隠して十勇士に参戦!! 島津征伐出陣を前に、夜ごと陣屋で抱かれる幸村。けれど色事を聞かれる羞恥と後ろめたさに、幸村は冷静さを保てない。
次第に気まずくなっていく陣中の空気に、佐助は密かに傷ついていた。景勝様の参陣以来、若が目も合わせてくれない――。
嫉妬と忠義の狭間で苦しむ佐助だが、そんな時、伽をしていたことが景勝にバレてしまい!?
次第に気まずくなっていく陣中の空気に、佐助は密かに傷ついていた。景勝様の参陣以来、若が目も合わせてくれない――。
嫉妬と忠義の狭間で苦しむ佐助だが、そんな時、伽をしていたことが景勝にバレてしまい!?
シリーズ第五作目。
関白秀吉の九州征伐を目前に控え、なんと幸村の一行に景勝が加わってしまいます。
しかし越後の城主・景勝の身に何かあったら幸村打ち首どころか真田家はもとより上杉家の存亡の危機。
景勝を追って重臣・直江兼続までやってきて、幸村と、なんとか景勝の暴挙を止められないかと算段しますが結局阻止することはできず、景勝は「望月六郎」と身を偽って、真田陣の一人として行動を共にすることになってしまいます。
しかしなんと言っても景勝と幸村は相思相愛。
夜ともなれば、陣中で激しい行為となるわけですが、この時代部屋の外には宿直とか陰供の者が傍に控えていて、用があれば駆けつけ、外の敵には注意を払っているわけで言わば「デバガメ公認」状態の行為となるわけです。
しかし初心な幸村は仲間にそんなところを聞かれていることが恥ずかしくていたたまれない。
まして、いつも陰供を勤める佐助からは幸村への恋情を聞かされており、つい我慢できなくて夜伽まで命じてしまったこともあるので、佐助にも、そして景勝にも決まりが悪い。
そこで幸村は佐助をわざと遠ざける素振りをしてしまうのですが、4巻で見せたとおり佐助の幸村への想いは分をわきまえないほど膨らんでおり、景勝への嫉妬、幸村に無視されることの苦しみで冷静な判断ができなくなってしまいます。
そして幸村も自分のことで手いっぱいで、そんな佐助に気づいてやれず・・・。
まあ、真田一行の仕事ぶりは失敗もなく順調に進み、無事秀吉の島津征伐もスルスルと成功します。
景勝と幸村と佐助の三角関係も・・・。
この時代やはり現代物とは違って、妻がいて、念弟として寵愛を受ける小姓がいて、またそれとは別に愛する人がいたりして・・・と大らか(笑)なので、三人の関係はどう落ち着けるのかなと思っていたんですが、結局景勝と幸村はラブラブ、でもいつも一緒にはいられないから景勝がいないときの夜伽は佐助の役目(景勝のお墨付き)というところに落ち着きました。
でも幸村が抱くのと(口で)させるのは良いが、抱かれてはダメ。幸村の尻は景勝様のみ使用可(笑)。相手は佐助のみで他の者はダメ。
最後は軽い3Pと相成りました。
というわけで大団円だそうです。
戦国時代ものなので、用語や言い回しなど耳慣れないものが多いですが、不思議にリズムが良くコメディタッチで読みやすかったです。
ただ「BL」という観点から言うと、確かに男同士のそういうものはたくさん含まれていますが、やはり現代とはかけ離れた関係性ですので、そのままの恋愛感を持ち込んで期待するわけにはいかないようです。
どちらかというと、BLを読んだというより、BL風味の時代劇を読んだという感じの方が強いです。
そういう意味では好きなBLと時代劇がくっついてるわけでそれなりには楽しみましたが、読者は選ぶだろうと思われます・・・。
そしてこう言ってはなんですが、妙に落ち着かない読後感。
秋月さんが予定していたゴールって本当にこれだったんでしょうか?
なんか、無理矢理落ち着けたみたいに思えるんですが。
関白秀吉の九州征伐を目前に控え、なんと幸村の一行に景勝が加わってしまいます。
しかし越後の城主・景勝の身に何かあったら幸村打ち首どころか真田家はもとより上杉家の存亡の危機。
景勝を追って重臣・直江兼続までやってきて、幸村と、なんとか景勝の暴挙を止められないかと算段しますが結局阻止することはできず、景勝は「望月六郎」と身を偽って、真田陣の一人として行動を共にすることになってしまいます。
しかしなんと言っても景勝と幸村は相思相愛。
夜ともなれば、陣中で激しい行為となるわけですが、この時代部屋の外には宿直とか陰供の者が傍に控えていて、用があれば駆けつけ、外の敵には注意を払っているわけで言わば「デバガメ公認」状態の行為となるわけです。
しかし初心な幸村は仲間にそんなところを聞かれていることが恥ずかしくていたたまれない。
まして、いつも陰供を勤める佐助からは幸村への恋情を聞かされており、つい我慢できなくて夜伽まで命じてしまったこともあるので、佐助にも、そして景勝にも決まりが悪い。
そこで幸村は佐助をわざと遠ざける素振りをしてしまうのですが、4巻で見せたとおり佐助の幸村への想いは分をわきまえないほど膨らんでおり、景勝への嫉妬、幸村に無視されることの苦しみで冷静な判断ができなくなってしまいます。
そして幸村も自分のことで手いっぱいで、そんな佐助に気づいてやれず・・・。
まあ、真田一行の仕事ぶりは失敗もなく順調に進み、無事秀吉の島津征伐もスルスルと成功します。
景勝と幸村と佐助の三角関係も・・・。
この時代やはり現代物とは違って、妻がいて、念弟として寵愛を受ける小姓がいて、またそれとは別に愛する人がいたりして・・・と大らか(笑)なので、三人の関係はどう落ち着けるのかなと思っていたんですが、結局景勝と幸村はラブラブ、でもいつも一緒にはいられないから景勝がいないときの夜伽は佐助の役目(景勝のお墨付き)というところに落ち着きました。
でも幸村が抱くのと(口で)させるのは良いが、抱かれてはダメ。幸村の尻は景勝様のみ使用可(笑)。相手は佐助のみで他の者はダメ。
最後は軽い3Pと相成りました。
というわけで大団円だそうです。
戦国時代ものなので、用語や言い回しなど耳慣れないものが多いですが、不思議にリズムが良くコメディタッチで読みやすかったです。
ただ「BL」という観点から言うと、確かに男同士のそういうものはたくさん含まれていますが、やはり現代とはかけ離れた関係性ですので、そのままの恋愛感を持ち込んで期待するわけにはいかないようです。
どちらかというと、BLを読んだというより、BL風味の時代劇を読んだという感じの方が強いです。
そういう意味では好きなBLと時代劇がくっついてるわけでそれなりには楽しみましたが、読者は選ぶだろうと思われます・・・。
そしてこう言ってはなんですが、妙に落ち着かない読後感。
秋月さんが予定していたゴールって本当にこれだったんでしょうか?
なんか、無理矢理落ち着けたみたいに思えるんですが。