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4403522092恋は愚かというけれど
久我有加/RURU
新書館
ディアプラス文庫 2009-03-10

by G-Tools

大学生の謙人はサークルの後輩の進藤に片想い中。進藤の潔い性格と男らしい容姿を、ほぼひと目惚れ状態で好きになり、穏やかな性格の謙人を進藤も慕ってくれている。
このまま一番仲にいい先輩としてそばにいられればいい――そう思っていたある日、進藤から友人の吉島が好きだと相談をされてしまう。
辛い気持ちを隠し、進藤の恋を応援しようとする謙人だが……?
進藤貴之(しんどうたかゆき)×皆内謙人(みなうちけんと)
大学生、同い年の後輩×先輩

「恋は愚かというけれど」(雑誌掲載)
「恋のとりこ」(雑誌掲載)
「あなたに夢中」(書き下ろし)の三編。


大学二年生の謙人は、サークルの新入生勧誘中あるきっかけで出会った一年生の進藤にひと目惚れ。偶然住んでいるアパートも同じ階で、朝一限に出席する進藤に合わせて一緒に登校するという乙女なことをしている。
謙人は穏やかで優しい先輩として恋心を隠して接し、どちらかといえば無愛想な進藤も少しずつ心を開いてくれて笑顔を見せてくれるようにもなっている。

謙人はゲイだが、今まで片想いばかりで恋が旨くいったことがない。進藤もどう見てもノンケ。
だからいい先輩としてそばにいられれば、と思っていたのだが、進藤が謙人の同級生の吉島(よしじま)を好きだと相談してきたことから、気持ちがグラつきはじめる。


すごく久我さんらしいお話で安心して読めました。
ただ表題作だけは雑誌で読んでいてその時も思ったんだけど、やっぱり進藤の気持ちがよくわかんない。最初吉島が好きだと思っていて、それがホントは謙人の方が気になってたなんて勘違い、普通ないと思う(笑)。
その点については「そうだ」とハッキリは言ってないんだけど、そうにしてもそうでないにしても無理を感じてそこだけが引っかかってしまう。
進藤って誠実で嘘のないいいヤツなんだけれど、手放しでカッコいいと思えない所がある。

だけど大学生活や飛び交う関西弁は楽しそうだし、可愛くて男前な謙人には好感が持てるし、全体としては楽しめる話でありました。
ノンケの進藤がモテまくって謙人がヤキモキするならありきたりだけど、実は謙人の方が無意識にかなりモテていて進藤の方がヤキモキしていることの方が多いというのが、良いよね(笑)。

書き下ろしで、社会人となる二人の様子が読めたのが嬉しかった。
先輩後輩とは言え同い年なんですが、書き下ろしは謙人が年上みたいに見えました。
同い年でも学生と社会人ではたった1年でも気持ち的に差を感じるものか? 進藤が思ってるほど謙人はそんなに先に行ってないと思うので、これでは進藤アセり過ぎ(笑)。
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