![]() | 好みじゃない恋人 洸/小山田あみ 徳間書店 キャラ文庫 2009-03-27 by G-Tools |
「どちらが先に後輩をオトすか、競争しないか?」
有能な営業マン・香月と、営業成績のトップを争う同期の八木。精悍な容貌で行動派の八木に、香月は密かに片思い中。
ところが、偶然会ったゲイクラブで、好みが同じ可愛い系と誤解されてしまう。
香月は真実を告白できないまま手ごわいライバルを演じることに。
そんな二人だけの勝負を楽しむ八木が、ある日sexの誘いをかけてきて!?
有能な営業マン・香月と、営業成績のトップを争う同期の八木。精悍な容貌で行動派の八木に、香月は密かに片思い中。
ところが、偶然会ったゲイクラブで、好みが同じ可愛い系と誤解されてしまう。
香月は真実を告白できないまま手ごわいライバルを演じることに。
そんな二人だけの勝負を楽しむ八木が、ある日sexの誘いをかけてきて!?
八木洋一郎(やぎよういちろう)×香月涼(かづきりょう)
ビール会社の営業マン、同期。24~5歳くらい?
ふたりはビール会社の営業部の同期。
八木は男らしくワイルドな雰囲気の行動派、香月はどちらかといえば八木とは反対のクールな理論派という感じで、タイプは違うが営業成績を競い合い周囲や八木本人からは“ライバル”として見られている。
最初の印象は、八木は香月にとって苦手なタイプではあったのだが、いつのまにか“苦手”は“気になる存在”となり、密かな片想いへと変わっていく。
自分も八木もゲイではあるのだが、しかし八木の好みは「可愛いタイプ」。
そして八木は香月の好きなタイプもそうだと誤解している。
しかもある日、八木は、広報部に入った“可愛い新人・武田(たけだ)”をどちらがオとせるか勝負を持ちかけてくる。
八木の恋人になれないのなら「ライバル」という存在に徹しようと、香月はその「勝負」を受けるが、結局武田は教育係の先輩・舞原(まいはら)にオとされてしまい、二人は撃沈ということになる。
そしてフられた二人で慰めあおうという八木の言葉を受け入れてしまったがために、香月は「片想いの相手とセフレ」というドツボにハマってしまう。
香月は10代の頃継母から「あなたには心がない」と言われたことをずっと引き摺り傷ついていて、「自分は欠けた人間」だと思い込み、他人にそれを気づかれたくないがため恋人とも周囲とも距離を取りたがり「近寄り難い」「冷めている」という印象を与えてしまう人。
でも実際ぜんぜんそんなことはなくて、八木への想いは時に乙女のようだし(笑)、心のない人がこんなにあれこれ周囲を見て気を使ったり悩んだりするはずがないんですよね。
結局継母の言葉には別の意味があって彼女はいい人なのだが、それで数年苦しんでしまった香月って、どんだけ傷つきやすいのかと思った(笑)。
人と距離をおこうとクールを装いながら、知り合うほどに優しい部分や可愛い部分が見えてきて、「可愛い系好き」な八木が惚れてもおかしくないですね。
舞原などには、気安さや安心感からか、そういう弱い部分をモロに見せてしまっているので、舞原までオとしてしまう香月ですが、実は最初、意外にしっかり者の武田も香月にハマるんじゃないかとちょっと思ってしまいました。さすがにそれはなかったですが(笑)。
八木は香月に「ブルドーザー」と評されるようにバイタリティー溢れる明るく力強いタイプですが、好きになった相手には優しかったり気配りできるようなので、香月を強引に振り回すのではなくちゃんと受け止めてくれそうで良かったです。
タイプは違ってもそれぞれの得意のやり方で仕事も競うことのできる間柄っていいですね。時には協力してますます力を発揮できそうだし。
結果的に香月にフられてしまうことになる舞原がとても包容力ある穏やかでいい人っぽいので、実はこっちでもいいんじゃないかと思ってしまったくらいです(笑)。
でも、せっかく武田君という可愛い相手がいるのだがら、また元に戻れるのならうまくいって幸せになってくれるといいなと思います。香月に本気で心変わりしてしまったみたいなのが、ちょっと気になりますけど。
ビール会社の営業マン、同期。24~5歳くらい?
ふたりはビール会社の営業部の同期。
八木は男らしくワイルドな雰囲気の行動派、香月はどちらかといえば八木とは反対のクールな理論派という感じで、タイプは違うが営業成績を競い合い周囲や八木本人からは“ライバル”として見られている。
最初の印象は、八木は香月にとって苦手なタイプではあったのだが、いつのまにか“苦手”は“気になる存在”となり、密かな片想いへと変わっていく。
自分も八木もゲイではあるのだが、しかし八木の好みは「可愛いタイプ」。
そして八木は香月の好きなタイプもそうだと誤解している。
しかもある日、八木は、広報部に入った“可愛い新人・武田(たけだ)”をどちらがオとせるか勝負を持ちかけてくる。
八木の恋人になれないのなら「ライバル」という存在に徹しようと、香月はその「勝負」を受けるが、結局武田は教育係の先輩・舞原(まいはら)にオとされてしまい、二人は撃沈ということになる。
そしてフられた二人で慰めあおうという八木の言葉を受け入れてしまったがために、香月は「片想いの相手とセフレ」というドツボにハマってしまう。
香月は10代の頃継母から「あなたには心がない」と言われたことをずっと引き摺り傷ついていて、「自分は欠けた人間」だと思い込み、他人にそれを気づかれたくないがため恋人とも周囲とも距離を取りたがり「近寄り難い」「冷めている」という印象を与えてしまう人。
でも実際ぜんぜんそんなことはなくて、八木への想いは時に乙女のようだし(笑)、心のない人がこんなにあれこれ周囲を見て気を使ったり悩んだりするはずがないんですよね。
結局継母の言葉には別の意味があって彼女はいい人なのだが、それで数年苦しんでしまった香月って、どんだけ傷つきやすいのかと思った(笑)。
人と距離をおこうとクールを装いながら、知り合うほどに優しい部分や可愛い部分が見えてきて、「可愛い系好き」な八木が惚れてもおかしくないですね。
舞原などには、気安さや安心感からか、そういう弱い部分をモロに見せてしまっているので、舞原までオとしてしまう香月ですが、実は最初、意外にしっかり者の武田も香月にハマるんじゃないかとちょっと思ってしまいました。さすがにそれはなかったですが(笑)。
八木は香月に「ブルドーザー」と評されるようにバイタリティー溢れる明るく力強いタイプですが、好きになった相手には優しかったり気配りできるようなので、香月を強引に振り回すのではなくちゃんと受け止めてくれそうで良かったです。
タイプは違ってもそれぞれの得意のやり方で仕事も競うことのできる間柄っていいですね。時には協力してますます力を発揮できそうだし。
結果的に香月にフられてしまうことになる舞原がとても包容力ある穏やかでいい人っぽいので、実はこっちでもいいんじゃないかと思ってしまったくらいです(笑)。
でも、せっかく武田君という可愛い相手がいるのだがら、また元に戻れるのならうまくいって幸せになってくれるといいなと思います。香月に本気で心変わりしてしまったみたいなのが、ちょっと気になりますけど。