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4403522114イノセント・キス
うえだ真由/大和名瀬
新書館
ディアプラス文庫 2009-04-10

by G-Tools

一帆は同居している兄代わりの優しい悠久のことが幼い頃から大好きだった。悠久も同じように好きでいてくれる――そう思っていたのに、一帆の気持ちを悟った途端悠久は距離を置き始める。
それでも諦めきれない一帆だったが、悠久が地方病院勤務の話を積極的に受けたと知り、きちんと失恋しようと決意する。
「キスしたい。それで諦めるから」一帆の言葉に悠久の出した答えは……?
那智悠久(なちはるひさ・28歳)×宮下一帆(みやしたかずほ・高校二年生)

「イノセント・キス」(雑誌掲載)
「イノセント・ディスタンス」(書き下ろし)の二編。
意図したわけでも、特別好んで買ってるわけでもないけれど、偶然年の差カップルが続いてしまいました。

15歳のとき(高1)両親をいっぺんに亡くした悠久は、父の親友だった宮下の家に引き取られる。
宮下家にはひとり息子で11歳年下の一帆がいた。
二人は兄弟のようにして育つが、やがて一帆は悠久に恋心を抱くようになる。
絶対に打ち明けないと決めていたけれど、ある日、ふとしたことがきっかけで、悠久に恋心を気づかれてしまう。

すると悠久はその後すぐにひとり暮らしを決めてしまい、あからさまに距離をおこうとする悠久に一帆は傷心する。
それでも諦めきれず、悠久との接点をもとうとする一帆だが、悠久は地方勤務の話まで受け、徹底的に離れていこうとする。
そして、きちんと気持ちにけじめをつけようと決心して最後にねだったキスも拒否されてしまい、悠久に繋がる糸は切れてしまう。
しかし、悠久の両親の死の真相を聞き、悠久の思いを知った一帆は、「恋」というよりも「弟」として、再び悠久のもとを訪ねていく。
その一帆の変化を知った悠久も・・・。


これもまた偶然だけど、年の差カップルはどれも攻が逃げ腰(笑)、受が一途に思いを寄せるという位置関係。理由はそれぞれだけど、大人になると常識以外にも様々な過去や人間関係に囚われ過ぎて、簡単に身動きできないんだなぁ・・・。

受の腕に落ちていくまでの対処もそれぞれですが、「イノセント・キス」は、悠久のはっきりした気持ちは最後まで見えず、途中では推測しかできないため、なにを考えてるのかよくわからないところがありました。
ここまでだけでは、悠久が覚悟を決めたとは思えず不安が残ります。
しかし書き下ろし、「イノセント・ディスタンス」では悠久視点になるので、「キス」で想像していた本音を確かめることができました。
両親の死後、宮下家に引き取られた高校生の子供の遠慮や所在無さや空虚感がより理解できたので、だからこそ一心に自分を慕ってくれる一帆の存在が嬉しく、可愛くて、やがてそれが恋愛感情になった時、より、恩と恋の狭間で悩んでしまうことになるというのがよくわかりました。
そういう罪悪感は消えなくても、今後、何かを選ばなければならないときは、一帆を第一に優先すると悠久が決心するところまで見届けて、やっと安心しました(笑)。
コメント
この記事へのコメント
こっちにもお邪魔します~!

これも手元にあります。
(少し減った未読本の山がまた高くなってます・・・汗)
こういう設定は、やはり切ないですよね。もどかしいと言うか・・・
でも、そんな心が決まった時はこっちも幸せな気分になりますよね?!
2009/04/28(火) 03:15 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
>水月さん
こちらにもありがとうございますv

これはもどかしいというのが近いですかね~。
攻が受を拒絶してるわりに、本音の部分で拒絶しきれないでいるので、態度があいまいで。
なかなか覚悟を決められない気持ちもわかるんです。
でもそのままだと不安だし、ちゃんと心を決めてくれてやはり安心しました。
2009/04/28(火) 07:31 | URL | mimu #-[ 編集]
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