![]() | 愛しているにもほどがある 中原一也/奈良千春 二見書房 シャレード文庫 2009-04-23 by G-Tools |
坂下が日雇い労働者の集まる診療所を開いて約一年。優しげな外見に似合わずゲンコツで荒くれ者たちを黙らせる姿は、待合室の名物と化していた。
そんな坂下と深い仲の彼らのリーダー格・斑目は、かつて天才外科医と謳われたほどの腕を持ちながら、気ままなその日暮らしを決め込む変わり者。フェロモン垂れ流しで坂下を求めてくる斑目に、自ら欲しがるほど溺れつつも、羞恥に焼かれる男心は複雑で……。
だがある日、医者時代の斑目を知る美貌の男・北原が現れて――。
そんな坂下と深い仲の彼らのリーダー格・斑目は、かつて天才外科医と謳われたほどの腕を持ちながら、気ままなその日暮らしを決め込む変わり者。フェロモン垂れ流しで坂下を求めてくる斑目に、自ら欲しがるほど溺れつつも、羞恥に焼かれる男心は複雑で……。
だがある日、医者時代の斑目を知る美貌の男・北原が現れて――。
斑目幸司(まだらめこうじ・30代半ば)×坂下晴紀(さかしたはるき・29歳)
日雇労働者・元天才外科医×労働者街の診療所の医師
「愛しているにもほどがある」
「名も無き日々」の二編。
『愛してないと云ってくれ』の続編でした。
また野獣のような男の色気フェロモンムンムンのエロオヤジ・斑目に会えて嬉しいですね~。
日雇労働者が集まる街に診療所を開く坂下は、診療所にやってくる男たちの診察をしながら、相変わらずエロ全開のセクハラオヤジ斑目にからかわれたり押し倒されたりしながら忙しい日々を送っています。
今回は街の労働者の一人・山浦(やまうら)が息子に働いた金を全てしぼり取られているという話を聞いた坂下が息子を諌めようと乗り出すが、親子の間にある壮絶な確執の前に無力さを味わわされる。
しかも、天才有名外科医だった斑目が技術や考え方の全てを教えて仕込んだという青年医師・北原(きたはら)が、斑目を取り戻しにやってくる。
仕込まれたのは医療技術だけではなく、二人には身体の関係もあった。
斑目の技術を完璧にサポートしていたという北原。
斑目の「神の手」を実際に見て知っている坂下にはとても太刀打ちできない北原の腕に加え、寝癖の髪、やぼったい眼鏡、汚れた白衣と冴えない自分と比べて、北原はその美貌も完璧。
妖艶でまるで魔性の毒婦のような北原はその色気だけでなく、策を弄する頭脳も持ち、坂下の診療所を人質にとって、斑目を取り戻そうとする。
先生、大ピンチ。
なのですが、斑目は坂下に心底ホレていて、その意思はビクともしないのでそういう意味での心配は皆無ですね。
坂下はいろいろ自信をなくしちゃったり可哀相なところもありましたが、最後に言い返したのはカッコよかったです。
北原というキャラが結構強烈でしたし、山浦の臓器売買とか、斑目の怪我とか、わりと動きのある展開で、前作にあった「ホロリとする人情」は薄かったように思います。そこはちょっと残念。
それとHが濃いというか・・・斑目がまるでA/V紛いなので(笑)、ちょっと食傷。
私は「してる」時の斑目よりも、発情して襲いかかる一歩手前みたいな空気を漂わせる普段の斑目、獲物(笑)の坂下に照準を合わせて「襲うぞ」みたいな斑目がとってもセクシーで好きなんだけど、坂下に触れ始めるとちょっと違うんだな。
だから、坂下の目の前でイチモツを扱き出す斑目は好き。
坂下にも一緒に握らせたらだめ(笑)。細かくてすみません。
「名も無き日々」は、斑目の仲の良い友人・双葉目線のお話。斑目のヤクザの弟がちょっと出ています。
まだ続きがあるのかな?と思わせるところもありますが・・・。
次はマグロ漁船(!!)だそうですが、それって双葉の話・・・ってわけでもないのかな。どうなんでしょう。
日雇労働者・元天才外科医×労働者街の診療所の医師
「愛しているにもほどがある」
「名も無き日々」の二編。
『愛してないと云ってくれ』の続編でした。
また野獣のような男の色気フェロモンムンムンのエロオヤジ・斑目に会えて嬉しいですね~。
日雇労働者が集まる街に診療所を開く坂下は、診療所にやってくる男たちの診察をしながら、相変わらずエロ全開のセクハラオヤジ斑目にからかわれたり押し倒されたりしながら忙しい日々を送っています。
今回は街の労働者の一人・山浦(やまうら)が息子に働いた金を全てしぼり取られているという話を聞いた坂下が息子を諌めようと乗り出すが、親子の間にある壮絶な確執の前に無力さを味わわされる。
しかも、天才有名外科医だった斑目が技術や考え方の全てを教えて仕込んだという青年医師・北原(きたはら)が、斑目を取り戻しにやってくる。
仕込まれたのは医療技術だけではなく、二人には身体の関係もあった。
斑目の技術を完璧にサポートしていたという北原。
斑目の「神の手」を実際に見て知っている坂下にはとても太刀打ちできない北原の腕に加え、寝癖の髪、やぼったい眼鏡、汚れた白衣と冴えない自分と比べて、北原はその美貌も完璧。
妖艶でまるで魔性の毒婦のような北原はその色気だけでなく、策を弄する頭脳も持ち、坂下の診療所を人質にとって、斑目を取り戻そうとする。
先生、大ピンチ。
なのですが、斑目は坂下に心底ホレていて、その意思はビクともしないのでそういう意味での心配は皆無ですね。
坂下はいろいろ自信をなくしちゃったり可哀相なところもありましたが、最後に言い返したのはカッコよかったです。
北原というキャラが結構強烈でしたし、山浦の臓器売買とか、斑目の怪我とか、わりと動きのある展開で、前作にあった「ホロリとする人情」は薄かったように思います。そこはちょっと残念。
それとHが濃いというか・・・斑目がまるでA/V紛いなので(笑)、ちょっと食傷。
私は「してる」時の斑目よりも、発情して襲いかかる一歩手前みたいな空気を漂わせる普段の斑目、獲物(笑)の坂下に照準を合わせて「襲うぞ」みたいな斑目がとってもセクシーで好きなんだけど、坂下に触れ始めるとちょっと違うんだな。
だから、坂下の目の前でイチモツを扱き出す斑目は好き。
坂下にも一緒に握らせたらだめ(笑)。細かくてすみません。
「名も無き日々」は、斑目の仲の良い友人・双葉目線のお話。斑目のヤクザの弟がちょっと出ています。
まだ続きがあるのかな?と思わせるところもありますが・・・。
次はマグロ漁船(!!)だそうですが、それって双葉の話・・・ってわけでもないのかな。どうなんでしょう。