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4877249540残酷な指が狂わせる
洸/山田シロ
海王社
ガッシュ文庫 2009-04-28

by G-Tools

自ら捨てた恋に、南は今も囚われている――。
高校時代、バレー部の部長だった南隆彦は、後輩でエースの神埼修司に盲目的に愛された。
その情熱に愛しさを感じつつも、彼の将来に不安を覚えた南は別れを切り出す。
――数年後、共に戦うビジネスマンとして再会した南と神埼。だが、神崎は人好きする笑顔は昔のまま、恋に無慈悲な男に変貌していた。
気を持たせて捨てる。まるで南がしたことをそっくりやり返すような神崎。
その気まぐれで残酷なアプローチに、南は翻弄されていき・・・。
神崎修司(かんざきしゅうじ)×南隆彦(みなみたかひこ)
高校時代はバレー部の一年後輩と先輩。
現在は商社マン×大手鉄鋼メーカー勤務。

「残酷な指が狂わせる」
「残酷な指に酔わされる」の二編。

洸さんは基本的にわりと好きなんですよ。
そして、先輩と後輩、年下敬語攻も大好き。
しかし、しかし・・・・・。
なんか違ったんだ、これは(笑)

南と神崎は高校のバレー部の先輩と後輩。
その容姿、エースと謳われる注目の実力、女の子からもモテモテ・・・そんな後輩の神埼に南はある日突然好きだと告白され、つきあうようになる。
しかし神崎とは違い、南は自分の神崎への気持ちが「恋愛感情」なのかがはっきりわからず、そこには温度差が。
やがてグイグイと押してくる神崎の情熱に南は引き気味となり、電話やメールもしなかったり、部活を優先して会わないということが続く。
そして自分の将来を決めるはずの日に、神崎がそれを蹴って南の誘いを優先させたと知り、その熱を恐れ将来を心配した南は神崎から離れることを決意し別れを告げる。

それから数年後、二人は仕事で協力しあう立場として再会。
時が経ち、再会したことで、南は高校時代にはわからなかった自分の神崎への恋をやっと自覚するが、神崎は人が変わったように酷薄な男になっていた。


そこから、過去にあっさり捨てた男への恋慕と罪悪感に苛まれる先輩が、ホントは好きなくせに(笑)イジワルで冷淡な態度しか取らない後輩に切なさと苦しみを味わう・・・という展開。
そんなに珍しい設定ではないんですが。

昔、偉大な歌手で亡くなった○谷の○子さんが、インタビューで「演歌はきらいよ。着てはもらえぬセーターをなんで編むの?!」と仰っていて、その台詞は私の心のど真ん中を打ち抜いて、全く見事にその通りと共感したあまり大笑いしてしまったことがあるのです。
この洸さんの作品もそうだよ~。
すごい自虐の匂いがするよ~~~(笑)

昔フっちゃったのに本当は好きだったの、傷つけてごめんね、という気持ちはわからないでもないんですが・・・ここまで卑屈にならなくてもいいんじゃん?
神崎の冷たさやヒドさは、結局は尋常ではない南への愛情があるからこそで、そこまで好きになってんのかスゴいなとは思います。

でも実際神崎の態度は外から見たらわからないし、打ち明けなければその表面しか目には見えてこないわけで、もし私が南だったら、「下手に出てるからって調子に乗ってんじゃねえよ、そんならつきあってくれなくて結構。けっ!」と後ろ足で砂かけて背中には憤怒の炎を背負って足音打ち鳴らしつつ去っていくと思います。(それじゃ話になりませんて)。
南のような気持ちに同調する部分が私の中に全くないので、これでは共感できずツラいに決まってましたね。

気持ちの盛り上がるタイミングが合わなかっただけ。
それと、好いて好かれた相手が粘着質で執念深くて、運が悪かった。
気持ちが通じ合ってからは、殺したいほど相手が好きな男と殺されてもいいほど相手が好きな男とで、バカップルの様相を呈しています。

哀しいときに哀しい歌を聴いて想いっきり浸りたい時があるように、自虐気分に浸りたいときは、これを読むとタップリ浸れるかもしれません。
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