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4403521851太陽は夜に惑う
真瀬 もと/稲荷屋房之介
新書館
ディアプラス文庫 2008-04-10

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紅砂の国ザハナを訪れた朔人。エキゾチックな街並みで、映画から抜け出した“シーク”のような男アーキルと出会った。
彼に連れられて行ったのは、喪われた砂漠の都スツ。その廃墟のなかで、朔人はアーキルに情熱的に抱かれる。
ところが初めての恋を自覚した途端、アーキルがザハナの王族であること、そして十年前に朔人の兄を死に追いやった仇であるかもしれないことを知り……。

アーキル(30代初めくらい?)×朔人(さくと・16歳)

『アラブ』は普段は買いませんが真瀬さんなので深く考えることなく購入。
こういうことでもないと多分読まないので、個人的にはいい機会だと思ってる。

舞台は中東、時代は二十世紀初頭(1920年代くらい)。
映画がトーキーに移行する直前のハリウッドも絡めたお話です。

日本生まれ、イギリス育ちの朔人は、養父とその恋人(男)とともに中東のザハナを訪れ、アーキルと出会って恋に落ちる。
そしてアーキナの養子となって一緒に暮そうと言われるが、周囲の噂から、朔人の兄を殺したのがアーキナではないかという疑いが浮上。
真実を確かめるため、三週間のお試し期間を設けてアーキナの屋敷に住まうことになる。
しかし、養父の逮捕、朔人はアーキナの暗殺に利用され未遂に終わるものの毒によって中毒症状を起こしてしまうなど不穏な展開に。
アラブの王に攫われて、強引で甘い愛に翻弄され~という展開とは違い、かなりキナ臭いサスペンス仕立てとなっている。

あんまり「アラブを読んだ」というほど“アラブアラブ”した感じはしなかった。
大元の犯人が意外な人物でちょっとしたオドロキがあって面白いが、結構気の長い計画で、そのあたりに粘着質な性格を感じさせてコワイ(笑)。しかしキャラとしてはかなり魅力的な人物だと思われる。その側から見たらその狂気が面白いかも。

Hが朝チュンなので個人的には助かります(笑)。
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