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4813011942焦燥
藤代葎/麻生ミツ晃
大洋図書
SHYノベルズ 2009-04-28

by G-Tools

「どれほどこの身体が欲しかったか」
臨床心理士の東宮紘柾にはひどく苦手な男がいる。無神経でデリカシーのない四谷署の刑事・住吉だ。
かつて過ちから一夜を供にした東宮だったが、住吉の節操のなさを知ってからは、関係を絶っていた。
ところが、ある事件の被害者が東宮のカウンセリングを受けていたことから、再び顔を合わせるようになる。
今度はもう逃がさない。強引に迫ってくる住吉を冷たくあしらう東宮だったが!?
住吉(名前不明/すみよし・32歳)×東宮紘柾(とうみやひろまさ・28歳)
刑事×臨床心理士

藤代さんの三冊目ですね。
三冊とも雰囲気が違っていて、器用さを伺わせます。

刑事の住吉は、事件で発砲したせいで上司に1ヵ月の内勤とカウンセリングを命じられ、カウンセラーの東宮と出会います。
数度のカウンセリングを重ねるうち住吉は東宮に惹かれ、東宮もそれに答えて二人は抱き合う。

ところがそのあと、住吉は突然東宮から激しい拒絶にあう。
実は東宮は住吉の部下の木下(きのした)から、「住吉には恋人がいる。下半身が緩い」と聞いてしまい、住吉に嫌悪感を抱いてしまったのでした。
訪ねてくる住吉を拒否し、忘れようとした東宮ですが、しかし1ヵ月の内勤を終えた住吉が担当する事件の被害者が東宮のカウンセリングを受けていたことがわかり、再び顔を合わせなければならなくなる。

なんとか距離を詰めようと、そうでなければせめて拒否される理由が知りたいとする住吉ですが、東宮はとりつく島もないほど頑なに住吉を拒否。
あんまり恋愛に慣れていない東宮が、いきなり男と恋愛というだけでも敷居が高いのに、相手が節操ナシの遊び人と聞かされれば逃げたくなるのも仕方ないかと。

しかし東宮の「気に入らない」はイコール「気になってしょうがない」であり、その矛盾に悶々とする東宮は可愛かったと思います。
そして「デリカシーがない」と評される住吉ですが、確かにワイルド系ではありますが、こういうツンデレ受に対して強引に押し倒して有無を言わさず我がものにしたいところを、東宮の反応をいちいち伺ってちょっと押しては引いてみたり、我慢したり考えたり焦ったり、そういう風に住吉は住吉で結構グルグルしてる・・・というのが好きでしたね。
簡単に東宮を押し倒してしまうことはできるけど、そうじゃなくてもっと繊細に東宮の気持ちを優先しようとしてる部分が見える。粗野な男がそういうところを見せるのっていいなと。気持ちはつんのめってんのに、優しく優しく東宮に触れるところとかね(笑)。
確かに昔は下半身はユルかったようですが、本気の東宮にはそういう部分も見せるということですかね。

物語を引っ張る役目となる事件ですが、これは解決したとは言えないですよね?
まあ、ミステリアスさを醸しだす役目は果たしていますが、この件に関してだけいえばスッキリはしないかも。
結局は二人を結びつけるキッカケにしかすぎない扱いと思えば、私は深くは気にしませんけど(笑)。
そういう意味の「焦燥」はありますが、主役の二人やその恋愛模様を事件から切り離してみると非常にわかりやすい明快さだと思うので、少なくともそこに「焦燥」までは感じない。じれったさは感じるけど(笑)。

「事件絡み」という点で言えば一冊目と共通していますが、私はこちらの方が好き。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。

このツンデレ君は、攻めが気になって仕方ないのが、みえみえでしたね。遊ばれたとおもって、素直になれず拗ねているだけのような気がしました。

事件は、mimuさんの言われるように、雰囲気としての役割なのでしょうか。でも、サイコチックで面白かったですよねvv

この作家さんの書かれるお話は、攻め受け共に私の萌えポイントにヒットしてくるので、また本が出たら買いそうです。
2009/05/26(火) 13:00 | URL | 桃 #-[ 編集]
こんにちは~みむさん!

確か、この作家さんの本、みむさんにお借りして読んだ記憶が・・。
刑事×臨床心理士って・・私的には興味あるカップリングですね~。
次回、もしかしたらお願いするかもです。で、今後は要チェック作家さんに追加しておきましょう~(笑)
2009/05/26(火) 15:14 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
>桃さん
こんにちは、桃さん。

犯人探しのような事件ではなく心理的な部分のミステリなので、こんな締めもありかもしれませんね。
東宮の怒り方は、本気になったのにからかわれたからこそ怒ってるというのがミエミエです(笑)
なのに強がってるというところが可愛らしさに繋がっていました。
攻めが粗雑な男のわりに強引でないのも好きでした。

私もお名前を拝見するとチェックしてしまう作家さんです。
一作目と二作目の雰囲気が違っていて興味を持ちましたが、これもまた前の二作とはちょっと違いますよね。
そうなると次は?と楽しみになりますね。
2009/05/26(火) 15:56 | URL | mimu #-[ 編集]
>水月さん
こんにちは、水月さん。

お貸ししたのは『スイートセプテンバー』だったかしら?
あれは大変甘いお話でした(笑)
今回はちょっとサスペンス風(?)
受けの職業が「カウンセラー」ということで、身近に感じられるかもしれないですね。

はいはい、次回了解ですv
脇に避けておきましょう(笑)
2009/05/26(火) 16:01 | URL | mimu #-[ 編集]
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