![]() | 君ガ大スキライ 五百香ノエル/中条亮 新書館 ディアプラス文庫 2009-05-09 by G-Tools |
傲岸不遜で態度のデカい葛生冬滋は、相方に逃げられてばかりの売れないお笑い芸人。細々やっていけているのは、同棲中のモデルの彼女と、仕事を回してくれる放送作家・国仲のおかげだ。
ある日、葛生は国仲から来た深夜番組の仕事で、人気アイドル・夏目龍と出会う。天然な龍との掛け合いで、初めて大きな反応を得た葛生は、彼を相方にしたいと考えるが!?
ある日、葛生は国仲から来た深夜番組の仕事で、人気アイドル・夏目龍と出会う。天然な龍との掛け合いで、初めて大きな反応を得た葛生は、彼を相方にしたいと考えるが!?
葛生冬滋(くずうとうじ・26歳)×夏目龍(なつめりゅう・17歳)
売れないお笑い芸人×人気アイドル
売れないお笑い芸人の葛生は、その傲慢でオレサマな性格のせいで、相方に逃げられてばかりいる。
そんな葛生が、人気アイドルグループと特番で組むことになるが、グループの一人、天然でトロくさいところが可愛らしい夏目龍との掛け合いが思いがけず周囲にウケて、葛生は龍を相方にしたいと考える。
しかし、番組で葛生にいじりたおされた龍は葛生が苦手というかハッキリ言って怖くて嫌い。
それを知った葛生は、自分の印象を変えるべく、かの有名なネズミーランドに龍を誘い、優しくて頼れる自分を演じ、龍の信頼を勝ち得たところで「相方になってほしい」と告げるが、「相方」の意味を芸人ではない龍は「恋人」と勘違いしてしまう。
そして勘違いに気づいている葛生も、気持ちを抑えられないまま龍を抱いてしまうのだが、直後の収録で、葛生と同棲中のモデルのツーショットがすっぱ抜かれ、龍は「相方」の意味が勘違いで、葛生に騙されたと知る・・・。
全体的には可愛いお話だと思ったんですが、それにしても葛生が周囲からの呼ばれ方そのままの「クズ」でイヤなヤツでした(笑)。
売れてないくせに、この態度のデカさはないと思うよー(笑)。
芸歴も4年くらいのようでお笑い界ではド新人なはずなのに、とにかくエラそう。現実だったら絶対とっくにホされてる。
芸人としては売れてないが、放送作家としてはそこそこイケるようなので根本的なセンスや客観的にお笑いを見る目はないわけじゃないようですが、人を見る目はシビアなのに、自分のことは棚に上げまくりで全然見えてない「勘違い男」。
男としてもサイテーだし、一緒に仕事するのも友人になるのもイヤだ(笑)。
それと、これは葛生のせいではないですが、葛生が番組中で龍をいじるやり方ってハッキリとは書かれていないけど「イジメ」っぽい。
ひとりをターゲットにしてイジメ倒して笑いをとる番組は現実にもありますが、個人的にはそれが面白いと全然思わないので、それがウケるというのはわかりませんでした。
それはおいておいて、こんなクズが自分の行いにしっぺ返しをくらうお話でもあるので、その点スッキリします(笑)。ホントはもっと痛めつけてもいいと思うけどね。
龍はちょっと頼りなくてかまって世話してあげたくなるような可愛らしい子なんですが、それでいてクズと違って自分がちゃんと見えてて、現実の自分と「アイドルの夏目龍」という虚構との違いがちゃんとわかっているようなところがいいと思います。「アイドル」という別の自分を意識して演じることができるんだな。
どんなに傷ついて泣いても、やらなきゃいけないことは頑張って、葛生にもちゃんとものが言える。
最後には葛生を尻に敷いてますので、葛生はずっと龍に振り回されればいいと思う。
二人の会話のテンポとか言い回しとか、時々とても好きな部分があった。
売れないお笑い芸人×人気アイドル
売れないお笑い芸人の葛生は、その傲慢でオレサマな性格のせいで、相方に逃げられてばかりいる。
そんな葛生が、人気アイドルグループと特番で組むことになるが、グループの一人、天然でトロくさいところが可愛らしい夏目龍との掛け合いが思いがけず周囲にウケて、葛生は龍を相方にしたいと考える。
しかし、番組で葛生にいじりたおされた龍は葛生が苦手というかハッキリ言って怖くて嫌い。
それを知った葛生は、自分の印象を変えるべく、かの有名なネズミーランドに龍を誘い、優しくて頼れる自分を演じ、龍の信頼を勝ち得たところで「相方になってほしい」と告げるが、「相方」の意味を芸人ではない龍は「恋人」と勘違いしてしまう。
そして勘違いに気づいている葛生も、気持ちを抑えられないまま龍を抱いてしまうのだが、直後の収録で、葛生と同棲中のモデルのツーショットがすっぱ抜かれ、龍は「相方」の意味が勘違いで、葛生に騙されたと知る・・・。
全体的には可愛いお話だと思ったんですが、それにしても葛生が周囲からの呼ばれ方そのままの「クズ」でイヤなヤツでした(笑)。
売れてないくせに、この態度のデカさはないと思うよー(笑)。
芸歴も4年くらいのようでお笑い界ではド新人なはずなのに、とにかくエラそう。現実だったら絶対とっくにホされてる。
芸人としては売れてないが、放送作家としてはそこそこイケるようなので根本的なセンスや客観的にお笑いを見る目はないわけじゃないようですが、人を見る目はシビアなのに、自分のことは棚に上げまくりで全然見えてない「勘違い男」。
男としてもサイテーだし、一緒に仕事するのも友人になるのもイヤだ(笑)。
それと、これは葛生のせいではないですが、葛生が番組中で龍をいじるやり方ってハッキリとは書かれていないけど「イジメ」っぽい。
ひとりをターゲットにしてイジメ倒して笑いをとる番組は現実にもありますが、個人的にはそれが面白いと全然思わないので、それがウケるというのはわかりませんでした。
それはおいておいて、こんなクズが自分の行いにしっぺ返しをくらうお話でもあるので、その点スッキリします(笑)。ホントはもっと痛めつけてもいいと思うけどね。
龍はちょっと頼りなくてかまって世話してあげたくなるような可愛らしい子なんですが、それでいてクズと違って自分がちゃんと見えてて、現実の自分と「アイドルの夏目龍」という虚構との違いがちゃんとわかっているようなところがいいと思います。「アイドル」という別の自分を意識して演じることができるんだな。
どんなに傷ついて泣いても、やらなきゃいけないことは頑張って、葛生にもちゃんとものが言える。
最後には葛生を尻に敷いてますので、葛生はずっと龍に振り回されればいいと思う。
二人の会話のテンポとか言い回しとか、時々とても好きな部分があった。