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デッドヒート
英田 サキ著 / 高階佑イラスト
徳間書店
キャラ文庫(2007.2)


宿敵コルブスを追えば、いつかディックに会える――。
密かな希望を胸にFBI捜査官に転身したユウト。
彼を縛るのは、愛を交わしながら決別を選んだCIAにエージェント・ディックへの執着だけだった。
そんなある日、ユウトはついにコルブスに繋がる企業との接触に成功!
ところが、そこで変装し別人になりすましたディックと再会し!?
敵対する二人が燃え上がる刹那――。
ディック・バーンフォード(29歳)×ユウト・レニックス(28歳)

「DEADLOCK」の続編です。

冤罪が晴れて無事にシェルガー刑務所を出、、コルブスと接触した元DEA(司法省麻薬取締局)の捜査官という立場を買われ、FBIの特別捜査官となったユウト。
ディックと同じ、コルブスを追っていけばいつかディックにたどり着けるという希望を胸に、捜査を開始。
コルブスの脱獄を助けた元刑務所長のコーニングの射殺遺体が発見され、ユウトは、コルブスがなり代わっていた“ネイサン・クラーク”の経歴を洗いなおすため、LAに向かいます。

そこで、ユウトは犯罪学者のロブ・コナーズと出会います。
ロブは、“ネイサン”が母殺しで自首する前に、彼に会ったことがあるのです。
ロブが“ネイサン”にインタビューしたビデオを見せてもらうと、ロブが会ったネイサンと、ユウトが刑務所で会ったネイサン、つまりコルブスとは別人。
犯罪学者という職業柄か、様々な知識を持つロブが、今回ユウトの相棒として、ユウトの捜査を大いに助けていくことになります。

ロブは茶髪茶目、身長185cmくらいの、犯罪学者で大学の客員教授という硬そうな職業に見合わず、甘いハンサムなゲイです。
明るく好奇心旺盛で、いつも呑気な飄々とした態度を崩さないのですが、その人懐こい印象とは裏腹に、とても観察眼が鋭く、博識で、頭も相当にキレます。
ロブは捜査の相棒としてだけでなく、ユウトのディックへの想い、切なさ、迷いの全てを聞いてやり、方向を示したり、癒したりしているような感じです。ユウトの兄みたいと言うか。
ロブはユウトに色気満々で、真剣に、時にはジョークのようにユウトを口説くのですが、そのたびに断られてもサラッとしていて、ユウトへのディックへの想いもちゃんと理解して、アドバイスしてくれる。
一人で戦うユウトにとって、仕事もプライベートも全てを打ち明けられるロブという存在が、ディックと離れ、ひとりになったこの2巻でユウトの支えになってくれているのは読んでて安心できるんですが、あまりにいい男でユウトも信頼しているので、「実は悪役でした」なんてことになったらどうしようと、ちょっと疑ってしまいました。幸い、まだ(?)そんなことには到ってません(笑) 
今回ユウトは意外に湿気てるというか、ディックへの想いでグズグズになってる部分も多いので、ユウトが自分の感情に折り合いをつける間、事件はロブに先導させている感が強かったです。

ネイサンが、コルブス率いるホワイトヘブンに関係しており、麻薬の密売に関わっていたと知ったユウトたちは、その繋がりで、刑務所で知り合い、今は出所しているエルネスト・リベラ(ネト)の元を訪れます。
やはり人気の高かったネトは、読者の要望で再登場だそうです(笑)
そのネトの住居近くで、ユウトは変装したディックを発見するんですね。
しかしディックはユウトに気づくと、ユウトの呼びかけに逃げるように去っていく。
ディックもネトを訪ねてきたというのですが、ディックに口止めされているネトは、友情を重んじ、ユウトにさえ、詳細は教えてくれません。

そんなとき、なんとユウトの携帯にコルブス本人から電話がかかってきます。
ネイサン本人の遺体がある場所を教え、爆弾騒ぎを起こしてユウトを挑発してくる。
この事件後、ロブの推理で、コルブスはシェルガー刑務所を経営するスミス・バックス・カンパニーに関係している疑いが濃いことがわかります。
それを調べるために、DC向かうユウトとロブ。
すると再び、ユウトは同じ場所で、髪を濃い茶に染め、眼鏡をかけてスーツをきたエリートサラリーマン然としたディックと再会するのです。

ユウトとロブが辿り寄せる事実と、ディックが追う先が同じものであるということが匂ってくる。意外に道に迷わず真実に近づきますよね(笑) しかし本格ものを読みたければ、そっちを読めばいいんです。
それにしても、やっとディックとユウトの再会シーンに辿りつきました。ここまで長かったわ。

再会に胸を熱くするユウトですが、ディックは冷たく、ユウトを遠ざけようとします。
しかし、ディックも本音はユウトと同じなんですね。
コルブスを殺すことが目的のCIAのエージェント・ディックと、逮捕することが目的のFBIの捜査官ユウト。
立場は対立しますが、再び、ひとときだけの熱い時間を過ごします。
そして身を千切られるように再び別れの時が。

二人が会ったことを知ったロブは、ユウトの、ディックの復讐を遂げさせてやりたいという思いと、自分のコルブス逮捕という任務、二つの相反するものの間で、このままではユウトは行き詰ってしまうと忠告します。
その言葉に、ディックの抱える闇を考えなおしたユウトは、ディックにコルブスを殺させないために、自分もコルブスを追っていこうと決意します。

「お前が呪うようにコルブスを追うのなら、俺は祈るようにコルブスを追っていきたい」
一度刑務所で切れた糸は、再びDCで繋がり、今度は愛しながらも全く違う立場で再び解けて離れていきます。

また二人の糸が繋がるのは、最終巻の次回。
またドキドキさせられて終わっちゃいましたよ。
楽しみで待ちきれません。
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