![]() | ドクターの恋 小川 いら/街子マドカ 幻冬舎コミックス ルチル文庫 2009-05-15 by G-Tools |
不眠症の麻酔科医・佳山は、アメリカ帰りのエリート外科医・徳原に食事に誘われ、最初の夜に身体を重ねてしまう。
そんな事のできる自分に驚くが、徳原には遊びなれていると誤解されてしまい、その後も割り切って遊んでいるフリで情事を重ねることに――。
徳原と寝てから不眠症は治ったが、本当の自分を隠したまま抱かれるのが辛くなり……。
そんな事のできる自分に驚くが、徳原には遊びなれていると誤解されてしまい、その後も割り切って遊んでいるフリで情事を重ねることに――。
徳原と寝てから不眠症は治ったが、本当の自分を隠したまま抱かれるのが辛くなり……。
徳原啓司(とくはらけいじ・36歳)×佳山譲(かやまゆずる・28歳)
外科医×麻酔科医
「ドクターの恋」
「二人でいること」の二編。
麻酔科医の佳山は、見た目が茶髪のすまし顔でスかしたタイプだと誤解されがちだが、実は不器用で恋にも臆病。ゲイであることも周囲に隠している。
そんな中、アメリカ帰りのエリート外科医に初対面で惹きつけられてしまう。
もちろんうまくいくとは思っていなかったが、徳原から食事に誘われ、「自分もそういう男」とゲイであることを打ち明けられて、食事に行ったその晩に徳原を受け入れてしまう。
それがそもそも間違いのもとというか、佳山はこれまで気持ちをきちんと確かめもせずにそういう関係になってしまったことは一度もない。
あまりにもスマートでソツのない徳原の態度は「遊びなれた」風に見え、また自分も外見からそう見られることが多いだけに、徳原との間に起こったことをどう受け止めればいいか、相手がどういうつもりなのか佳山には計れなくなってしまうのだ。
そこから始まる疑心暗鬼。
佳山の気持ちはどんどん徳原に惹かれていくけれど、相手の真意がわからない。
徳原の「遊び」に引き摺られまいと、どんどん頑なになって、自分も遊びなれているというフリをしてしまう佳山。
それに加えて、仕事の重圧やストレス。徳原にはアメリカに恋人がいるという噂。
自分は外見で判断されることを気に病んでいるのに、徳原のことも結局は外から見たイメージと噂で判断してしまうのですから、ちょっと皮肉ですよね。
そして延々と大変じれったい状況が続きます(笑)。
もっと早くに好きだと言ってればとか、もっと素直になってもいいのにとか、思うところはいろいろあるんですが、意地っ張りで臆病な佳山がどんどんドツボにはまって心とは裏腹の態度を取らざるを得なくなってしまうところなぞ、性格的に自分にも思い当たるところがあって、「バカだな」と思いながらも共感しつつ読んでました。相手に惹かれていればいるだけ、「遊ばれてたまるか」と意地になってしまいたくなるものです。
悩み過ぎて逃げたくなってしまうところなんぞ、とってもわかる(笑)。ぶつかっていける強い人間ばかりじゃないですからね。
二人ともお医者様で、麻酔科医の激務の現状とか、現場の緊迫感とか、仕事面もきちんと書き込まれていてそういうところも良かったです。真摯に仕事をしているのが伝わってきました。
恋に悩み、仕事に打ち込み・・・現在進行形で頑張ってる男たちがいい感じです。
麻酔科医のお仕事が興味深かった。
佳山の先輩でバーのマスターとしてでてきた岡野と実弟君が、秘めた禁忌の恋に悩んでいるようなのですが、ちょっとそちらも気になりますね。
岡野先輩、なかなかいい男だったので、そっちもあれば読みたいかな。徳原と佳山の出演も期待できそうだし。
この記事へのコメント
こんばんは~みむさん!
これ、手元に届いてます。
これもタイトルに惹かれて予約しました(笑)
どうも『ドクター』物にそそられる?(笑)
確かに麻酔科のドクターのお仕事ってどんなのかな?って思いますよね。外科とか内科なら分かりますが、麻酔科のドクターって今までに出て来なかった?
楽しみにしてよう~!!
これ、手元に届いてます。
これもタイトルに惹かれて予約しました(笑)
どうも『ドクター』物にそそられる?(笑)
確かに麻酔科のドクターのお仕事ってどんなのかな?って思いますよね。外科とか内科なら分かりますが、麻酔科のドクターって今までに出て来なかった?
楽しみにしてよう~!!
2009/06/04(木) 02:46 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
こんにちは、水月さん。
「麻酔科」なるものに触れる機会はそうないので、やはり認識って薄いですよねー。
そういう意味でも結構大変で、可能性ある仕事なんだなと知って面白かったです。
好きなのに素直になれなくてグルグルする展開が長いのでちょっと焦れるかもしれませんが、二人とも仕事に責任感を持つ真摯な人たちで、そういう部分に好感を持てて、イヤにはならなかったです。
水月さんの好みにも合うといいですねv
「麻酔科」なるものに触れる機会はそうないので、やはり認識って薄いですよねー。
そういう意味でも結構大変で、可能性ある仕事なんだなと知って面白かったです。
好きなのに素直になれなくてグルグルする展開が長いのでちょっと焦れるかもしれませんが、二人とも仕事に責任感を持つ真摯な人たちで、そういう部分に好感を持てて、イヤにはならなかったです。
水月さんの好みにも合うといいですねv
2009/06/04(木) 08:46 | URL | mimu #-[ 編集]