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御曹司は恋に啼く
真船 るのあ著 / 藤崎寛之丞イラスト
白泉社
花丸文庫(2007.6)


時は明治。名門・三ノ宮子爵家に生まれた希実尋は、その身分を忌み嫌ってた。華族と平民の壁が、幼い頃から仕えてくれる清継を自分から隔てていると知っていたからだ。想いを打ち明けられぬまま、思いがけず清継と一夜の契りを結んだ16歳の希実尋。だが運命は無情にも二人を引き裂いた…。
そして三年、家の没落ですべて失った希実尋は、実業家に成りあがった清継と再会する。
かつてとは180度立場を違えた二人は!?
幡多清継(ばんだきよつぐ23~26歳))×三ノ宮希実尋(さんのみやきみひろ16歳~19歳)
「御曹司は恋に啼く」
「実業家は嫉妬する」の二編。

「紳士は愛に溺れる」のスピンオフです。先は兄編、こちらは弟編です。
兄編で失踪した弟が、なぜそこに到ったか、その後どうなったかというお話ですが、兄編を読んでいなくても大丈夫だと思います。二人も登場していますが。

設定は明治時代。兄が父と英国人女性との間に生まれ三ノ宮家に認められない子供だったため、異母弟の希実尋が事実上は跡継ぎということになっています。遊興にうつつを抜かす両親にあまり省みられずに育ったものの、基本はお坊ちゃま育ち。
希実尋が5歳の時、家にやってきた書生の清継に懐き、清継を自分の世話係と決めて、ワガママを言ったり甘えたり。そしていつの間にか希実尋の清継への想いは“恋”に変わっていました。
あくまで使用人としての立場を崩さない清継に焦れて我儘を言ってみたり、身分違いの恋に切なく胸を痛めてみたり。いかにもお坊ちゃまな希実尋の子供っぽさがなんだか可愛らしいです。
我慢しきれなくなって挑発してしまい、一応手でしてはもらったものの、清継の気持は全くわからない。

そんなこんなするうち、両親の放蕩が原因で、ただでさえ危なかった三ノ宮家はあれよあれよと傾いていきます。そして清継の突然の失踪。数年後、見事に転身した彼が窮状を救いに現れる。
話の筋を書くまでもなくお決まりの展開を見事に辿っていきます。わかりきっているので何が起こってもとても安心。
最初はお坊ちゃん特有の我儘や気の強さも見える希実尋ですが、家が傾いているのに華族気質の抜けない両親を苦々しく思ったり、胡散臭い友人をちゃんと見極めることができたり、頼りないお坊ちゃんではなくて、なかなか気骨のある青年です。身分を落としてからも卑下するところは全くなく、強いられたわけでもないのに清継家の仕事を慣れないながらも進んでこなし、より成長していくのが好感持てました。

同じ料理を違う作り手がどう料理してくれるのか。もともと定番のこういうストーリーは好きなので、その辺りを楽しみたくて読みました。
再会した攻めがすごく冷たく変わっていて、借金の身代わりのカタに従わざるをえなくなる・・・というパターンもあるんですが、今回の攻めはどこまでも優しく、全部希実尋のためとわかりやすいので、ヤキモキすることもありません。

確かに安心して読めますけど、ヌルい感じは残ります。
「実業家は嫉妬する」も、もう読むまでもなく、内容がわかってしまいます。
私のようにこういうのが好きだとか、兄編を読んでいるとかならともかく、そうでないかたには物足りないと思われます。私は「下克上好き」なので、つい手にとってしまうんですよね。
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