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4774721115お隣の旦那さん
桑原伶依/すがはら竜
コスミック出版
セシル文庫 2006-11

by G-Tools

俺――松村功一は、長く続いた苦しい恋に決別するため、大学入学を機に逃げるように一人暮らしを始めた。
ある日お隣の奥さんが家出してしまい、困り果てている旦那さんを放っておけず得意の家事と育児をすることに!
赤ちゃんは可愛いし、お隣の旦那さんはハンサムで優しくて……。

大沢明彦(おおさわあきひこ)×松村功一(まつむらこういち)
子持ちの隣人×大学1年生
年齢差は10歳。

「お隣の旦那さん」(1997年リーフノベルズ)
「お隣の功一くん」の二編。

元々はリーフノベルズ発行本の文庫化ですね。
作者は改名されています。
文庫化にあたりかなり修正があったり、同人誌掲載作品なども収録されているようです。
リーフ時代は知らなかったんですが、続けて文庫化されているのを本屋で見てちょっと前から心の隅に引っかかっていました。5巻とか6巻の頃かな?
小さい男の子のいる結婚モノ、実はかなり好きなので。
まだシリーズは続いており最近「8」が出たものの近所の本屋にはセシルの既刊は置いておらず「1」が手に入らなかったしわざわざ探しにいくほどでも・・・と見送っていたんですが、今回実家に帰省したとき古書店で「1」を発見。
まずどんなもんか読んでみよう・・・とようやく挑戦することができました。
「旦那さん」ファンのみなさま、遅れてきてすみません。

結論から言うと、うん、続きも読みたい!
実は「2」も実家傍の別の古書店で見つけ、普通の本屋さんでも全巻並んでいたんですが、まず「1」を読んで合うかどうかみてから・・・と思い未購入。
今、ちょっと後悔してます(笑)
せめて「2」は買っておけば良かった。

ただ、こういう設定は好みに左右されると思います。
そして私も設定は大好きですが、読み始めはしゃべり言葉の文章が「う・・・」と正直思いました。
読んでいるうちに慣れましたけど(笑)。

功一は幼馴染の男の子とかなり幼い頃から性的な関係があり、年齢を重ねるにつれてそれは深くなって周囲には内緒の「恋人」でした。
しかしその恋人が家の経済状況を助けるため婚約してしまいます。
結婚してもつきあいを続けようという恋人に初めは従った功一も、やがて辛さに耐えられなくなる。
大学進学を機に恋人には内緒で家を離れ、ひとり暮らしを始めたアパートの隣人として出会うのが、攻めの大沢明彦です。

二人が出会ったとき大沢は既婚。まだお座りもできない男の子の赤ちゃんがいます。
両親を亡くして孤児だった大沢は家庭に憧れ、まだ若かった妻に惹かれてできちゃった結婚をしますが、この妻が大人になりきれず母としても妻としても未熟。
若くてもちゃんと子育てする人はいっぱいいますが、大沢の妻にとって子供は自由を奪うものでしかない。その上家事もまともにしたことがない。
それでも我慢してきた大沢ですが、ある日妻は功一に赤ちゃんを預けたまま失踪。
乳飲み子を抱えて困り果てた大沢に、家事や子供の扱いが得意な功一が手を差し伸べることから、二人の気持ちが近づきます。

この巻では、二人が赤ちゃんを含めて三人で新しい家庭を築き新婚生活をスタートするところまでが書かれていますが、そこに至るまでがかなりすったもんだします。
功一は同じ大学の男子に言い寄られてフラッとしてしまうし、大沢の妻が出戻ってきたり、それを見た功一は別れてきたはずの幼馴染とまた関係が復活してしまうし。

ほのぼのした話かと思っていたら、大沢の駄目妻なんかはリアルだし、受けが攻め以外と関係してるなど、波乱万丈なのですね。
もちろん可愛かったり周囲の情が暖かかったりギャグっぽかったりと、ほのぼのもしますが、揺れる功一の心理なんかは丁寧で理解しやすかったし、ただの熱々で甘々なカップルの話というだけでもないんですね。
展開が早いなと思う部分もありましたが、気持ちの部分がちゃんと書かれているので好印象でした。
先のことは未読なのでわかりませんが、このあとはベタベタに甘くなるのか~?
男同士の甘い新婚生活大好きなんで、やっぱり「2」を買わなかったことを後悔するのです(笑)

赤ちゃんの光彦(みつひこ)くんが文句なく可愛いです。
大きくなったら大沢と功一の取り合いになること確実。1歳にもならないうちから片鱗が見えてます。
「8」ではだいぶ大きくなっているようで、そういう成長にも興味あるな~。
とは言え、「8」までいっぺんに買うのは財布に痛すぎるんで、地道に古書店(時には置いてある普通書店。近所にはない)でちょっとずつ揃えて読みたいなと思います。
そうでなくても最近読書のスピードが遅いんで、ゆっくりおつきあいしてみようかな。
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