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4344817125帰る場所
椎崎夕/竹美家らら
幻冬舎コミックス
ルチル文庫 2009-07-15

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室瀬玲一は姉の形見の喫茶店を営みながら、姪・桃子を育てている。
ある朝、店の前に男が行き倒れていた。男を家に上げ、介抱する玲一。
その男・西崎征一は、七年前に姿を消した桃子の父を思い出させ、玲一はいい感情を抱けない。
そんな折、地上げ絡みで嫌がらせを受ける玲一達のもとに桃子の祖父の使いが現れ、桃子を引き取るといい……!?

西崎征一(にしざきせいいち・32歳)×室瀬玲一(むろせれいいち・23歳)

一言でいうと「とても疲れた話」。
誤解はしないでほしいのですが、「つまらない」と同意ではないんですけど。
椎崎さんの投稿デビュー作。10年ほど前だそうです。

両親を亡くしたあと喫茶店を始めて玲一を育ててくれた姉も事故で亡くなり、喫茶店を引き継いで、姉の子・桃子と暮らしている玲一。
桃子の父はある日店先で記憶を失い行き倒れていた身元不明の男で、姉と恋仲になり桃子が生まれるが、その後買い物に出かけたまま戻らず、すでに七年が経ってしまった。

そんなある日、再び店先に高熱を出した男が七年前と同じように倒れているのを発見し、看病のため家に上げるが、西崎と名乗った男はやはり記憶を失っていて、桃子の父を思い出させる西崎に、玲一はいい感情を抱けずにいる。

そこへ、地上げ屋による悪質な立ち退き工作や、桃子の祖父が現れて桃子を引き取りたいと強引に言ってくるなど、玲一の肩に次々に重荷がのしかかる。

姉の遺した喫茶店を守り、桃子を大切に育て、成長した桃子に店を受け渡したいと願う玲一だけれど、頼れる人は誰もいない。
玲一が頼れば励まして力になってくれそうな姉の友人もいるのだが、さすがにヤクザ相手や富豪の好き勝手までは捌けられるかどうか(笑)
何もかもひとり抱え込み守ろうとしている玲一に、難題とともにイヤな感じの人物の登場で、読んでて疲れた疲れた(笑)

西崎の正体は、早々のスーツのイニシャルの描写で見当がついてしまいました。
なぜ玲一のところにきたかは想像したのと違ったけど、「味方」という感じはしてましたよねー。
けっこう厚みがあるのに、きちんと二人はまとまってなくて、続きがあります。同人誌掲載の文庫化。
私はあとがき後のアレでも十分だけど(笑)
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