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4877249966ムーンライト
剛しいら/金ひかる
海王社
ガッシュ文庫 2009-08-28

by G-Tools

風もなく穏やかな夜だった。
この春、大学病院の医師となった一樹は、近くの浜辺に倒れていた美貌の青年を見つける。
心臓に持病を持つ、その青年の担当医となった一樹。だが、彼の記憶は一向に戻らないまま…。
欲望も駆け引きもない無垢な彼は刷り込み本能のように、一樹の白衣を掴んで離さない。
一樹はそんな彼を愛おしく思い、自宅に引き取ることにしたが…?

相沢一樹(あいざわかずき・27歳)×浩之(ひろゆき・26歳)
医師×記憶喪失、心臓疾患のある青年

記憶喪失ものというか病もの?

医師の一樹は夜の海辺を愛犬と散歩していて波打ち際に倒れている青年を見つける。
勤務する病院に救急搬送するが、目覚めた青年は、自分に関する一切の記憶を失くしていた。

青年の身元は?
検査をすると心臓に疾患があることがわかり早急な治療を必要とするが、家族の承諾を得られないことには手術もできない。
そんな中、刑事が訪ねてきて青年の身元がわかり、母親が行方不明だと言う。

青年が母親と住んでいた別荘の電話の受話器には血痕が残っていて、刑事は青年の犯行を疑う。
なんだかちょっとミステリー風で、事件を軸に話が進むのかと思いきや、事件そのものは筋から離れていき、青年の心臓の病に重点がシフトする。

一樹と浩之が惹かれあう過程はわりと曖昧で素早くすすんでしまう。
一樹が心臓が悪い浩之を抱きたいが抱けない・・・と早々に悩んでいるので、「一番はそこか」とちょっと鼻で笑ってしまった(笑)。
しかし獣ではないので無理してどうこうするわけではなく、挿○以外の方法を取っています。そういえば、本番がないですね、これ(笑)。

命やそれが危うい病という題材を扱っていながら、全体的に淡々としているので深刻で重たすぎるということはない。
月の満ち欠けを人の生死になぞらえていたが、なぜか月が満ちたり欠けたりする様子に、心臓の収縮を想像してしまって私ってあんまりロマンティックじゃないですね(笑)

昔から言ってきたことですが、物語の中でまで辛い目に会いたくないので、死にネタじゃなくて良かったです。ホントに。
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