0Hｚ－ゼロヘルツ-

達川聡史(たつかわそうし・34歳)×新屋謙吉(しんやけんきち・23歳)
教師同士。

「初心者マークの恋だから」(雑誌掲載)
「ライバル同士の恋だから」(書き下ろし)の二編。

楽しみにしてたのに読み終えるのにすんごく時間がかかってしまった。
いつきさんじゃなく自分のせいですが。

新米教師の謙吉は、ひょんなことで知り合った他校のベテラン教師・達川に惹かれ、誘われてホテルに行くが、未経験な謙吉は土壇場で怖気づき達川がシャワーを浴びている間に逃げ出してしまう。
しかし数ヵ月後、謙吉は思いがけず高文弁論部門の専門委員に任命され、委員会で達川と再会。組んで活動することになる。
出会いで失礼なことをしてしまったことを謙吉は気に病み、仕返しされるのでは・・・？と不安になるが、達川の態度は先輩教師として尊敬できるもの。
謙吉はホッとする・・・かと思えばたまに達川からチクリとイヤミを言われたりして翻弄される。
「弁論」を通じてひとりの生徒と組み、一緒に頑張ることで弁論を知り、、同じ教師としての達川にコンプレックスを抱いたり尊敬を新にしたり、ときめきや嫉妬にクラクラさせられたりする。

コンプレックスと言えば、達川に惹かれてもすぐにうんと言えないワケは男性特有の悩み。
みんなついてるモノなのに、個人差もいろいろあるモノだから、男性相手じゃなくても思うところはたくさんああるでしょうが、年上で経験豊富そうで尊敬できてモノも立派な大人の男が相手となったら、比べてしまう所も多い。

夏目さんの絵は大好きなんだけど、達川のイメージとしてはどうですか？
そんなに落ち着いた余裕の大人には見えない・・・（笑）
実際、達川はそんなに完璧・・・というわけでもなく、それなりに謙吉相手に手間取っているような気がするのですが。
達川視点で、酔って誘いをかます謙吉にキリキリさせられるところなんて読めたら面白そうですね。