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405904105X帝の恋文~禁じられた契り~
伊剛ルウ/北畠あけ乃
学習研究社
もえぎ文庫 2009-09-15

by G-Tools

都で話題の笛の名手・夕凪。その腕と美貌を見込まれ、宮中での宴に“女性楽士”として加わるが、時の帝・栖凰帝に見初められ、毎夜のように恋文が届くようになる。
だが夕凪には、性別以外にもそれに応えられない重大な秘密があった。
しかし栖凰帝によって宮中の奥深くに閉じ込められ、強引に身体を奪われてしまい!?
「私から逃げおおせると思うな」――荒れ狂う想いとは裏腹に、幾重にも禁じられた恋の行方は?
栖凰帝(すおうてい・20歳)×夕凪(ゆうなぎ・15歳)

平安調時代もの。
よく考えたら二人とも若い・・・(笑)
龍笛の腕を見込まれ、宮中の宴に女性楽士の一人として加わっていた夕凪は、帝にひと目で見初められ、連日のラブレター攻撃を受けてしまう。

二人は実は五年前、帝がまだ皇太子だった15歳、夕凪は10歳の頃に出会っていて恋に落ちていました。
しかし夕凪の出自には秘密があり、夕凪は栖凰の異母弟。
夕凪の両親によって引き離されますが、両親は事故で亡くなる際に真実を明かし、夕凪だけはそれを知っています。
身分も違い、しかも異母兄弟。
二度と会ってはいけないと思いつつ、しかし、栖凰の即位後どうしてもひと目会いたくて宴に参加してしまったのです。

惹かれる想いと禁忌への恐れに板ばさみとなり、文に返事もできず弱り果てる夕凪。
待てど暮せど返事のないことに郷を煮やした栖凰は、とうとう夜這いをかけ、夕凪が男であることを知るもののそんなことはものともせず、逃げようとした夕凪をかっさらって宮中の奥深くに閉じ込めてしまいます。

夕凪を男と知った上で「妃にする」とのぼせ上がる栖凰(笑)。
誰も逆らえないから強引まっしぐらですねー。盲目熱中ぶりが気持ちよいですけど。
夕凪が5年前出合った「千代(夕凪の幼名)」と知りますます運命を感じて熱は上がるばかりですが、夕凪はどうしても応えられない。
時代的に男であることはどうでも、「異母兄弟」というのはやはり禁忌なのですね。

また、夕凪の存在が世間に知られれば、醜聞だけでなく夕凪を利用して栖凰を蹴落とそうとする輩も出てくるやもしれず、夕凪の存在はやっかいなもの。
栖凰の幼馴染は夕凪との恋に大反対なのですが、帝聞く耳持たず・・・。

「帝の恋文」というタイトルですから古風な文章で雅に綿々と綴られる恋文の怒涛の波状攻撃・・・を期待していたのですが、なんかサワリだけっぽかったんだよなー(笑)
一応恋が成就してお話は終わっていますが、世継は側室に産ませるとか言ってるし、夕凪の存在を知った悪者に利用されそうになってピンチ!とか、この先あっても面白いかもしれません。
側室云々は、まあ、あんまり強くは望んでないけどさ(笑)
二人の恋に反対する幼馴染も、納得したんだかしてないんだか、たぶんしてないと思いますが、こういう人には是非別の「男」をあてがってあげると良いでしょう(笑)
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