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4403522289未熟な誘惑
渡海奈穂/二宮悦巳
新書館
ディアプラス文庫 2009-11-10

by G-Tools

家電量販店に勤める小川は、家族に虐げられてきた影響で超ネガティブ思考。ある日、本社からやってきた専務・志木に、閉店後の売り場で男といちゃついている場面を目撃され咎められる。
人を人とも思わないその様子は大嫌いな義兄にそっくり。不満が溜まって振り切れた小川は仕返しを決意する。
だが突然性器を銜えられた志木の反応は意外なもので……?
志木展人(しきのぶと・20代半ば?)×小川昌紀(おがわまさき・22歳)
家電量販店本社専務×販売員

「未熟な誘惑」(雑誌掲載)
「曖昧な誘惑」 (書き下ろし)

義父はエリート至上主義、義兄には身体を弄ばれてきた小川は極端に萎縮してしまい、内向的で口下手で自信がなくネガティブ。
勤務する家電量販店でも、その性格が災いしてクレームばかりつけられ、同僚からも冷たくされる。
そんな中、小川に唯一優しくしてくれる同僚・安藤がいるが、彼もまた小川の身体を利用している。
しかし人に優しくされたことのない小川はそんな安藤さえ心の拠り所になっている。

そんな時、販売店に本社から専務・志木が現れる。
安藤が退社することになり、つい職場で最後の逢瀬へとなだれ込みそうになったところをその志木に目撃され蔑んだ目で見られた小川は、義兄を思い出させる志木の態度にとうとうキれ、仕返しを決意する。
義兄には反撃できない小川の半ば八つ当たり的な仕返しで志木のソレを銜えてイかせてしまった小川だが、しかしなんと志木が泣いてしまったことに驚かされることになる。
その意外な反応で小川の志木に対する目線が変わっていくのだが、志木が以前自分と同じような体験をしていたということも知る。


ウジウジとした普段の態度からは考えられないいきなりのフェ○。一応そう至ってしまう経過は書かれてはいるけれどそれにしても唐突(笑)。
フェ○されて泣いてしまう攻めというのに大変興味があったのだが(笑)、エピソードとして軽く流されてしまったのでちょっと物足りなかった。
個人的に一番注目していたのがココだったので(笑)。

志木の新しいプロジェクトに協力することで、接客はヘタだけれど専門的な知識を持っていることや、それが仕事に役立っていくことに少しずつ自信をつけ、やがて義兄の呪縛からも自力で抜け出すという成長のお話でもある。
苦境の中でいつもじっと我慢して黙って流されている小川にはちょっとイラっとしなくもないかな。
志木がそんな小川に手を貸すのではなくあくまで自分で解決するように一見突き放しているのが厳しいようでいて実は小川には正解でしょう。

義兄が最後までイヤなやつだし、義父や母との中も改善されない。
しかし恋や、仕事やそれに関する人間関係は好転するので、完全に家から離れて自立して勝手にやっていくのが将来の幸せでしょうねー。
ホントはもっと早くそうできていれば良かったのだが、やっとこさ呪縛を解いたというわけですね。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。

あのタカビーな攻めがヘナチョコ受けの口撃で泣くとは、びっくりでしたが、確かに軽く流されてましたね~。形勢大逆転とは行かなかったし。

しかし、最近、ベタ甘い攻めばかり見ていたような気がするので、こういう相手の尻を叩く攻めは読んでいて気持ちよかったですvv
2009/12/01(火) 15:42 | URL | 桃 #-[ 編集]
>桃さん
こんにちは~。

タカビーな普段に反して泣いちゃう攻めの不慣れな感じをもうちょっと楽しみたかったんですけどね~。
エリートは上達も早かった(笑)

あまりお目にかからない厳しい攻めでしたね。
ハードな話ではないのでこれは私も珍しいと思いました。
でも、この受けは自分から奮起しないとなかなか自信も持てなさそうですよね。
2009/12/02(水) 14:33 | URL | mimu #-[ 編集]
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