0Hｚ－ゼロヘルツ-

坂江俊一(さかえしゅんいち)×茅原朋紀(かやはらともき)
ひとつ違いの先輩後輩。
「夏服」
「キスとカレーパン」
「クリスマスとアイスクリーム」
「日なたとワイシャツ」
「卒業」の5編。
雑誌、個人サイト掲載、書き下ろし等。

季節はずれなタイトルではありますが、とってもピュアで可愛らしいお話でした。
大学生で就職活動中、高校からのおつきあいでひとつ年上の社会人の先輩と同棲中の受けですが、そこから二人の出会いの高校時代、キスや初めてのHなどを振り返る構成です。
将来はもっと大きな部屋（家？）に住んで、日向に鉢植えを並べ犬を飼い、洗濯したワイシャツが風に翻って・・・なんて夢も広がっております。

茅原は坂江をコンビニで見かけ、最初は見てるだけなわけですが、相手に気づかれないようにじっと見つめて、制服の白いシャツの背中を見送ってしまう片想いのあの感じ、なんだか懐かしいですなぁ（笑）
やがて会話を交わすようになり、悪いことを考えて落ち込んだりちょっと期待感にワクワクしたり、片想いのときめきって楽しい（笑）　本人は切ないだろうけど、想いがキラキラしてる。

終始甘く、可愛らしさが溢れていました。
イラストも合ってたと思います。
「黒飴みたいな目」って言い得てますねー。想像できる。
とっても可愛らしい二人なので、社会人になってもっと広いところに住んで、洗濯物をいっぱい干して、犬を飼ってるお話も読んでみたいと思いました。