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4062866293ペパーミント・ツアー
伊剛ルウ/小椋ムク
講談社
X文庫ホワイトハート 2009-12-24

by G-Tools

<小ばと観光>唯一の新人男性バスガイドとして悪戦苦闘する日々を送っている奥菜充希。一人前のガイドを目指す充希が乗車するツアーに限って、不思議といつもトラブルばかり起こるのだ。
そんな旅先で、充希は老舗旅館の若旦那・香住聖悟に救われる。気さくで優しい彼に次第に惹かれていくのだが・・・。

香住聖悟(かすみせいご・23歳)×奥菜充希(おきなみつき・19歳)
老舗旅館若旦那×バスガイド


男性の保育士さんがいたり女性が大型トラックや路線バスを颯爽と操る今ですからそれもそうかという話ですけど男性のバスガイドさんがいらっしゃるとは存じ上げませんでした。
珍しいことではあるらしいですが、決して男性に門戸を開いていないわけではないのですね。
実際にTVで紹介された方もいらっしゃるそうで。

そんな男性バスガイドの奥菜は慣れないながらも一生懸命仕事をこなしています。
しかし、集合時間になっても現れないオバサン(×)やたまたま出くわしたTVの撮影現場に迷惑を顧みず突入するオバサン(×)、悪天候で目的地に辿りつけないなど、様々な大小のトラブルに見舞われます。
奥菜が担当するツアー客は本の中では中高年の女性客が圧倒的に多いのですが、トラブルが多いと言っても年配女性の集団ではよくありそうなことが多いし(笑)、若くて美人の女性バスガイドよりも、若くて可愛いバスガイド男子の方がおばさまのウケはいいんじゃないでしょうかね?
私だってその方がいいわ(笑)。

そんな中、一泊のツアーで泊ることになっているのが聖悟(攻め)が若旦那を務める老舗旅館。
“若旦那”から連想されるような和服姿も凛々しい和風男子ではなく、スーツに開襟シャツに口調も態度も明るく若々しい若旦那。こちらもまだ大学出たて。
館内でお客様が財布を紛失し、一意を手伝って財布を探し無事に発見してくれます。

それを機に親しくなった二人。
携帯でメールしたり時には電話したりする仲になりますが、一意はいつも聖悟の旅館に行くわけではないし、東京と観光地と住居も離れているのでそんなにしょっちゅう接触はない。
その辺は、旅館の買収の話で一意の知人の弁護士を紹介するために会ったり、お話の中で知り合うことになる芸能人(男)や件の弁護士らとともに聖悟の旅館を訪ねたりと、いろいろ機会もあるわけです。
そして知らず知らず聖悟に惹かれていく一意。
聖悟はたぶん最初からですが(笑)、ウブな一意は自分の気持ちに気づくのがちょっと遅れます。

小椋ムクさんのイラストのイメージのように、ほのぼの可愛らしいお話です。一生懸命な奥菜に好感も持てます。彼は中高年の女性客に人気が出て、きっと売れっ子バスガイドになると思いますよ。
それよりまだ若旦那になって一年にもならない聖悟の方が山あり谷ありじゃないかな~。
仕事に対してはまだ若造とは言ってもしっかりしているところも見えるのできちんと務めていくでしょうけど、熱意だけで全部がとんとん拍子に行かないところが現実ですしね。

買収の話も話としで出ただけだし、弁護士さんと芸能人の関係もちょっと気になるところです。
そして何よりこの二人最後までしてません(笑)。
続きかスピンオフありかもね?
可愛いお話なので、そういうのが読みたい時によい。
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