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4199005501盗っ人と恋の花道
剛しいら/葛西リカコ
徳間書店
キャラ文庫 2009-12-19

by G-Tools

飛ぶ鳥落す勢いの若き豪商・深川屋新左衛門――。
稀代の大盗賊に金で買われた環は、次の標的である深川邸に密偵として潜り込む。
酒も芝居もたしなみ色事に通じた深川に、首尾よく寵愛される環。
「どんなに抱かれても、情に流されてはいけない――。」しかし一見、豪放磊落だが冷めた眼差しをもつ深川は、何もかも見透かしているようで!?
深川屋新左衛門(ふかがわやしんざえもん)×環(たまき)
30前後くらいと14~16歳くらい。
豪商×盗賊の草(スパイ)

江戸時代のお話です。
時代劇好きなので、購入。
去年(汗)の本ですけど(^^ゞ

幼い頃に賭金の代わりに人手に渡され、その果てに大盗賊・弥一(やいち)に引き取られた環は、盗みの手引きをする草として育てられ、江戸で飛ぶ鳥を落す勢いの豪商・深川の屋敷に送り込まれます。
大物相手に環を利用しようと考えていた弥一は、環に芸事や作法、色事(やり方だけ)を念入りに仕込み、間違っても仲間に手を出されて傷物にならないように大切に育てていたので、環はこれが初仕事。
物心つくかつかないかから不遇な育ち方をしたため、自分の運命について深く悩むこともなく、言われたとおりに深川の元へ行く環ですが、深川をひと目見、その人柄を知るうちに、深川に本気で惚れてしまいます。
そして深川も環に心底惚れこみ、二人は幸せな時間を過ごす・・・。
しかし、屋敷の見取り図と蔵の鍵を弥一に渡すことが環の役目で裏切れば待っているのは死。

と、そんなお話でわりとありがちな設定のような気もします。
が、それ以外にも深川とある男とのサイドストーリー的な要素が含まれていて、これが結構面白くて、こっちの方が萌えじゃねぇ?とか(笑)、本筋離れて惹かれてしまいました。

環の不幸な生い立ちや環視点から始まるので、環側からのお話だけかと思いきやそうではなく、深川の過去も深川視点で語られ、むしろこっちの方が詳しい。
深川と「ある男」とは、この結末がやはり一番いいと思うのですが、これはこれで別の禁断の恋として話になってもいい感じですよね。そうするといろいろ面倒なメロドラマだけど(笑)。

環と深川、お互いの過去がわかると、二人とも「いらない命」として捨てられた孤独感という共通なものを抱えていて、惹かれあうのも自然なのかなと思えます。
豪放磊落で、頭も腕も切れ、頼れる男に見える深川も、ここに来るまでにいろいろな想いがあり、またラストでは妻がいないと自分の面倒さえ見られないダメ夫・・・みたいになっていて、出来る部分とダメな部分の両方を見ることで魅力が深まったように思います。

わかりやすい単純な話かなと思っていたのですが、思いがけず脇が面白かったり、伏線が繋がっていたり上手くできていて、愉しんで読みました。
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