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カフェオレ・トワイライト
松前 侑里著 / 木下けい子イラスト
新書館
ディアプラス文庫(2007.2)


彼女にふられ黄昏ていた橋の上。真樹は自殺と間違われ、川に落とされてしまう。
その勘違い男・祐介は、馴染みの定食屋で見かけるちょっといいなと思っていた相手だった。
劇団の団長を務める奔放な父の影響で、演劇も普通でないことも大嫌いな真樹。祐介に恋人がいるのも判り、彼に惹かれる気持ちに蓋をする。
だが数日後、実は同じ大学の演劇科講師だった祐介から、公演のポスターを依頼され…?
小暮祐介(こぐれゆうすけ・年齢不明)×沢村真樹(さわむらまさき・19歳)
芸術大学演劇科講師×グラフィックデザイン科生徒

劇団の団長を務める父、その手伝いをする母。自宅には劇団員が大勢出入りし、父母は劇団の仕事に手一杯で、真樹は子供の頃から親に構ってもらったことはほとんどありません。
また、父は、劇団員のほとんどの女性と平気でつきあう奔放な男。
そんな環境で育った真樹は、演劇が大嫌いで、何より『普通』でいることを願っています。
本当はゲイなのに、それを認め、『普通』ではない側へ行くことなど絶対にできない。幸い自分を好きだと言ってくれる女の子がいて、明るくさっぱりした彼女とはきっとこの先も上手くいって、いずれ結婚して普通の家庭を持てる。そうするのが自分の夢だと考えていました。

ところが、その彼女に真樹はフラれてしまうのです。
そして黄昏の中、橋の上で落ち込んでいたところ、突然男の声とともに身体がふわっと浮き、真樹は川に落ちてしまいます。
真樹が自殺すると勘違いした男が、真樹を助けようとして、二人一緒に落下してしまったのです。
ふと男の顔を見ると、それは真樹がよく行く定食屋で度々見かけ、ちょっといいなと思っていた「ゆうちゃん」と呼ばれている男でした。
しかし、この時に乾いた服を貸してもらったお礼に家を再び訪れると、祐介と若い男が玄関先で抱き合っているのを見てしまいます。

後日、ゆうちゃん=小暮祐介が自分の大学の演劇科講師であることがわかります。
自分が教えている生徒たちの公演のポスターを真樹に頼みたいというのですが、父を思い出させる演劇が大嫌いな真樹はそれを断ります。
しかし、祐介の挑発やからかいにまんまと乗せられ、結局は引き受けることになってしまうんですね。

そして、祐介が芝居を作っていくのを間近に見て、真樹が心の奥に隠していた、父への本当の気持ちをあぶり出し、それを乗り越えていく。同時に、ありのままの自分でいることの大切さを教えられる。
そんな成長のお話に、初めて好きだと認めた祐介には恋人がいるという切なさも加わります。真樹の勘違いだろうなぁというのは予想できるんですけど。

好きになった人に、いろんな大切なことを教えてもらって、自分がプラスに変わっていくというのは、いい恋ですよね。そんな素敵な恋を、松前さんらしい優しさと癒しで描いています。
優しさと勇気をくれる、というんでしょうか。
これからも癒し系として優しいお話をたくさん書いて欲しいなぁ。
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