![]() | ブロードキャストを突っ走れ! 2 神奈木 智 / 祭河ななをイラスト 二見書房 シャレード文庫2007-01 by G-Tools |
長年の誤解を乗り越え、ついに観月を手に入れた拓はお堅い恋人をとろけさせることに精を出す毎日。
だが拓は正月番組の取材を命じられ、三泊四日の京都行き、ゲストの御堂亮は久能家とも縁の深い能楽師で、見目もよく才能もあるが、打ち合わせから拓に対して観月との関係を知っていると匂わせる意味深な態度。
しかも、局の繁忙期にも関わらず、観月も京都へ里帰りするという。
真面目な彼らしからぬタイミングに、拓は一抹の訝しさを覚えるが…。
だが拓は正月番組の取材を命じられ、三泊四日の京都行き、ゲストの御堂亮は久能家とも縁の深い能楽師で、見目もよく才能もあるが、打ち合わせから拓に対して観月との関係を知っていると匂わせる意味深な態度。
しかも、局の繁忙期にも関わらず、観月も京都へ里帰りするという。
真面目な彼らしからぬタイミングに、拓は一抹の訝しさを覚えるが…。
早川拓(はやかわたく)×北岡観月(きたおかみづき)
はっきりした年齢はわかりませんが、三歳年下攻めです。
「ブロードキャストを突っ走れ!」の続編。
「ブロードキャストを突っ走れ!2 前/後編」
「天国よりも優しくて」の三編収録されています。こちらの「天国~」は、本編カップルではなく関連あるアイドル・霧緒夏彦とマネージャー・神谷のお話。
年末年始はTV局も大忙し。アナウンサーの二人もなかなか逢瀬もままなりませんが、たまに重なった休日には、二人睦まじく甘い時間を過ごしています。
ただでさえ忙しい時期に、拓に正月特番のための京都行きの仕事が入ります。
拓がナレーションを担当する深夜の文楽紹介番組なんですが、ちなみにこの番組の進行役つとめるお笑い芸人が神楽坂はん子さん「駅から5分」(シャレードコミックス)に出ている二人です。特別出演。そちらを読んでいるとちょっと楽しいかも。
拓の京都出張と時を同じくして、観月も休暇を取り実家のある京都へ行くことになります。別に拓にくっついて行きたいからではなく、実家で何か事情があってなのですが、拓はこんな時期に何故?と驚きつつ喜びを隠せません。しかし、歯切れの悪い観月に、拓は嫌な予感を覚えるのですが。
特番に招いた能楽師・御堂(みどう)が、観月と幼馴染であり、拓との関係を知っていることを匂わせて、拓に当てこすりをしてきます。そして観月の里帰りの理由が“お見合いのため”で、相手は、その御堂の妹・・・と拓には不安材料が次々と持ち上がります。
観月の家は狂言の家元で、長兄の葉月、次兄の卯月がその道を進んでいるのはご存知の通り。16歳まで兄たちと共に狂言を学んでいた観月は、自分の才能に限界を感じて狂言をやめ、家を離れて東京でアナウンサーとなったのでした。
いつもクールな観月も、兄に比べて凡人であることのコンプレックスや狂言の世界を離れた罪悪感を抱えていて、家の言うことを強気で突っぱねられないところがあるんですね。しかし、自分は拓を愛していて、親の言うなりに見合いをして結婚することはどうしてもできない。
観月が自分の中の迷いを乗り越えて、拓との未来を改めて決心しようとし、そんな観月を拓自身も不安を抱えながらも信じて待ち、自分も成長しようと思う。
お互いに自分自身を見つめなおして、二人の未来を考える、そんなお話でした。
観月の京都弁がたくさん楽しめました。観月はどちらかというとツンデレさんだと思いますが、思いのほか素直に心情を口に出すことがありますね。標準語に戻るとキリッとして、でも京都弁になると素直で色っぽく、そのギャップが可愛らしくて、ドキドキしてしまう拓の気持ちもわかります。
観月のお見合いで取り乱す拓も、年下っぽく大騒ぎするんでなく、ハラハラしつつも待とう、とちゃんと仕事するところは大人として良かった。仕事にも内面にも成長しようとする姿が見えますもんね。
アイドル×マネージャー編の方は、「1」ではあまりよくわからなかった夏彦の本心というか性格がよくわかって、見直した(笑)
拓&観月も登場して、バカップルが二つの図となっています。
「1」で心配(?)された兄弟の葉月と卯月のその後ですが、この本では書かれていません。兄弟ということでビビりつつもちょっと気になってましたが、シャレード誌上で兄弟のスピンオフが始まるそうです。
卯月の粘りに葉月が屈服してしまうのか?「そんなわけない」と作者様が断言しちゃってますが、葉月が卯月をどうあしらうのか、覗いてみたい気も。
はっきりした年齢はわかりませんが、三歳年下攻めです。
「ブロードキャストを突っ走れ!」の続編。
「ブロードキャストを突っ走れ!2 前/後編」
「天国よりも優しくて」の三編収録されています。こちらの「天国~」は、本編カップルではなく関連あるアイドル・霧緒夏彦とマネージャー・神谷のお話。
年末年始はTV局も大忙し。アナウンサーの二人もなかなか逢瀬もままなりませんが、たまに重なった休日には、二人睦まじく甘い時間を過ごしています。
ただでさえ忙しい時期に、拓に正月特番のための京都行きの仕事が入ります。
拓がナレーションを担当する深夜の文楽紹介番組なんですが、ちなみにこの番組の進行役つとめるお笑い芸人が神楽坂はん子さん「駅から5分」(シャレードコミックス)に出ている二人です。特別出演。そちらを読んでいるとちょっと楽しいかも。
拓の京都出張と時を同じくして、観月も休暇を取り実家のある京都へ行くことになります。別に拓にくっついて行きたいからではなく、実家で何か事情があってなのですが、拓はこんな時期に何故?と驚きつつ喜びを隠せません。しかし、歯切れの悪い観月に、拓は嫌な予感を覚えるのですが。
特番に招いた能楽師・御堂(みどう)が、観月と幼馴染であり、拓との関係を知っていることを匂わせて、拓に当てこすりをしてきます。そして観月の里帰りの理由が“お見合いのため”で、相手は、その御堂の妹・・・と拓には不安材料が次々と持ち上がります。
観月の家は狂言の家元で、長兄の葉月、次兄の卯月がその道を進んでいるのはご存知の通り。16歳まで兄たちと共に狂言を学んでいた観月は、自分の才能に限界を感じて狂言をやめ、家を離れて東京でアナウンサーとなったのでした。
いつもクールな観月も、兄に比べて凡人であることのコンプレックスや狂言の世界を離れた罪悪感を抱えていて、家の言うことを強気で突っぱねられないところがあるんですね。しかし、自分は拓を愛していて、親の言うなりに見合いをして結婚することはどうしてもできない。
観月が自分の中の迷いを乗り越えて、拓との未来を改めて決心しようとし、そんな観月を拓自身も不安を抱えながらも信じて待ち、自分も成長しようと思う。
お互いに自分自身を見つめなおして、二人の未来を考える、そんなお話でした。
観月の京都弁がたくさん楽しめました。観月はどちらかというとツンデレさんだと思いますが、思いのほか素直に心情を口に出すことがありますね。標準語に戻るとキリッとして、でも京都弁になると素直で色っぽく、そのギャップが可愛らしくて、ドキドキしてしまう拓の気持ちもわかります。
観月のお見合いで取り乱す拓も、年下っぽく大騒ぎするんでなく、ハラハラしつつも待とう、とちゃんと仕事するところは大人として良かった。仕事にも内面にも成長しようとする姿が見えますもんね。
アイドル×マネージャー編の方は、「1」ではあまりよくわからなかった夏彦の本心というか性格がよくわかって、見直した(笑)
拓&観月も登場して、バカップルが二つの図となっています。
「1」で心配(?)された兄弟の葉月と卯月のその後ですが、この本では書かれていません。兄弟ということでビビりつつもちょっと気になってましたが、シャレード誌上で兄弟のスピンオフが始まるそうです。
卯月の粘りに葉月が屈服してしまうのか?「そんなわけない」と作者様が断言しちゃってますが、葉月が卯月をどうあしらうのか、覗いてみたい気も。
この記事のトラックバックURL
http://0hz.blog112.fc2.com/tb.php/129-4cf94c00
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック