気品溢れる風貌と鋭い眼差しを併せ持つ、香港マフィア・アレックス。来日した彼を監視するため、滞在ホテルのバトラーとして潜入した高峰だったが、アレックスは初対面から無理難題を押しつけてくる。
「恋人のようにお客様に惚れ込むこと」教えられたバトラーの極意を実践するように、甲斐甲斐しく尽くし信頼を得た高峰だったが、互いの気持ちはいつしか信頼と任務を越え…。
「恋人のようにお客様に惚れ込むこと」教えられたバトラーの極意を実践するように、甲斐甲斐しく尽くし信頼を得た高峰だったが、互いの気持ちはいつしか信頼と任務を越え…。
アレックス・ウォン(王威建ウォンウェイジェン・34歳)×八重澤高峰(やえざわたかね・27歳)
中国マフィア×刑事
『ヤクザと刑事』とか、英田さんは禁断の関係がお好きなんでしょうか。こちらもまたマフィアと刑事、許されざる仲ですね。
けれど、他社から出ている同系に比べると、こちらはわりと甘めと感じました。
今日はラストのことをネタバレしてますのでご注意下さい。
香港マフィアのトップと噂されるアレックスが来日するという情報を受け、アジア圏外国人の諜報活動監視を任務とする外事二科の刑事・高峰は、アレックスの滞在するホテルに潜り込み、アレックス専門のバトラー(執事)のふりをした行動監視を任されます。
アレックスがホテルの部屋に滞在する睡眠時以外の全ての時間を彼とともに過ごし、来客や電話、その内容や行動を把握して情報を集めるわけですが、最初はアレックスから高峰をバトラーとして置くことを拒否されてしまいます。
高峰にバトラーとしての1からを教えてくれたベテランの柏木から「恋人だと思ってつくすこと」というアドバイスをもらった高峰は、そうすることが本来の目的達成に繋がるということもあり、バトラーとして徹底してアレックスに尽くします。
そうするうちにアレックスに気にいられ、高峰も「恋人のように」が本当の恋になり、アレックスも高峰に惹かれ・・・・・。
ある日、アレックスに「日本にいるひとときの間だけ恋人になってほしい」と懇願され、昼はバトラー、夜はかりそめの恋人という立場を高峰は受け入れることになってしまいます。
マフィアと刑事、主と執事、契約上の恋人・・・・と、それぞれに美味しい定番な設定が一辺に揃うわけですね。
マフィアと刑事ではありますが、アレックスは日本に悪事を働きにきたわけではなく(笑)、高峰もアレックス逮捕が目的ではなくて、あくまで『監視』です。アレックスはあまり外出もしませんので、主としてホテルの豪華な一室で話は展開していて、主と執事という雰囲気が一番強いです。アレックスは甘いセリフの垂れ流し野郎で、基本的に優しく、あまりマフィアの顔をあからさまにしませんし、高峰もやり手の刑事というより禁断の恋に溺れてグルグルしている感が強いので、ハードで切れる男たちの恋という感じはしません。
これはこれで面白いとは思いますが、英田作品の中ではどうかというと、個人的には正直イマイチという位置です。
ラストがちょっと寂しい終わり方なんですよね。だからというわけではないんですけど。
続きが読みたいという声も多いかと思いますが、これはこれでもいいような気がします。
読んでる間はあんまり英田サキさんっぽいような感じがしてなかったんですが、こういう禁断の仲の二人が、これからの“道”をどう選ぶかというところへ行き着くのはやはり英田さんぽい。
『エス』や『夜~』が、“二人で生きていくこと”を模索していたのに対し、彼らよりは甘めなお話だったこちらは、別々の道を歩みます。もしこの先一緒に歩くことを選択するとしたら、高峰が自身で言っているように、まずは自分の道をしっかり歩いて何かを掴んでからの方がずっといいと思うんですよね。
今のままでは、その言葉どおり『半人前』過ぎて、高峰は男としては今ひとつ何か足りないような気がしますので。
中国マフィア×刑事
『ヤクザと刑事』とか、英田さんは禁断の関係がお好きなんでしょうか。こちらもまたマフィアと刑事、許されざる仲ですね。
けれど、他社から出ている同系に比べると、こちらはわりと甘めと感じました。
今日はラストのことをネタバレしてますのでご注意下さい。
香港マフィアのトップと噂されるアレックスが来日するという情報を受け、アジア圏外国人の諜報活動監視を任務とする外事二科の刑事・高峰は、アレックスの滞在するホテルに潜り込み、アレックス専門のバトラー(執事)のふりをした行動監視を任されます。
アレックスがホテルの部屋に滞在する睡眠時以外の全ての時間を彼とともに過ごし、来客や電話、その内容や行動を把握して情報を集めるわけですが、最初はアレックスから高峰をバトラーとして置くことを拒否されてしまいます。
高峰にバトラーとしての1からを教えてくれたベテランの柏木から「恋人だと思ってつくすこと」というアドバイスをもらった高峰は、そうすることが本来の目的達成に繋がるということもあり、バトラーとして徹底してアレックスに尽くします。
そうするうちにアレックスに気にいられ、高峰も「恋人のように」が本当の恋になり、アレックスも高峰に惹かれ・・・・・。
ある日、アレックスに「日本にいるひとときの間だけ恋人になってほしい」と懇願され、昼はバトラー、夜はかりそめの恋人という立場を高峰は受け入れることになってしまいます。
マフィアと刑事、主と執事、契約上の恋人・・・・と、それぞれに美味しい定番な設定が一辺に揃うわけですね。
マフィアと刑事ではありますが、アレックスは日本に悪事を働きにきたわけではなく(笑)、高峰もアレックス逮捕が目的ではなくて、あくまで『監視』です。アレックスはあまり外出もしませんので、主としてホテルの豪華な一室で話は展開していて、主と執事という雰囲気が一番強いです。アレックスは甘いセリフの垂れ流し野郎で、基本的に優しく、あまりマフィアの顔をあからさまにしませんし、高峰もやり手の刑事というより禁断の恋に溺れてグルグルしている感が強いので、ハードで切れる男たちの恋という感じはしません。
これはこれで面白いとは思いますが、英田作品の中ではどうかというと、個人的には正直イマイチという位置です。
ラストがちょっと寂しい終わり方なんですよね。だからというわけではないんですけど。
続きが読みたいという声も多いかと思いますが、これはこれでもいいような気がします。
読んでる間はあんまり英田サキさんっぽいような感じがしてなかったんですが、こういう禁断の仲の二人が、これからの“道”をどう選ぶかというところへ行き着くのはやはり英田さんぽい。
『エス』や『夜~』が、“二人で生きていくこと”を模索していたのに対し、彼らよりは甘めなお話だったこちらは、別々の道を歩みます。もしこの先一緒に歩くことを選択するとしたら、高峰が自身で言っているように、まずは自分の道をしっかり歩いて何かを掴んでからの方がずっといいと思うんですよね。
今のままでは、その言葉どおり『半人前』過ぎて、高峰は男としては今ひとつ何か足りないような気がしますので。
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2008/11/18(火) 17:20:46 | 腐ノ煩悩(仮)