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487724560X甘える予感
杏野 朝水 / カワイチハル画
海王社
ガッシュ文庫2007-01

by G-Tools

「好きだ。恋愛感情がなくてもいい。俺に尽くさせてくれ」
リラクゼーションサロンの店長・静は、オーナー・加賀谷と『セックス込みの友人』関係。セラピストとして仕事に情熱を傾ける静にとって、恋愛はいつでも後まわし。だから、敏腕経営者の加賀谷が愛を囁き、女王様にかしずくように尽くしても、煩わしいだけ。ただ一時、加賀谷がくれる快楽に溺れて感じて、それで充分だったはず…。
が、加賀谷の見合い話を聞き、静は加賀谷への恋心を自覚して…?

加賀谷慧悟(かがやけいご)×月舘静(つきだてしずか)
同い年。33~4歳くらい。オーナー×リラクゼーションサロン店長

「甘える予感」雑誌掲載
「溺れる予感」書き下ろしの二編収録。

中学で同じクラスになり、付属の高校に二人とも進学して、友人としてつきあいを続けてきた静と加賀谷。
『頭が良くて綺麗で近づき難い』と言われていた静は、好んで友人を増やそうとするタイプではなく、他人に干渉されるのも好きでなかったため、周りには少人数の気の合う友人しかいませんでした。
そんな静に躊躇いもなく話しかけてきたのが加賀谷で、自分とは正反対の明るく穏やかな加賀谷を始めこそ鬱陶しいと思っていたものの、付き合ってみると全く性格が違うせいか学ぶことも多く、考えや態度に柔軟性のある加賀谷とは一緒にいると居心地がいいと感じるようになっていきます。

しかし大学に進学して三ヶ月ほど経った頃、加賀谷は静に突然「好きだ」と告白してきます。友人としか思えないと静は答えますが、加賀谷からは、ただの性欲処理でいいから、そういうつきあい込みで友人として傍にいさせて欲しいと言われます。
そうして初めて加賀谷に抱かれてから14年、二人はセックス込みの友人として、そして現在はオーナーと店長という立場も加わり、関係をずっと続けてきました。

「尽くさせてくれ」の言葉どおり、加賀谷は静の衣食住全てに関して気を回し、静に尽くすことを喜びにしています。「愛してる」の言葉も惜しまず、それでいて最初の約束どおり、静に無理強いをしたり恋人になれなどと迫ったりすることはありません。時々愛情が溢れ過ぎて、暑苦しい行動(笑)になってしまいますが、静に怒られれば、シュンとして態度を改めます。
静はと言えば、そんな加賀谷を時折鬱陶しく思いつつも、加賀谷の思いやりや優しさに、ドップリと浸かり、そんな関係を当然のこととして受け止めているわけです。

所謂『女王様』というやつですね。女王様に仕える加賀谷も、いいとこの三男坊のおぼっちゃんですから、女王様に傅く王子様という感じ…(笑) 
ひたすら優しく甘く手取り足取り尽くしてくれる加賀谷。穏やかでいい男でお金持ちで…たいへん羨ましかったです。こんないい男に尽くされてわがまま言ってみたい。

そんな二人の関係を、静は当たり前のように思っていたのですが、加賀谷に縁談があると聞き、女王様は、我知らず胸の奥がチクリと痛みます。かなり素直じゃないので、「それも仕方ないだろう」などと強がりますが、それまで当たり前のように傍にあった加賀谷の存在が無くなるということが真実として実感できたとき、やっと自分の気持ちを自覚するのですね。
たいへんよくある展開ですが、やはり女王様が慌てるところは面白いわけでして(笑) もうちょっと派手に動揺してもいいくらいだったんですが、ちょっと足りなかったように思いましたね。
でも、こういうツンデレさんが素直になる瞬間というのは、読んでて楽しいです。

「溺れる予感」は、今まで仕事が第一、恋愛は面倒…というスタンスだった静が、加賀谷のことで頭がいっぱいになってしまいます。
一緒に住みたいという加賀谷に返事はしていないものの、加賀谷だけでなく、自分もいつもそばにいたくて仕方がない。加賀谷と二人の家庭、家族という形を考えだす静を、加賀谷が誤解して、静が他の誰かと結婚するつもりだと思ってしまい喧嘩になったりしますが、痴話喧嘩以外の何者でもないです。

全体的にたいへん甘いラブストーリーでした。愛される幸せ~に浸れます。
しかし加賀谷はかなりのストーカーです。とっても穏やかで甘い愛情を降り注ぐ非の打ち所ない恋人ですが、受けの行動は見えないところできっちり監視されてます(笑)

展開も定番なので、BLハマリ始めの方によろしいかと思います。反対に百戦錬磨の方には物足りないと思われますが『尽くす攻め×女王様受け』がお好きでしたら楽しめると思います。
こういう甘いお話はホッとしますね。
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