FC2ブログ
BL読書感想日記※※※ 詳しくはカテゴリーの「このブログについて」をご覧下さい。

2021/031234567891011121314151617181920212223242526272829302021/05

潤愛狙撃手(スナイパー)
ななお あきら著 / 藤河 るり〔画〕
リブレ出版
ビーボーイスラッシュノベルズ(2007.1)


あることを条件に、エリート後輩の槇田に身体を開く巽。
無表情な槇田の口からこぼれる言葉責めに身悶え、熱い愛撫の手に喘ぎ声も擦れるほど開発されて…。
しかし巽をみつめる槇田の瞳には、鋭く冷ややかな色とは別の、激しい情熱が潜んでいるようで!?
槇田健介(まきたけんすけ・24歳)×巽准一(たつみじゅんいち・27歳)

「潤愛狙撃手」は『恋愛狙撃手』のタイトルで雑誌掲載したものを大幅加筆修正、
「スウィート・スウィート・プレイ」は書き下ろし、の二編。

本裏のあらすじが凄い煽りで、確かにエロ満載でしたが、思っていた『調教陵辱モノ』はちょっと違っていて、年下強面犬と年上爽やか美人の意外に甘いお話でした。
確かに脅迫みたいに見えるし道具で苛めたりもするんですが、ことの始まりが実は「ああ勘違い」だったりするところが、面白いやら可愛らしいやらで、Hな雰囲気の後ろに笑いが見え隠れしている気がして、読んでてずっと可笑しかった。

大手建設会社に勤めて五年目の巽の所属部署に、巽以来久しぶりの新入社員として入ってきたのが槇田です。初めての後輩に巽は喜びますが、しかし槇田は190cm近い威圧的な長身の上、強面の仏頂面で無口。猛禽類のような目つきで周りを睥睨し、まるで殺し屋に睨まれたかのように、周囲を萎縮させる男でした。
そんな中、槇田の面倒を言いつけられた巽は、やがて槇田の優秀さ、真面目さ、そして意外な気づかいができることに気づき、槇田の良さを知ります。

そんなある日、槇田が作った橋の設計が採用になり、巽がサポートを任されます。
巽が設計を単独で任されるようになったのは入社後5年が経ってからでした。それまでは先輩設計士の雑事やサポートをしながら勉強して、やっとここまできたんですね。
しかし、槇田はまだわずか入社三ヶ月。その差に焦りや嫉妬を感じる巽。

そんな時、今度は巽の尊敬する課長から、二人それぞれが新しい橋の設計をするようにと言われます。そして出来上がった図面のうち、どちらかいい方を採用すると。

槇田の才能を見せ付けられ、「負けたくない」との気持ちが募り、巽は焦ります。しかしそんな気負いのため、気持ちは急くばかりで満足のいく図面が書けなくなりスランプに。
そしてつい魔が差した巽は、好奇心に負けて槇田の図面を盗み見ようとして、そこを本人に見つかってしまうのです。

しどろもどろで言い訳する巽に対して、代わりに要求されたのが身体です。
それ以来、社内の人のいない場所で、巽は槇田に身体を弄ばれることに。

そこから延々と、玩具を使ってのシーンが社内のあちこちで繰り広げられるのですが、読んでいると発端は巽の言葉を槇田が勘違いしたうえでのことだというのが何となくわかります。
巽は弱みを握られて槇田に身体を差し出さざるを得なくなったと思っていますが、槇田はその時の巽の弁明を、自分への愛の告白と勘違いし、嬉しさのあまりいきなり襲ってしまったんです(笑)。槇田は実は社内でひとりだけ自分に優しくしてくれる巽に恋心が芽生えちゃっていたのでした。
そして、最初の体験があまりに痛くて、また一度身体を与えればそれで終わりと思っていた巽は「二度とこんなのはごめんだ」と言うのですが、それをまた槇田は、「痛かった」→「慣れてない」→「慣らさなければ」→「自分が入れられるようになるまで玩具で慣らそう」と考えてしまうんですね。勘違いと思い込みで、それから延々と玩具で調教…となってしまうのです。

ホントは玩具や調教はあまり好きなアイテムではないんですが、エロいシーンなのに、実は本音は生真面目に慣らそうと一生懸命な槇田を想像すると可笑しくて。
またこの鉄仮面男は表情が乏しいんですが、鬼のような形相と言われる顔なのに、ちょっとした変化で、心中は困惑してたり喜んでたり拗ねてたりという感情が透けてみえて、タレた耳とか千切れんばかりに振りまくる尻尾が見えるようなんですね(笑)
玩具で慣らしてあげる間は、自分は挿れません。必死に我慢して、帰ってから一生懸命自分でしていたそうです。そんな姿を想像すると、そりゃ辛かっただろうなぁーと、可笑しくて可愛くてたまらないのです。

実は従順で一途な年下ワンコものでした。受けは身体から堕ちちゃった感じでしたね。
ワンコ槇田は巽以外の人には全く慣れず、牙を剥いて唸ってますが、巽にはとても従順で一途なのが、誤解が解けてみるとよくわかります。
周りの見解も『犬と飼い主』になってるのが面白いです。周りに見境無く唸る犬なので、巽がひと睨みで言うことを聞かせてるところなんかまさに犬と飼い主。

短編はバレンタインのお話。
『チョコバナナ』を披露しております。お約束?

スラッシュなのでHの量は多いです。
甘い甘いラブコメディで、意外なところが面白くて、なかなか楽しめました。
それにしても表紙のお尻が恥ずかしいですよね。
リアル本屋で買ったんですが、ありがたいことにオビをちょっとズラせば隠れます。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://0hz.blog112.fc2.com/tb.php/134-013083a2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック