「ナツは友達じゃない」
幼馴染で小さな頃から一緒にいた政道に突然そう宣言されてしまった夏希。
四六時中自分にベッタリな政道に時々うっとおしさは感じつつも、他人を寄せ付けない中、唯一自分だけには心を許してくれる親友――そう思っていただけに大ショック!
しかし、その言葉の理由が、昔交わした小さな約束にあると知って――?
幼馴染で小さな頃から一緒にいた政道に突然そう宣言されてしまった夏希。
四六時中自分にベッタリな政道に時々うっとおしさは感じつつも、他人を寄せ付けない中、唯一自分だけには心を許してくれる親友――そう思っていただけに大ショック!
しかし、その言葉の理由が、昔交わした小さな約束にあると知って――?
杉田政道(すぎたまさみち)×桜井夏希(さくらいなつき)
高校二年生同士。幼馴染。
推察ですが、もとはビーボーイから出版予定だったようですね。倒産の余波がここにも。
ワンコ攻めです。
このワンコは、無口で周囲には威圧的なので『ドーベルマン』でしょうか。飼い主には大変忠実ですが、寄せる想いの盲目ぶりが、ちょっとおバカです(笑)
代議士の父を持つ夏希の家には住み込みの家政婦のおばあさんがいます。その孫が攻めの政道。政道の両親は政道がまだ幼い頃に離婚し、政道は祖母と共に、夏希の家の離れで暮らすことになり、二人はずっと兄弟のように一緒に育ちました。
ひとりっこで、今でこそ人当たりのいい庶民的な夏希ですが、小さい頃は典型的な甘やかされたお坊ちゃまで、突然家にやってきて大好きな家政婦のおばあちゃんの孫と名乗る政道のことが面白くなく、夏希は政道に「友達になりたかったら『言いなり』になれ」と偉そうなことを言ってしまいました。
しかしそれを素直に受け入れた政道はそれ以来、夏希の子分状態でしたが、ある時、近所の主婦が政道のことを「使用人の孫」と蔑んでいるのを聞き、胸を痛めた夏希はそれから政道を使いっぱしりにすることはやめにします。
しかし政道はずっと自分の傍に立って、命令を待っているのをやめようとはしませんでした。二人の関係はずっとそんな位置を保ったまま。
小さな時から無口であまり喜怒哀楽を見せない子供だった政道は、そのまんま高校二年生になり、身長は180cmと大きく、その寡黙さと、いつも眉間にシワを寄せた仏頂面の強面のため、校内の生徒たちからは、恐れられています。夏希の傍に寄ろうものなら、鬼のような形相でにらまれてしまうので余計です。
しかし、幼い頃から政道を知っている夏希には、表情のとぼしい政道の顔のかすかな変化からも感情は読み取れるので、政道が、周りが言うほどおっかない男ではないということはわかっています。本当の政道を知っているのが自分だけ…というのがちょっと嬉しいことだったりもするんですね。
そして、誰もが恐れる政道をたまにパシリに使ったりもしつつ、しかし、今はお互い一番近い存在で大切な友人…と夏希は思っているわけです。
飼い主の方がのほほんと現状に満足していても、飼い犬の方はそうではありません(笑)
政道は夏希に特別な想いを抱いているのは、予想するまでもなく、読めば最初からよくわかります。夏希がそういう目で見ないからわからないのか、それとも鈍感なのか(多分にこっち)政道の恋心は全然夏希には伝わっていません。
なんで気づかないかな?とちょっと苛々してしまうのは、ワンコ政道の一途な恋心にどうしても贔屓したくなってしまうせいか(笑)
夏希の方も、自分では気づいていないだけで、やはり政道が好きなんですが、そこにたどり着くまでにちょっとモタついてしまう可愛い恋のお話でした。
無口で口を開けば紋切り型で、夏希以外のモノは全く目にも思考にも入っていない「世界は夏希で周ってる」みたいな盲目攻めの政道の変わり者ぶりが可愛かった(?)です。
夏希の普通の少年ぽいところも好感持てました。
ストーリーは目新しいものではないですが、ワンコ好きのツボは抑えられていたので楽しめました。幼い頃にふと口にした約束が可愛らしくて微笑ましく、そこから政道の全てが始まってるんだなぁ~と思うとその一途さがちょっと切なかったりしました。
ちょっと嫌味なクール秘書が出てくるんですが、最後に政道にピシャッとやられてるのが可笑しかったです。でもこの秘書も一人にしておくにはもったいないタイプですね(笑)
あとがきで、作者様は二人のリバを同人誌で書きたいと仰ってるんですが、そ、それはどうなんだろう…。個人的にはあんまり(^^ゞ
高校二年生同士。幼馴染。
推察ですが、もとはビーボーイから出版予定だったようですね。倒産の余波がここにも。
ワンコ攻めです。
このワンコは、無口で周囲には威圧的なので『ドーベルマン』でしょうか。飼い主には大変忠実ですが、寄せる想いの盲目ぶりが、ちょっとおバカです(笑)
代議士の父を持つ夏希の家には住み込みの家政婦のおばあさんがいます。その孫が攻めの政道。政道の両親は政道がまだ幼い頃に離婚し、政道は祖母と共に、夏希の家の離れで暮らすことになり、二人はずっと兄弟のように一緒に育ちました。
ひとりっこで、今でこそ人当たりのいい庶民的な夏希ですが、小さい頃は典型的な甘やかされたお坊ちゃまで、突然家にやってきて大好きな家政婦のおばあちゃんの孫と名乗る政道のことが面白くなく、夏希は政道に「友達になりたかったら『言いなり』になれ」と偉そうなことを言ってしまいました。
しかしそれを素直に受け入れた政道はそれ以来、夏希の子分状態でしたが、ある時、近所の主婦が政道のことを「使用人の孫」と蔑んでいるのを聞き、胸を痛めた夏希はそれから政道を使いっぱしりにすることはやめにします。
しかし政道はずっと自分の傍に立って、命令を待っているのをやめようとはしませんでした。二人の関係はずっとそんな位置を保ったまま。
小さな時から無口であまり喜怒哀楽を見せない子供だった政道は、そのまんま高校二年生になり、身長は180cmと大きく、その寡黙さと、いつも眉間にシワを寄せた仏頂面の強面のため、校内の生徒たちからは、恐れられています。夏希の傍に寄ろうものなら、鬼のような形相でにらまれてしまうので余計です。
しかし、幼い頃から政道を知っている夏希には、表情のとぼしい政道の顔のかすかな変化からも感情は読み取れるので、政道が、周りが言うほどおっかない男ではないということはわかっています。本当の政道を知っているのが自分だけ…というのがちょっと嬉しいことだったりもするんですね。
そして、誰もが恐れる政道をたまにパシリに使ったりもしつつ、しかし、今はお互い一番近い存在で大切な友人…と夏希は思っているわけです。
飼い主の方がのほほんと現状に満足していても、飼い犬の方はそうではありません(笑)
政道は夏希に特別な想いを抱いているのは、予想するまでもなく、読めば最初からよくわかります。夏希がそういう目で見ないからわからないのか、それとも鈍感なのか(多分にこっち)政道の恋心は全然夏希には伝わっていません。
なんで気づかないかな?とちょっと苛々してしまうのは、ワンコ政道の一途な恋心にどうしても贔屓したくなってしまうせいか(笑)
夏希の方も、自分では気づいていないだけで、やはり政道が好きなんですが、そこにたどり着くまでにちょっとモタついてしまう可愛い恋のお話でした。
無口で口を開けば紋切り型で、夏希以外のモノは全く目にも思考にも入っていない「世界は夏希で周ってる」みたいな盲目攻めの政道の変わり者ぶりが可愛かった(?)です。
夏希の普通の少年ぽいところも好感持てました。
ストーリーは目新しいものではないですが、ワンコ好きのツボは抑えられていたので楽しめました。幼い頃にふと口にした約束が可愛らしくて微笑ましく、そこから政道の全てが始まってるんだなぁ~と思うとその一途さがちょっと切なかったりしました。
ちょっと嫌味なクール秘書が出てくるんですが、最後に政道にピシャッとやられてるのが可笑しかったです。でもこの秘書も一人にしておくにはもったいないタイプですね(笑)
あとがきで、作者様は二人のリバを同人誌で書きたいと仰ってるんですが、そ、それはどうなんだろう…。個人的にはあんまり(^^ゞ
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