池山充晃は大手商社でも出世頭の美貌のエリートで、高校以来の二人の親友・俊平と畑中を大切にしている。公私ともに充実した生活を送るが、実は心に秘密を抱えていた。
それは十年以上も俊平に寄せ続ける苦しい想い。
「親友でいられればいい」そんな気持ちから俊平の結婚式のスピーチさえ引き受けた充晃だが、思いがけない俊平の離婚で危うい均衡が崩れて…。
それは十年以上も俊平に寄せ続ける苦しい想い。
「親友でいられればいい」そんな気持ちから俊平の結婚式のスピーチさえ引き受けた充晃だが、思いがけない俊平の離婚で危うい均衡が崩れて…。
卯月俊平(うづきしゅんぺい)×池山充晃(いけやまみつあき)
同年齢、26~7歳くらい?
充晃、畑中郁夫(はたなかいくお)、卯月俊平の3人は、高校時代からの親友同士。社会に出てからも連絡を取り合い、変わらないつきあいを続けています。
しかし、いつものように待ち合わせた居酒屋の席で、俊平が突然の離婚を告白したことが、その均衡を壊します。
充晃は高校時代からもう十年以上に及んで、密かに俊平に恋をしていました。しかし本人にはいっさい告げることはなく、親友としてずっとそばにいられればそれでいい、というのが充晃の願いでした。
畑中は充晃の俊平への想いを知っていますが、時々充晃の話を聞くことはあっても口は出さずに見守っている。充晃が俊平に伝えることを望んでいないのもわかっているからです。
畑中と充晃が口を噤むことによって、3人は、これ以上なく親しい友人同士としての関係をずっと続けてきたのです。
ところが俊平の離婚によって、突然そんな関係が崩れることが起こります。
離婚後引越しをする俊平を手伝いにいった充晃は、ふとしたことで、俊平が自分の気持ちをずっと知っていたと本人から聞かされてしまうのです。
あまりのことに取り繕うこともできなくなった充晃は、思わず涙を零して混乱してしまいます。
そして、いつもクールでそつのない充晃の取り乱した様子に、俊平はその場で充晃を抱いてしまいます。
その後、充晃は、どうしていいかわからず俊平を避け続けます。俊平は何度も携帯に電話をよこすのですが、充晃は無視したまま。
そんな時、同じ商社に勤める椎名が充晃に接近。強引に口説いてきます。
俊平との仲が壊れそうになっても、充晃の気持ちは俊平に向いたままで、椎名とつきあうことは考えられません。
しかし、遠まわしな拒否など余裕でかわされてしまい、充晃は畑中に恋人のふりをしてもらい、椎名にはっきりと断ることにするのですが…。
約束の場所に現われたのはなんと俊平でした。
長い長い片思いをしてきた充晃の気持ちが切なかったですね。多分に乙女が入ってるな~と思わないでもなかったですが。
充晃は高校時代からずっと俊平ひとすじで、それでいて恋人になるなどと望んだこともなく、ただただ親友としてそばにいて、見つめていられればそれでいい…ととっても健気。あまりに長い間の片思いのため、『片思い慣れ』してしまって、切ない想いはしても、親友として遠慮なくいられるポジションに妙な安定まで感じちゃっているので重傷です。
そんな時、いきなり抱かれるなんてことが起きるから、あたふたするのは仕方ない。
充晃は仕事では出来る男なんですけど、自分の恋にだけは冷静になれない、そんな気持ちもよくわかります。
親友に密かに寄せる長い片思い・・・なんて設定もなかなか好みでした。
しかし、残念なことに、そんなに愛される俊平があまりイメージが良くなかったんですよね。
昔から充晃の気持ちを知っていて、でも本人が言わないから自分も何も変わらないふりをしていたというのはわかります。充晃と親友としてつきあいながら、いろんな女とつきあってきたのもしょうがないでしょう。
でも結婚式のスピーチを頼むのは酷ですよねぇ。新居まで充晃に探させてますしね。デリカシーがないですね。
そして1年後離婚して、充晃の気持ちが表に出たとたん、いきなり抱いてしまうとは。
俊平は充晃の気持ちを知っていても自分からはアクションを起こさずにきたわけだし、あくまで親友としての立場を崩していなかったしスピーチまで頼んでるんだから、少なくとも抱くまでは「充晃の気持ちには応えられない」と思っていたとしか思えません。
充晃と連絡が取れなくなった間、俊平が何をどう考えていたのかが抜け落ちているので、とても不誠実で信頼できない印象が残ってしまいました。出番も少ないので可哀相ですねぇ。性格的にも、おおざっぱで勢いで動くタイプだと書かれているので、余計に「大丈夫か」と感じてしまうんだと思います。
脇役の畑中がいい味出してます。恋人がいるみたいですけど、続編あり?
そしてフラれてしまう椎名も、余裕たっぷり38歳のヒゲな大人ということで、こちら好みのかたも多いでしょう。
富士山ひょうたさんのイラストが拝見できて嬉しかったです。
それなりには面白かったけれど、返す返すも俊平のキャラが残念。
同年齢、26~7歳くらい?
充晃、畑中郁夫(はたなかいくお)、卯月俊平の3人は、高校時代からの親友同士。社会に出てからも連絡を取り合い、変わらないつきあいを続けています。
しかし、いつものように待ち合わせた居酒屋の席で、俊平が突然の離婚を告白したことが、その均衡を壊します。
充晃は高校時代からもう十年以上に及んで、密かに俊平に恋をしていました。しかし本人にはいっさい告げることはなく、親友としてずっとそばにいられればそれでいい、というのが充晃の願いでした。
畑中は充晃の俊平への想いを知っていますが、時々充晃の話を聞くことはあっても口は出さずに見守っている。充晃が俊平に伝えることを望んでいないのもわかっているからです。
畑中と充晃が口を噤むことによって、3人は、これ以上なく親しい友人同士としての関係をずっと続けてきたのです。
ところが俊平の離婚によって、突然そんな関係が崩れることが起こります。
離婚後引越しをする俊平を手伝いにいった充晃は、ふとしたことで、俊平が自分の気持ちをずっと知っていたと本人から聞かされてしまうのです。
あまりのことに取り繕うこともできなくなった充晃は、思わず涙を零して混乱してしまいます。
そして、いつもクールでそつのない充晃の取り乱した様子に、俊平はその場で充晃を抱いてしまいます。
その後、充晃は、どうしていいかわからず俊平を避け続けます。俊平は何度も携帯に電話をよこすのですが、充晃は無視したまま。
そんな時、同じ商社に勤める椎名が充晃に接近。強引に口説いてきます。
俊平との仲が壊れそうになっても、充晃の気持ちは俊平に向いたままで、椎名とつきあうことは考えられません。
しかし、遠まわしな拒否など余裕でかわされてしまい、充晃は畑中に恋人のふりをしてもらい、椎名にはっきりと断ることにするのですが…。
約束の場所に現われたのはなんと俊平でした。
長い長い片思いをしてきた充晃の気持ちが切なかったですね。多分に乙女が入ってるな~と思わないでもなかったですが。
充晃は高校時代からずっと俊平ひとすじで、それでいて恋人になるなどと望んだこともなく、ただただ親友としてそばにいて、見つめていられればそれでいい…ととっても健気。あまりに長い間の片思いのため、『片思い慣れ』してしまって、切ない想いはしても、親友として遠慮なくいられるポジションに妙な安定まで感じちゃっているので重傷です。
そんな時、いきなり抱かれるなんてことが起きるから、あたふたするのは仕方ない。
充晃は仕事では出来る男なんですけど、自分の恋にだけは冷静になれない、そんな気持ちもよくわかります。
親友に密かに寄せる長い片思い・・・なんて設定もなかなか好みでした。
しかし、残念なことに、そんなに愛される俊平があまりイメージが良くなかったんですよね。
昔から充晃の気持ちを知っていて、でも本人が言わないから自分も何も変わらないふりをしていたというのはわかります。充晃と親友としてつきあいながら、いろんな女とつきあってきたのもしょうがないでしょう。
でも結婚式のスピーチを頼むのは酷ですよねぇ。新居まで充晃に探させてますしね。デリカシーがないですね。
そして1年後離婚して、充晃の気持ちが表に出たとたん、いきなり抱いてしまうとは。
俊平は充晃の気持ちを知っていても自分からはアクションを起こさずにきたわけだし、あくまで親友としての立場を崩していなかったしスピーチまで頼んでるんだから、少なくとも抱くまでは「充晃の気持ちには応えられない」と思っていたとしか思えません。
充晃と連絡が取れなくなった間、俊平が何をどう考えていたのかが抜け落ちているので、とても不誠実で信頼できない印象が残ってしまいました。出番も少ないので可哀相ですねぇ。性格的にも、おおざっぱで勢いで動くタイプだと書かれているので、余計に「大丈夫か」と感じてしまうんだと思います。
脇役の畑中がいい味出してます。恋人がいるみたいですけど、続編あり?
そしてフラれてしまう椎名も、余裕たっぷり38歳のヒゲな大人ということで、こちら好みのかたも多いでしょう。
富士山ひょうたさんのイラストが拝見できて嬉しかったです。
それなりには面白かったけれど、返す返すも俊平のキャラが残念。
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