海軍主計官の高遠律は、軍艦建造費に関する不正の調査に英国倫敦(ロンドン)に赴いた。
乗船中、絡まれていたところを美貌の英国貴族エドワードに助けられ、彼から恋慕されることになる律。年下の男から情熱的に求愛されても応えることはできず袖にするが、彼が英国海軍卿の弟であり、この件に関係している軍艦建造会社社長の甥であることが判り、内情を探るために律は彼の想いを利用することを思い立つ。
求められ身体を重ね、エドワードの真摯さに懊悩を禁じえなくなるが―。
氷の麗人と英国海軍大尉の国を越えた恋物語。
乗船中、絡まれていたところを美貌の英国貴族エドワードに助けられ、彼から恋慕されることになる律。年下の男から情熱的に求愛されても応えることはできず袖にするが、彼が英国海軍卿の弟であり、この件に関係している軍艦建造会社社長の甥であることが判り、内情を探るために律は彼の想いを利用することを思い立つ。
求められ身体を重ね、エドワードの真摯さに懊悩を禁じえなくなるが―。
氷の麗人と英国海軍大尉の国を越えた恋物語。
エドワード・バートン(20歳)×高遠律(たかとおりつ・30歳)
律は海軍造船局会計課所属の主計官、エディ(エドワード)は、イギリス名門貴族の次男で日本の海軍とも繋がりのある造船会社社長の甥。
ロンドン支局での軍艦建造費着服の疑惑を捜査するため、律がイギリスに船で向かう途中、寄港した上海で男たちに絡まれているところを、やはり本国から呼び戻され同じ船に乗っていたエディに助けられて、二人は知り合います。
助けてくれた御礼にと食事を共にしたとたん「運命だ」と言って、律を口説くエディ。いきなり身体に触られて激怒した律はエディにアッパーカットをお見舞いしますが、ひたすら平身低頭謝罪してくるエディを憎めず、それ以来、自分につきまとうエディの存在を許すことに。
やがて素直で無邪気なエディに律も好意を抱くようになっていきます。
しかし、自分の任務は支局の不正を暴くこと。
エディに惹かれていることを自覚しながらも、エディの身分を捜査に利用できると考えるのを止めることはできませんでした。エディを裏切ることになると思いながらも、エディの求愛を受け入れて、抱かれる律。たとえ気持ちが本物であっても、利用しようとしていることは変わらず、また日本の軍人と外国の貴族となれば、結ばれる運命にないのは明らかなこと。
律は芽生えた恋心を封印し、エディを通じてエディの兄と叔父に近づき、支局で起きている不正の裏づけを取るため、話を聞く機会を狙います。
なんとなく、あらすじや表紙の雰囲気から、シリアスめなお話なのかなと想像していたんですが、冒頭で攻めのエディの能天気な年下ワンコぶりを見て、予想が外れたのがすぐわかりました。
生真面目な堅物クールビューティーと、無邪気なお坊ちゃまの色ボケワンコの、ラブラブストーリーでしたね。
時代は明治時代。
イギリスは、ちょうどシャーロックホームズの頃の設定です。そんな雰囲気を踏まえつつ、でも妙に現代的な登場人物たちが出てきます。
こういった登場人物も含めて、展開に都合が良過ぎる面が多々あり、律の悲愴な決意のわりには、真剣に不正の黒幕を追おう!という気にはなれませんでしたね(笑)。
不正の黒幕に意外な人物を当てているところは、ひねってるなと思います。ですが、全体的にはご都合主義過ぎてますし、心理的にも行動にも唐突さを感じますし、これはどちらかというと、雰囲気を楽しむのが正解かな~と思いました。
海軍軍服、倫敦の街並みや雰囲気、貴族のお屋敷、そこで催される仮装パーティにロミオとジュリエットばりのバルコニーからの侵入…。受けにはちゃんとジュリエットの扮装させてます。そこにワンコとツンデレを投入したわけです。
ロミオとジュリエットはともかく、ワンコは楽しめました。
ただ、なんとなく、読んでて「サービスしてるなぁ」と作者の苦心が見えてくるのがアレでしたけどね。Hの場所もいろいろ変えて…。 時と場所を選ぶようにワンコ躾けたほうがいいです。
作者様はこういう舞台がもともとお好きなようで、ご自分の好みをありったけ詰め込んだんだろうな~と思えます。
稲荷家さんのイラストに惹かれて購入しましたが、手軽な娯楽作品というところで、サラッと気楽に浸って楽しみました。年下ワンコ攻めというツボが合ってたというのはポイントだったと思います。シャーロックホームズも好きで、ほとんど読んでますので、その時代のイギリスという設定も好み。そういう意味では趣味がものを言う作品かもしれません。
でも、間違ってもシャーロックホームズのあの雰囲気を期待してはいけません。
律は海軍造船局会計課所属の主計官、エディ(エドワード)は、イギリス名門貴族の次男で日本の海軍とも繋がりのある造船会社社長の甥。
ロンドン支局での軍艦建造費着服の疑惑を捜査するため、律がイギリスに船で向かう途中、寄港した上海で男たちに絡まれているところを、やはり本国から呼び戻され同じ船に乗っていたエディに助けられて、二人は知り合います。
助けてくれた御礼にと食事を共にしたとたん「運命だ」と言って、律を口説くエディ。いきなり身体に触られて激怒した律はエディにアッパーカットをお見舞いしますが、ひたすら平身低頭謝罪してくるエディを憎めず、それ以来、自分につきまとうエディの存在を許すことに。
やがて素直で無邪気なエディに律も好意を抱くようになっていきます。
しかし、自分の任務は支局の不正を暴くこと。
エディに惹かれていることを自覚しながらも、エディの身分を捜査に利用できると考えるのを止めることはできませんでした。エディを裏切ることになると思いながらも、エディの求愛を受け入れて、抱かれる律。たとえ気持ちが本物であっても、利用しようとしていることは変わらず、また日本の軍人と外国の貴族となれば、結ばれる運命にないのは明らかなこと。
律は芽生えた恋心を封印し、エディを通じてエディの兄と叔父に近づき、支局で起きている不正の裏づけを取るため、話を聞く機会を狙います。
なんとなく、あらすじや表紙の雰囲気から、シリアスめなお話なのかなと想像していたんですが、冒頭で攻めのエディの能天気な年下ワンコぶりを見て、予想が外れたのがすぐわかりました。
生真面目な堅物クールビューティーと、無邪気なお坊ちゃまの色ボケワンコの、ラブラブストーリーでしたね。
時代は明治時代。
イギリスは、ちょうどシャーロックホームズの頃の設定です。そんな雰囲気を踏まえつつ、でも妙に現代的な登場人物たちが出てきます。
こういった登場人物も含めて、展開に都合が良過ぎる面が多々あり、律の悲愴な決意のわりには、真剣に不正の黒幕を追おう!という気にはなれませんでしたね(笑)。
不正の黒幕に意外な人物を当てているところは、ひねってるなと思います。ですが、全体的にはご都合主義過ぎてますし、心理的にも行動にも唐突さを感じますし、これはどちらかというと、雰囲気を楽しむのが正解かな~と思いました。
海軍軍服、倫敦の街並みや雰囲気、貴族のお屋敷、そこで催される仮装パーティにロミオとジュリエットばりのバルコニーからの侵入…。受けにはちゃんとジュリエットの扮装させてます。そこにワンコとツンデレを投入したわけです。
ロミオとジュリエットはともかく、ワンコは楽しめました。
ただ、なんとなく、読んでて「サービスしてるなぁ」と作者の苦心が見えてくるのがアレでしたけどね。Hの場所もいろいろ変えて…。 時と場所を選ぶようにワンコ躾けたほうがいいです。
作者様はこういう舞台がもともとお好きなようで、ご自分の好みをありったけ詰め込んだんだろうな~と思えます。
稲荷家さんのイラストに惹かれて購入しましたが、手軽な娯楽作品というところで、サラッと気楽に浸って楽しみました。年下ワンコ攻めというツボが合ってたというのはポイントだったと思います。シャーロックホームズも好きで、ほとんど読んでますので、その時代のイギリスという設定も好み。そういう意味では趣味がものを言う作品かもしれません。
でも、間違ってもシャーロックホームズのあの雰囲気を期待してはいけません。
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