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隣人に恋の降る
火崎 勇著 / 北上れんイラスト
イースト・プレス
アズノベルズ(2007.1)


隣に住む仲良しの老人から“東京に行って、ある会社で働いてほしい”と頼まれた青年・羽曳野。
そこは超一流の商社。おまけに、用意されていたマンションの隣人は会社の同僚・渋谷だった。昼は気難しいエリートの渋谷が見せる意外に優しい素顔に心惹かれていく羽曳野。
そんな矢先、老人が倒れたという知らせが…。
渋谷(しぶや)×羽曳野佑(はびきのゆう)
年齢は設定されていません。
話の感じで、27、8くらいかな?

ある田舎で個人で仕事をしていた羽曳野は、隣に住む親しい老人・大谷(おおたに)から、「東京に行ってある会社で働いてほしい」と頼まれます。
大好きなおじいちゃんに頭を下げて頼まれ、快くそれを引き受けた羽曳野は、理由は聞かされないまま、期間限定とは言え全く畑違いの大手商社で働くために上京します。
住む場所も老人によって高級マンションに家具も完備され、その隣の部屋にいるのが、同僚の渋谷だったのです。
何もわからない羽曳野は、雑用係として仕事をすることになり、宮川(みやかわ)と言う同年代の青年が面倒を見てくれることになります。

宮川は愛想が良く、やたらと人懐こく羽曳野に親切にしてきますが、渋谷は社内でも仏頂面で気難しく、同僚とも親しくする様子はありません。
しかし、羽曳野は、あることがキッカケで、自分の部屋に渋谷を招いて一緒に食事をすることになり、会社では見せない渋谷の優しい一面を知って、惹かれていきます。

老人が何故羽曳野をわざわざその会社で働かせているのかだけではなく、同僚の宮川や渋谷の態度にも含みがあり、羽曳野について何らかの誤解をしていて、それが二人の態度に関係していることがわかってきます。
が、それが何なのか、全てが明らかになるのはラストを待たなければなりません。
話に直接関係があると思えないのですが、羽曳野の本当の職業さえ途中まで曖昧な言い方でボかされています。

お話の主軸が曖昧にされているため、読み手は置いてきぼりにされているような気がしました。
何もわからないならわからないなりに、羽曳野と一緒に悩むという楽しみかたもありますが、羽曳野にさえわからない部分があるため、感情移入ができませんでした。火崎さんは一人称が常なので、視点(今作では羽曳野)に感情移入できるかどうかは、すごく大事だと思うんです。
なんというか、読んでいる時の気分は、映画やTVドラマを途中から見た時に感じるあの感じに似ています。誰が誰で、どんな性格で何を考えて何をしてるのかわからん…というやつ。
全てを謎にしてしまうのではなく、一部を明かしても良かったんじゃないかと思います。
でも、火崎さんは謎を残すこういう書き方、結構お好きなんですよね。
ラストもあっけなくて、ありゃ?これで終わり?という感じでした。

しかし、有難いことに(?)文字が少ないので、難しく考えないようにして読めばサラッと読めて、それなりに面白かったのかもしれない。
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