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言葉なんていらない
きたざわ 尋子著 / 笹生コーイチ画
幻冬舎コミックス
リンクスロマンス(2006.12)


大学生の風見圭祐は、美人で頭はいいが少し変わり者の同級生の佐原志束と友人として付き合っていた。
風見としては不思議な行動を繰り返す志束に関わりたくはなかったが、独りでいるとろくに食事もしない志束をほおっておけず、行動を共にすることになったのだ。
しかし樹木医を目指す志束の柔らかな雰囲気や時折見せるかわいらしさに、友情とは違う感情が芽生えてしまう。
ある時、風見は志束に告白をするが、事態は思いもかけない方向に……。
風見圭祐(かざみけいすけ・20歳)×佐原志束(さはらしづか・18歳)
年齢は違いますが、大学1年生同志です。
「言葉なんていらない」雑誌掲載
「言葉にならない」書き下ろしの二編収録されています。

風見にとって志束は、顔と名前だけは知っていて、時々噂を耳にするけれど、言葉を交わそうと思ったこともなければ知り合いになりたいと思ったこともない、そんな程度の存在でした。
その噂というのが、志束はかなりの変わり者というもので、構内でも、志束は遠巻きに人の視線を集めるものの誰かと一緒にいることはなく、いつも一人でいることが多くて、そんな様子は噂を肯定するように見えていました。

そんなある日、風見の目の前で、志束が突然倒れてしまいます。
慌てて大学内の医務室に運ぶのですが、医師から、志束は食事をきちんと摂らないことによる栄養失調の一歩手前で、倒れて運ばれてきたのもそれが始めてではないと聞かされます。そして“友人”と思われてしまったのか、風見は志束の食事について、ちゃんと見てやれと頼まれてしまうんですね。

何で俺が?と思う風見ですが、校内で会うと、志束は倒れたというのに、その後もほとんどまともな食事をしていない様子。
それ以来、大学でのランチには志束を誘いきちんと食事をさせて、やがて、夜は知人から借りているマンションに志束を連れて来て、夕飯を食べさせる…というのが日課になってしまいます。

志束は浮世離れしているというか、ボーッとしているというか、人とはテンポもズレているし、所謂「ほおって置けないタイプ」というやつですね。見ていられなくて、ついつい手を差し伸べてしまう風見。志束に自覚はないけれど、風見の方が勝手に(笑)翻弄されて、やがてそんな志束を好きになってしまいます。
そんな二人の様子は、ホンワカしてて可愛らしく、微笑ましい恋といった感じです。

ところが、ホワホワしていた雰囲気が途中でいきなりきな臭い、そして妙な展開になってしまうんです。
志束が大学の構内で麻薬を拾ったことで、二人は事件に巻き込まれてしまいます。その展開がそれまでの雰囲気にそぐわないので、凄く違和感を感じました

そして事件解決には志束が活躍するんですが、志束には変わった特殊能力があるんですよ。
よく、植物を上手に育てる人のことを「緑の手」と言うのを聞いたことがありますが、志束はそれなんですね。そしてそれだけでなく、樹木の気持ちがわかるというのです(!)。
樹木と話をするわけではないですが、樹木がそこで見ていたものや感じたことを、幹に手をあてシンクロすることで感じ取ってしまうのです。
そしてその能力によって、麻薬に絡んでいる犯人の生徒を特定してしまうんですね。
(志束には双子の兄がいて、こちらの兄は志束の感情の波のようなものを受け止める力があり、不安や緊張を察し、志束のピンチを感じることができます)

可愛らしいラブストーリーかと思っていたら、思いも寄らない方向へと連れていかれてしまい、どう受け止めていいやら。いったいどっちの方向を目指しておられたのか…。

今後、双子のお兄さん編も発売になるみたいですよ。
お相手は気の合わない従兄弟さんでしょうね。
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