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ひそやかな独占欲
真崎 ひかる著 / 笹生 コーイチイラスト
ワンツーマガジン社
アルルノベルス(2007.1)


冬の寒空にじっと佇み隣人を待つ建築科大学生の若松遼司。その姿が気になり声をかける建築家・浩基は部屋に遼司を招きいれるが、なぜかワクワクしている自分に気づく。
他のセフレと別れた浩基は壊れ物に触るように遼司にキスしてしまう。
初々しい遼司の反応に、この先誰にも触らせたくない独占欲が渦巻いて。
「ひそやかな独占欲」
「ささやかな独占欲」
「わがままな独占欲」の三編収録されていて、
表題作「ひそやかな~」は表紙のカップル『長沼浩基(ながぬまこうき・27歳)×若松遼司(わかまつりょうじ・20歳)』、
「ささやかな~」「わがままな~」は、『瀬戸恭一(せときょういち)×遠山暁日(とおやまあきひ)』の高校2年生カップルのお話になっています。
浩基と暁日がいとこ同士で、ちょこっと出演しあってますが、元々、瀬戸&暁日の方が雑誌掲載されたようで、表題作の浩基&遼司が書き下ろしです。
が、表題作で表紙にもなってるのに、浩基、遼司のカップルは、ちょっと霞んでしまった感じ。

どちらの場合も攻め(浩基、瀬戸)が、女にモテまくりの遊び人で、受けがウブで不慣れ、という組み合わせです。遊び人が、純な受けに夢中になって、とうとう受け一筋に…というお話ですね。
こういうパターンが好きなら楽しく読めると思う。
私もわりと好きです。

浩基、遼司の場合は年の差がちょっとあり、攻め視点だったこともあって、大人で経験豊富な浩基がジリッと落ちていくところは、なかなか面白かった。ハマってるのに、若者に比べるとやはり多少余裕があるところなんかは、確かに大人、という感じで好き。不器用で真面目でおとなしめな受けに、穏やかで優しい浩基は合ってると思う。
こちらの表題作が先に載っていて、わりと短く、読後印象が薄くなってしまったのは残念でした。

瀬戸、暁日の方は視点が受けの暁日です。
カッコよくて女にモテて、遊び人の親友・瀬戸に、実は片思いしている暁日。
瀬戸が「女にも飽きた。面白みがなくなってきた」などと言うのを聞いて、暁日はつい「俺が相手してやろうか?」と言ってしまいます。自分が相手をしてやれば、瀬戸が女を抱くのを止められるかもしれない、自分に引き止めておけるかもしれないと思って思わず言ってしまったのでした。しかし、男とはもちろん、暁日は女の子とも経験はゼロ。瀬戸が「経験のないやつは面倒くさい」と言っていたため、さも、自分も遊んでいて慣れているようなフリまでしてしまいます。
そこから始まる体の関係。
暁日が慣れていると思っている瀬戸は、そういうつもりで暁日を抱きますが、暁日は痛いばかりで全く快感を感じられません。それでも、瀬戸にそれがバレないように、必死で演技するんですね。何度抱かれても痛みしか感じず、我慢してる受けって珍しい。可哀相なんだけど、そうまでするほど好きだなんて健気です。
そんな暁日の気も知らない瀬戸を、従兄弟で大人な浩基が焦らせてくれます(笑)。やはりいい気になってる攻めには焦ってもらわないとね。

どちらもパターンとしては好きなんですけど、今回の2カップル同時掲載は中途半端だったかなぁ。
表題作は『前座』みたいだったし。じっくり書けば、もっと面白かったと思うのに。
もうひとつのカップルの方も、瀬戸の考えてることとかも、もっと知りたったですね。
どうせ書き下ろしをつけるなら、ひとつのカップルに絞った方が良かったような気がします。
瀬戸視点を読みたかったな。
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