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冷たい瞳の騎士
吉田 珠姫著 / 大和名瀬イラスト
白泉社
花丸文庫(2006.12)


谷間にある小国・ハイゼルローダスの第四王子に生まれたリディは、十七歳になり、山の向うの大帝国・ゴダルフォルザイアスの大王の目に留まり、男でありながら妃として迎え入れられることに…。
だがその大王は残虐非道なことで知られr、王家の皆がリディの身を案じ泣き咽せていた。
そこへ突然、リディが幼い頃お守り役をしていた傭兵・ユージェスが現れ、警護役を買って出て、二人の帝国へ向かう旅が始まったが…。
ユージェス・ノリル(28歳)×リディ・クラレード(17歳)

吉田さんのファンタジーということで購入しました。
考えてみたら吉田さんはファンタジーしか読んだことないんですよね(^^ゞ

今回のお話は王子と王子を護る傭兵のカップル。
小さいけれど美しく平和な国ハイゼルローダスの第四王子リディが、大帝国ゴダルフォルザイアスの大王から、男であるのに“『正妃』として迎えたい”と言われたことからお話が始まります。
この世界設定では、姫に恵まれなかった国が他国へ王子を“嫁がせる”ことはままあるということになっているんですが、リディを望むゴダルフォルザイアスの大王は、64歳にして大変性欲が強く、あらゆる性的虐待の限りを尽くし、自分が飽きたあとも客人や兵士、果てには王子の親兄弟や下賤の男たちにまで犯させて慰み者にして捨てるという残虐非道な暴君、恐怖王なんですね。
そんなところへ王子をやるわけにはいかないと王族たちが考えるのは当たり前ですが、もし話を断ると、帝国が報復として攻め入り、ハイゼルローダスの王族どころか市民の女子供に到るまでが虐殺され、国土は草木も生えないほどの焦土とされてしまうことは必至でした。
リディは意を決し、自分が『人質』となり、大国を目指すことを決意します。そこへ護衛として名乗り出たのが、傭兵のユージェスでした。

ユージェスはリディが4歳のとき、15歳で傭兵として志願してきた銀髪、紫の瞳のとても美しい男でした。4歳のリディはひと目でユーディスを気に入り、自分のお守役にしてもらいますが、1ヵ月経つとユージェスは「自分には荷が重い」と言い、役を降りてしまったのです。
それ以来、話をしてくれなくなったユージェスに嫌われていると思っていたリディは、自分から護衛を買ってでたユージェスに驚きながらも、喜びを感じ、再びユージェスへの想いを募らせます。

しかし、一緒に旅に出ても、ユージェスはとても冷たいんですね。それでリディは切ない思いをさせられてしまいますが、読んでいるほうには、ユージェスの真意は非常にわかりやすいです。

冷たい、けれど実は心は熱い騎士…という組み合わせは個人的にツボなので、面白かったです。
クライマックスまでの旅の間はほとんど二人きりで、その間の二人の抑えたほのかな恋心とか擦れ違いとかを楽しみたかったのですが、ページ数もそれほど多いわけではないので、ちょっと展開が早すぎたかなぁ。

二人の出会いのエピソード(実はユーディスが傭兵として志願してくる前に二人は会っている)はとても好きですし、受けを命を懸けて護ることを誓っている攻めというのも凄くいいなーと思います。『騎士』が根っから好きなんですけどね(笑)。
リディもとても可愛いですが、イラストや育ちによる幼さから、ちょっとショタの香りがしないこともないです。時代物とかファンタジーの王族とかで17歳というのは立派な大人年齢ですけどね。『王子様』、しかも末っ子だから、こんなもんでいいかな、と思います。

ユージェスの父が父なので(ネタバレ)、二人の夜は大変エロティックなことになりそうですね。ラストのHはユージェスにもこの年にして“初”だったんですよね。
ただ幼いリディにユージェスが、こっそり○○してたというのは、やめてほしかった。その一言で、ユージェスのイメージが変わってしまいました。
それと個人的に『騎士』には高潔であってもらいたいので、ラストのユージェスのエロさ意地悪さはちょっと・・・ですね。

壮大なファンタジーというよりは、こじんまりとした感じでしたが、出会いのエピソードがロマンティックで好きでしたし、風呂敷を広げ過ぎない分、二人の関係に焦点が絞られていて、それはそれで面白かったと思います。
大人っぽさは低めかな。
リディの性格のせいか、可愛らしい印象でした。
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