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華園を遠く離れて
鈴木 あみ著 / 樹 要イラスト
白泉社
花丸文庫(2006.12)


売春防止法が廃止され、一等赤線地区として復活した吉原の男の廓・花降楼。
見世で妍を競った蕗苳、綺蝶、蜻蛉、忍、椿たち五人は、やがて切っても切れない絆で結ばれた伴侶とともに遊里を後にした。
奈落から昇りつめた彼らの、その後の暮らしとは?
大人気・花降楼シリーズ第五弾。
花降楼シリーズ第五弾は、今までのカップルたちの『その後』でした。
三編収録されており、
「恋路」は、旺一郎(おういちろう)×蕗苳(ふき)
「弄花」は、蘇武(そうぶ)×忍(しのぶ)、御門(みかど)×椿(つばき)
「溺愛」は、綺蝶(きちょう)×蜻蛉(かげろう)
それぞれが独立したお話になっています。

ブログでは感想を書いていないのもありますが、一応全部読んでます。その後にも興味あったので、こちらも楽しんで読みました。どうせラブラブだろうと思ってましたけど、やはりラブラブでした(笑)

「恋路」の旺一郎と蕗苳は、幼馴染カップルでした。
遊郭に売られようする老舗旅館の次男・蕗苳と駆け落ちしようとしたのが使用人の息子の旺一郎。逃避行は失敗に終わり離れ離れになる、結構切ない二人でしたね。
『その後』は、旺一郎が買い戻してくれた旅館の再建のために頑張る蕗苳のお話でした。蕗苳を身請けしたり、旅館を買い戻したりして散財し、闇金からも足を洗った旺一郎は、資産も無くし、花降楼を出たあとは安アパートで二人、爪に火を灯すような慎ましい生活をしていたようです。そんな中で、蕗苳は節約し貯金をして、旺一郎が一度は諦めた医者になるという夢を叶えるために、休学していた大学に通わせてやっているんですね。
旅館もまだスタートしたばかりで問題もないわけではなく、旺一郎も学生ということで、この二人はまだまだこれからいろんな苦労がありそうです。けれど、二人の仲だけは、何の心配もない。旅館の露天風呂でしちゃってます。

「弄花」は蘇武×忍、御門×椿の2カップルが出てきます。忍と椿が正反対の性格で、表面は気が合わなそうでも、実は結構仲良しだったのでした。
このシリーズの中では、実は蘇武と忍のカップルが一番好きなんです。地味で大人しい、いつも売れ残って食いっぱぐれてる忍が可愛かったから(笑)。
三編あるお話の中でも、この「弄花」が私は一番面白かったです。
忍のしとやかな新妻ぶりと穏やかな蘇武はもちろんいいんですけど、このお話では椿の気の強さ、元気さが凄く可愛かった。大人しい忍と勝気な椿が、すごくいい友人になってるなーと思う。

「溺愛」は売れ妓同志だった綺蝶と蜻蛉。
遊郭を離れた綺蝶は、気さくで婀娜な優男と言う感じですね(笑)。蜻蛉はツンデレさん。蜻蛉がどんなにツンツンしてても、綺蝶は相変わらずいつもお見通し。
蜻蛉に衣装をとっかえひっかえ買ってやって着飾って可愛がっている綺蝶の嬉しさが伝わってきますが、今後蜻蛉が何に興味を示して、何を始めるのか見てみたいですね。大学に入って、綺蝶の秘書になったら「ツンデレ美人秘書」です。
綺蝶は花降楼出身なので、当然見世では『受』専門でした。蜻蛉が相手ではリバはないと思うけど、結構特殊なカップルですよねー。

4カップルそれぞれ皆幸せそうで、シリーズを読んだ身としても、いろいろ思い出したり、幸せを分けてもらい、楽しめました。
この本は、やはり今までの『オマケ』的な要素が強いと思うので、シリーズを読んでいたほうがいいと思います。
この本から読む人は、あまりいないと思いますけど、間違って買っちゃった人は、気になるカップルを読んでみては…?
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