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シャンプー台へどうぞ
水無月 さらら著 / せらイラスト
徳間書店
キャラ文庫(2006.12)


「ちょっとだけ、しないか」
中学時代、幼馴染の恭彦に誘われたsex。有人は覚えたての行為に夢中になるけれど、実は密かに恭彦が好きだった――。
そして14年後、人気美容師になった有人は、旧友との飲み会で恭彦と再会!!昔は強引で粗野だった恭彦は、洗練された大人の男になっていた。
未だ恭彦に想いを引きずる有人は、再び熱くなる身体を抑えられず…!?
広瀬恭彦(ひろせやすひこ・29歳)×小柳有人(こやなぎあると・29歳)
弁護士×美容師
中学時代の同級生、再会ものです。

やりたい盛りのただの好奇心のようにHしてしまった親友同士の恭彦と有人。
しかし、有人は、以前から密かに恭彦に恋をしていました。二人の関係は中学卒業まで続き、二人は別々の高校へ行きますが、連絡を待っていた有人のもとに、恭彦からは電話もハガキの1枚さえもきませんでした。
遊びだったと思い知らされて傷つく有人。
その後、有人にも彼女や、または彼氏ができますが、どうにも熱くなれず、男女どちらにも違和感を覚えてしまいます。
そんな有人は、人気美容師となった今、デザイナーで自分を好きだといってくれるマサキ・ヤシオと身体を重ねる関係を続けていますが、彼の気持ちには応えられないまま。
そんなある日、中学時代の恩師の還暦のお祝いに同級生が集まった酒の席で、有人は恭彦と再会します。

14年ぶりの再会に、嬉しそうに話しかけて来る恭彦。
でも、本当は有人はずっと恭彦を見ていたんですね。
実家が母の経営する美容院で、恭彦の母がそこの常連なため、恭彦の動向はずっと母から聴いていて、有人がひとり立ちして店を構えた場所も、実は恭彦が勤める弁護士事務所のすぐ近く。
同じ街にいた二人は何度も擦れ違っていたのですが、恭彦は全く有人に気づかなかったのです。
恭彦がなぜ気づかなかったかはちゃんと理由がありますが、これわかります。私もそうだからです。申し訳ないけれど、声をかけてくれないとわかりませんよ(笑) 無視してるわけでは決してないですが、誤解を生んでも仕方ない状況ですね。

そして、恭彦の方も、実は有人に、同じように思いを残しているのがわかってきます。
恭彦も恭彦なりに、当時からいろいろ思うことがあって、有人との関係は、ある意味有人より長い間影響していたのです。
恭彦と久しぶりに話をして、胸がときめき、やはり恭彦にだけしかこんな風になれないと思う有人。
そして、婚約者の顔が、有人に似ていることに気づき、前を向いて歩いていこうとしていた恭彦も、有人を振り返らずにはいられない。

なんのことはない、二人とも中学の時からお互いが好きで、初恋だったわけですが、ちゃんと気持ちを伝える前に、弾みのように始めてしまった体の関係のせいで、おかしなことになってしまった。
すごく好きなのに、何でもないフリをしてしまう気持ちはよくわかります。相手が求めてくれれば、喜んで答えるのに、自分からは何故かできない。自分だって言えないのに、何も言ってくれない相手に焦れて、自分に気がないと決めてしまうんですね。

14年経って大人になり、男を選ぶことによって、この先に見えるハードルの高さや落とし穴は、若いときよりもずっとよく見えるようになってしまった。だからいろいろと考えてしまうこともあるわけです。
会えば戻れなくなるのが怖いから連絡できなくて、でも会いたいから、偶然会ってしまえば、挨拶だけして素通りなんてとてもできない。恭彦、にっちもさっちもいきません(笑)

もう、あとはどう決心してくっつつくかというだけなんですけどね。
恭彦の婚約者も、ヤシオも、出会ってしまった二人の前では、何にもできません(笑) 異を唱えることさえできませんでした。
婚約者も可哀相でしたけど、ヤシオもいいやつだから、損な役回りとなってしまって気の毒でした。

二人が再び身体を重ねるまで、10日間、恭彦が有人の美容院に通うという約束をして、ちょっとずつ触れていくんです。最初は有人が恭彦に触れるだけで、恭彦はシャンプー台に横たわったまま手を出すことは禁じられる。次の日はもうちょっと進む。やがて恭彦にもお許しが出て(笑)二人で触れ合う。
そして最後の10日目に、やっと最後まで辿りつくんですが、これを言い出した有人の気持ちが、ちょっといいなと。おあずけして誘惑して、もう逃がさないという意味もあると思うけれど、恭彦が最終的に心を決めるまでの猶予でもあったんじゃないかな。だって10日のうちに「やっぱりやめた」ということだってあったかもしれないから。一気に食べてしまわないで、蜘蛛の糸で絡めながら、でもちょっと動いたら逃げられるように少し緩めておいてあげる…みたいな魔性と優しさを合わせ持ってる感じがしました。

それほど大きな山があるわけではなく、二人がくっつくまでのジリジリ加減を楽しむという感じでしたが、わりと好きでした。
朴念仁攻めは好きなんだけど、受けは苦労が多いですね(笑)

せらさんの絵も好きなんですよねー。
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