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恋愛映画の作り方
いおか いつき著 / 高久尚子イラスト
徳間書店
キャラ文庫(2006.12)


望月恭平は映画配給会社に勤める営業マン。次の仕事は、密かに才能に惚れ込んでいた若手監督・明神律の新作だ。
ところがNYから招聘した明神は、クールな美貌で態度は高飛車。芸術家肌で一切宣伝に協力してくれない。しかも恭平がゲイだと知ると、逆に「ゲイってどんなSEXをするの?」と挑発するように質問してくる。
煽られた恭平はある夜、酔った勢いで明神を抱いてしまい…!?
望月恭平(もちづききょうへい・28歳)×明神律(みょうじんりつ・26歳)
映画配給会社営業マン×映画監督

学生の頃からの映画好きで、映画配給会社の営業マンとなった恭平が、明神の作る映画を知ったのは二年前。日本人でありながらアメリカで活動し、まだ三本しか作品がなく、日本で公開されたのは1本だけ。しかし、初めて作品を見て魅せられた恭平は、明神監督の大ファンとなり、一人でも多くの人に見てもらいたくて、周りにも個人的に薦めてきました。
そんな憧れの監督の映画の三作目を、恭平の会社が配給することになり、恭平は担当を任されます。
初めての顔合わせの日、胸を高鳴らせた恭平は、明神の宿泊するホテルを訪れますが、しかし現われた明神は恭平の抱いていたイメージをぶち壊す、高飛車で無愛想な若い男でした。

挨拶も返さず、不機嫌な顔で、午前11時の待ち合わせに遅れたあげく「こんな朝早くに起こされたんじゃ眠くてしょうがない」と文句をいい、宣伝の打ち合わせをしようにも「それはそっちの仕事」とさっさと席を立ってしまう。
明神の容貌は、実はゲイである恭平の好みのド真ん中。しかし仕事相手でもあるし、あまりの無礼ぶりに唖然となった恭平は、「映画と本人は別」と、気持ちを奮い立て仕事をしようとするのですが、その後の電話でも、愛想のない答えしか返ってこず、先が思いやられる。
そして憤懣やるかたない恭平が、行き着けの気のおけないゲイバーで愚痴を零していると、突然明神が現れ、恭平をゲイだと知って、根彫り葉彫り、プライベートなことを聞き出そうと不躾な質問をしてくるのです。

昨日の感想でもちょっと書いたんですけど、傲慢でもクールでも強引でも何様でもツンデレでもいいんですけど「常識」のないのは私は駄目なんですよ(笑)。特に仕事上きちんとした態度ができない人は。
明神は、挨拶はできないし口の聞き方も知らないし礼儀もなってないし、その上人のプライベートにどかどかと踏み込んでくるなど、初めはとても好感持てませんでした。恭平の好みが美人で気が強く生意気で口が悪いタイプで、顔だけでなく、明神のそんな性格まで恭平のタイプなんですよね。だから、恭平は明神に会うたび、惹き付けられていく。「趣味悪!」と正直思いました(笑)。
明神が根っからそんな性格だったらどうしようと思っていましたが、確かに勝気ではありますが、訳もなく「無礼者」なわけではないということが後々わかってホッとしましたよ。それでも人付き合いの上手いタイプとは言えませんが、悪意があったり、または無意識の性格ではなので、悪印象がだいぶ拭われました。
ひょんなことで寝てしまってからあとの明神の行動は、ちょっと可愛かったかも。視点が恭平側なので思ってることは伝わりにくいですが、恭平を意識している態度とかが可愛かった。

ただ、恭平が明神に惹かれていくのも先に書いたように「趣味悪~い」と思ったほどで、“なぜその状況で惹かれる?”と疑問もあったのですが、それが恭平の『趣味』だし(笑)、実際の明神はそう憎々しいタイプでもなかったのでまあいいとしても、明神が恭平のどこにいつ惹かれたのかは、残念ながらわからなかったんですよね。
昔から自分のファンだと聴かされていて会うのを楽しみにしていた、とかって理由にならないですよね。気が合っていそうに見えたのも、一度だけ映画について熱く語り合ったときだけだし。もともと明神はゲイではないし、そのあたりちょっと弱かったですね。

いおかさんについては、面白いのとそうでないのと当りハズレがあるのですが、個人的には中くらいというところでした。つまらなくはないけれど、何かが足りないという感じ。
仕事面も書かれてはいますが、あまり臨場感は感じませんでした。
でも、かっこいいのに映画オタクで、誠実なちょっとヘタレ気味の恭平が好みのタイプの攻めなので、プラス1(笑)。そして高久さんのイラストが素晴らしいので、もうプラス1、というところです
ストーリーはクセがなく読みやすいし、とりあえず楽しく読めたということでいいかな。
明神側の視点も読んでみたかったですね。
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