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強引マイラブ
剛 しいら著 / 東野 裕〔画〕
雄飛
アイノベルズ(2006.12)


仕事が出来て、背が高く、顔だっていいのに、帯刀亮二は恋人がいない。なぜなら亮二の恋愛対象は男性に限られるからだ。気になる同僚はいるけれど、ノーマルな彼に告白なんてできない。
そんな時、ジムで素晴らしくセクシーな年下の男・瀬戸来栖に声をかけられた。ハーフで外国育ちの来栖は、遊びなれた後腐れのない相手。そう信じ、一夜をともにした亮二。
だが、それ以来、来栖は激しく亮二に執着し始めて――!?
瀬戸来栖(せとくるす・24歳)×帯刀亮二(たてわきりょうじ・27歳)

おおむねハズレはないだろう…と思って購入する剛さんですが、ありゃりゃ、今回は困ってしまいましたね。
いかな攻め贔屓の私でも、この攻めのフォローはできませんよ(苦笑)

ゲイの亮二は、同僚の佐々木にほのかに想いを寄せています。けれど相手はノンケで告白する勇気はとても持てない。
ゲイの「恋人」とまではいかなくても「友人」でもいいから欲しい…とは思いますが、堂々と声をかけることもできなくて、ずっとひとりきり。たまに一夜限りの相手と寝てみれば、金を盗まれる始末。

そんな時、通っているスポーツジムで、亮二は来栖と出会います。人懐こく話しかけてくる来栖に誘われ、その夜、一晩だけの相手として、亮二は来栖とベッドをともにします。
来栖は後腐れない相手…そう思っていたのですが、翌日から、亮二は来栖に異常につきまとわれることになります。

翌日仕事に行こうとすると、「休んで」と言われ、ベッドが狭いから大きいのを買いに行こうと言われ、「つきあう」ともなんとも言ってないのに、全く話にならず再び押し倒されて会社を休まされてしまいます。仕事中にも平気で電話をかけてきて帰宅時間を聞いてきたり、会いたくなくて残業すれば、会社にまで入り込んできます。
来栖が何の仕事をしているのかハッキリはわからないんですが、飲食系の店を何軒も経営しているようで、お金はあまるほど持っています。そして、誰かに頼んで亮二の動向を見張らせていたりするんですね。同僚と飲んでいれば乱入してきて勝手にカミングアウトするし、取引先の接待の場にまで現れ、その場をかきまわす。
亮二がどんなにやめてくれと言っても、まったく聴く耳持たず・・・というか、話がひとっつも通じません。
来栖の行動はストーカーそのもので、正直怖かったです。

強引でもいいんです。執着心や独占欲が強くてもいいんですよ。
でも「常識」と「迷惑」の意味がわからないのにはお手上げです。仕事にまで押しかけてきて、電波語を話す男には正直、苛々したなんてもんじゃありませんでした(笑)
考えてみてください。あなたが仕事で取引先と会ってる時にあなたに異常に執着するストーカー男が乱入してきて、その場に平気で加わってしまうんですよ。そして、「恋人だ」なんて、自己紹介されてしまうかもしれないんですよ。

来栖がなぜこんなに異常な執着心を持ち、非常識な人間なのかは来栖の過去に理由があって、捨てられる不安とか、寂しさとか、父の間違った教えとか、ある意味トラウマ的な強迫観念のようなものだというのは後半わかってきますが、それにしても…。
ラスト近くでは、多少大人しくしていることもできるようになるので、ホッとしましたが、もっと改心してもらわないと、安心してつきあえないです、こんな人(笑)
ただ、ここまで自分を欲しがってくれて追いかけてくれた男は亮二には今までひとりもいなかったんですね。自分を想ってくれているのは間違いなくわかる。ただ、ちょっと・・・かなりやりすぎなだけ(笑) 来栖の寂しさと、強い愛情に絆されてしまったんでしょうかね。
でも今後亮二は来栖をちゃんと躾けた方がいいですね。じゃないと仕事がまともにできませんよ。
あ、独立までさせられちゃうんでしたっけ…?
相当苦労しそうな気がします。

お話はちょうど今にぴったりのクリスマス時期のお話です。
ラストもクリスマスのシーン。
でもロマンティックムードはゼロ。最後まで、トンデモないですネ。

愁堂さんの「不在証明」購入時に貰った小冊子にコラボされているのが、この作品です。
東野さんのイラストが面白いです。
トナカイの着ぐるみを着た来栖がいかにも変態っぽい(笑)
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