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あざやかな恋情
崎谷 はるひ著 / 蓮川愛イラスト
幻冬舎コミックス
ルチル文庫(2006.11)


警部補昇進試験に合格した小山臣は、一年間の駐在所生活に突入。人気画家で恋人の秀島慈英は、先に臣の配属先の町に移住。臣もまた「きれいな駐在さん」として暖かく迎えられる。
そんなある日、町に事件が起きる。それは臣の過去に関わる、ある人に繋がり…!?
秀島慈英(ひでしまじえい29歳)×小山臣(こやまおみ・33歳)

前作「ひめやかな殉情」から2年ほど経ったお話です。
「しなやかな熱情」で出会ってからは6年経ったんですね。

「ひめやかな殉情」で話題にあった昇進試験を受け、合格後、長野の片田舎の駐在所勤務になるという設定です。なぜそういう異動があるのかはっきりはわからないそうですが、実際にそういうことがあるらしいです。

臣がどこに行っても、そこが自分の場所、という慈英は、臣の移動より一足先にその地に移住し、臣を待つ形に。
臣は一応駐在所に住むことになりますが、大抵は慈英の住む蔵を改造した住居に「通い妻」。

内面にいろいろなものを抱える二人ですが、そういうお互いのことはもう十分理解し合い、自分にとって、それぞれがかけがえのない人だと思いあっている。
今回は二人の恋愛部分は落ち着いたもので、関係に波風が立つことはなく、それどころか顔から火が出そうなほど、熱々でラブラブの二人です。
県警にいたときのように殺伐とした事件が起きるわけでもなく、臣は「きれいな駐在さん」と呼ばれ、慈英は「先生」と呼ばれて、町の人たちにも暖かく迎えられます。
年配の住人が多い中、わざと別々の時期にやってきた慈英と臣がいつも一緒にいても、若い人同士気があっているくらいにしか思われない(笑)。

しかし、そんなのどかな町で、窃盗事件が頻発し始めます。
盗まれたのは、畑の大根などの野菜、市内のスーパーからはカセットコンロなど。
生活必需品と思われるようなものばかりですが、小さな町に見知らぬ人物が入り込めばすぐに噂になりそうなのに、そんな話は出てこない。

そんなある日、臣の親代わりのように面倒を見てくれている県警の堺(さかい)が突然訪ねてきます。
堺は身元不明の行旅死亡人の情報を見せ、それが臣の父親ではないかと言う。
臣の父は誰ともわからず、母は子供よりも男を優先するような女で、そういう生い立ちが臣が若い頃荒れる原因となったのですが、餓死したというその男が父かもしれないと聞かされ、臣はショックを受けます。

町で起こる窃盗事件を中心に、臣の出生の謎を絡めたお話で、事件解決のために臣が捜査し、慈英がさりげなくフォローする。
二人の間に起こる何某かの出来事ではないんですね。
臣側に焦点を置いていますが、先に書いたように、二人の関係自体はすっかり落ち着いて、会話がいちいちノロケてるみたいです(笑)。
精神的な部分を、また、ねっとりと捏ね繰り回すように書いてるのかなと思っていたら、そういう感じはなかったですね。
むしろちゃんと仕事してるのがいいと思うし、謎が解き明かされるのが楽しみな気持ちで読んでました。

事件が軸とは言っても、二人の愛情の深さとか、二人の関係が、年月を重ねてしっかりと揺るがないものになってるのは伝わってきます。
慈英は、周りのことに興味がなくて、人間関係をきちんと築くことができない人だったのに、周りとコミュニケーションをとることができるようになっている。そうやって「現実」と慈英を繋ぐのが臣で、また臣が不安定になったとき、それを繋ぎとめるのが慈英なんですよね。
しっかりと信頼しあい、信じあって、自分にとって相手が本当に大切なのだというのをお互いに認め合ってるから、“こんなことをしたら、言ったら、嫌われるかも”なんて次元はとうに過ぎちゃってる。
これ以上ないほどできあがってしまったカップルなので、この先があるとしたら慈英が望むように籍を入れることくらいですね。

意外に(笑)読みやすかったです。
ただ、Hシーンは苦行でした。
崎谷さんはいつも濃いけれども、そういう濃さがどうというんじゃないんだけども、この二人のHは好きじゃない…。最中の臣が駄目なんだと思う。こういうのは苦手ですねぇ。
可愛いと思うかたもいると思います。
個人的にです。
ごめん。
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