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傍若無人な愛の罠
水咲 りく著 / 嶋田 二毛作〔画〕
オークラ出版
プリズム文庫(2006.10)


弁護士の和成は、組長である祖父の命令で、敵の孫・霞を『男色の道』にひきずりこむことに。その孫を男に走らせ、敵の血筋を絶たせるのが祖父の目的なのだ。命令を無視すれば、家業である『組』を任せられることになり、血で血を争うお家騒動の渦中に巻きこまれるハメになる。
『組』にも『男』にも興味のない和成だが、なんとか霞とともに『男色の道』を極めようとして―。
藤木霞(ふじきかすみ)×鷲尾和成(わしおかずなり)
二人とも20代後半。

和成の祖父は現役バリバリの○クザの組長。和成は弁護士をしていて、家の事情には無関係を通していましたが、ある日祖父に呼び出され、とんでもないこと言いつけられる。
過去、祖父の組と敵対していた相手を潰すため、その孫を男色の道に誘い込み、血を絶やせというのがそれ。
断れば和成を「組長」にすると脅されて、仕方なく腰を上げることになります。

祖父が手を回し、藤木の屋敷を訪ねた和成ですが、そこでは意外な展開が待ち受けていました。
ターゲットの霞は、尋常でないほど女を引き寄せてしまう超モテ男。祖父の差し金で和成はその日から24時間霞に張り付き、寄ってくる女たちを撃退する「虫よけ」として送り込まれたことになっていたのです。

事の成り行きに戸惑う和成ですが、そういう訳で藤木家のも霞の職場にも受け入れられた和成は、女を追い払いつつ、自分も霞を男色の道に引き込まねばなりません。しかし身体を張って霞を女から守る和成に反して、霞にはまったく緊張感も自覚もなく、和成の目を掻い潜って接近してくる女たちと平気で接触を持ってしまいます。
キレる和成ですが、霞にはトラウマがあり、その話聞いて霞の内面に触れるうちにだんだんと絆されて本気に…。

しかし、和成と霞が結ばれると、それを知った祖父は、今度は二人を引き離しにかかります。
そしてラストではこれまたとんでもない真実が明かされる。

最初から最後までありえない話のオンパレードです。
「敵の孫を男色に」から始まって、特に理由もわからないのに砂糖に群がるアリのように女が寄ってくる霞、兄弟に狙撃される和成、そして極めつけは和成の祖父。
ラストで明かされる祖父の真実にひっくり返りそうになり、霞と和成の出生の秘密に唖然。霞の女癖と和成の兄弟の数を見れば納得だけども…。でもありえないよ~(笑)

とにかく荒唐無稽な展開ばかりで「なんじゃこりゃ」と言うところなんですが、これが結構面白く読めてしまったのです。突っ込みどころも満載なんですけど、ユーモアある文章が笑わせてくれて読みやすく、なかなか楽しいんじゃないでしょうか。
ちょっとずつ二人が近づいていく間の、和成の心の中の煩悶も面白いですね。押し倒すつもりが押し倒されて、とか、二人のやりとり、そういう恋愛面も楽しめた。
だけど、霞の過去はよく考えると結構シリアスでしたよね。

真面目にとらえるとついていけないと思うけど、コメディとしては笑って楽しめる面白いお話だと思います。
これからの方は頭空っぽにして、肩の力を抜いて読みましょう。
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