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この禁じられた愛に
池戸 裕子著 / 桃山 恵イラスト
ワンツーマガジン社
アルルノベルス(2007.6)


戦後、利権争いを繰り広げ対立してきた三条と葵の二代企業。その次期頭首として、生れ落ちた瞬間から競い合ってきた三条雅人と周防久仁彦は、8月の避暑地で偶然出会う。
心臓の音が聞こえそうなほどの静けさの中、急速に距離を近づけていく二人。そしてついに越えてはならない一線を越えてしまう。
見つめあい、口づけを交わすだけで火照り歓喜に震える二人の身体は、驚くほどの早さで熱く高まり…。
憎しみ合う運命の歯車が、いま動き始める。
周防久仁彦(すおうくにひこ・28歳)×三条雅人(さんじょうまさと・28歳)

敵対するグループ企業の御曹司同士。
二人が生まれる前から両者にあった確執のため、反目しあっていた周防家と三条家。同い年である二人は、その境遇ゆえにお互いを意識しながらも、言葉を交わしたことは全くありませんでした。
しかし、28歳のとき、身体の弱い三条が夏の暑さを避けるため休養に訪れた避暑地で、二人は偶然に顔を合わせます。

長年意識しあってきた二人の想いは、いっきに恋へと変わり、寂れた別荘で二人は熱い逢瀬を重ねます。
しかし家に縛られた二人は、その関係が別荘で過ごす夏の間だけのもので、そこを離れたあとはそれぞれの人生を歩んでいくと納得していたはずだったのですが…。
ある日行われた周防の婚約パーティで、父に代わって出席した三条との再会が、二人の許されない愛を再燃させてしまいます。

切ないロミオとジュリエット系といいましょうか。禁忌を越える激しい愛情物語。
再会して、三条への想いを抑えられないと悟った周防は、毎晩三条の部屋のバルコニー下に佇むロミオとなります。『家』を捨てられない以上、気持を認めてしまえばもっと苦しくなる…と三条は抵抗しますが、やがて抗えずに周防を受け入れてしまう。
「愛人でもいい」と悲愴な決意をする三条。そして敵対する両グループの関係を修復し、提携を結び、三条との繋がりを断ち切らないようにしようとする周防。
しかし、そこに現われた“当て馬”ジュード君が、二人の間を引っ掻き回します。

二人と同じように引き裂かれた恋人同士の悲恋話や、三条の両親の、やはり歓迎されなかった愛の話を絡めて、「三条と周防の辛い恋」を盛り上げます。
情熱的な攻めと、身体が弱い受け、力関係は一方的のように思えますが、後半、受けが頑張るところが用意されていて、想いの強さが伝わってきたのがいいと思います。
二人の間を引き裂くジュードは、あっさり身を引いたようにみえて拍子抜けしましたが、最後にもうひと頑張りしてちょっとハラハラさせてくれました。ジュードが主人公のお話が出るそうなので楽しみです。
時代は昭和30年代という設定ですが、時代を意識させられるようなところはほとんどなかったです。

楽しく読んだんですが、とても引っかかることがありました。
お話の中盤、主語が「周防」と思われる箇所が「三条」になっていて、その反対と思われる箇所もたくさんあったんです。まさか作者が名前を間違えるわけはないと思いますが、それまでの流れから明らかにおかしいと思うんです。たいへん気になりました。
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