新入社員の誠は、教育係の我妻が大の苦手だ。いくら我妻の営業成績が優秀でルックスも最高の部類とはいえ、つっけんどんで無表情な彼と一日中過ごすのは苦痛でしょうがない。
残業で終電を逃してしまったある日、我妻の部屋に泊めてもらった誠だが、目覚めてみると身に覚えのないキスマークが付いていて―。
残業で終電を逃してしまったある日、我妻の部屋に泊めてもらった誠だが、目覚めてみると身に覚えのないキスマークが付いていて―。
我妻博之(あづまひろゆき・25歳くらい)×西森誠(にしもりまこと・22歳くらい)
表紙がなんだか可愛な~と思って買ってみました。
結構面白かった。
何事も、“なんとかなるだろ”、“ならなくってもまあその時はその時…”みたいな、へらへら~っと軽めの若者・誠。
仲のいい先輩がいるからと、そんな動悸で入社した会社で教育係としてついた我妻とは全くソリが合いません。営業成績が優秀でルックスも最高の部類とはいえ、つっけんどんで無表情な我妻は、誠に対して何かとチクチク嫌味を言ったり口煩かったりして、一緒にいるのが苦痛で堪りません。
しかし、誠が大事な仕事で大ミスをしでかしてしまった時、激しく叱責されるだろうと思っていた誠に、「お前が何かをしたときのために私がいる。今のうちに失敗をしていろいろ覚えておけばいい」と言っただけで、真夜中までフォローを手伝ってくれます。何とかメドがついたときには終電も出たあと。我妻は誠を自分のマンションに泊まるように誘うことまでしてくれますが、翌朝誠が目覚めると、誠の鎖骨の辺りに何故かキスマークが。
我妻がつけたとしか思えないのですが、我妻は何も言わず、態度もいつもと同じつっけんどんで厳しいまま。いったいどういうことなのか戸惑う誠ですが、我妻の取り付く島のない態度に聞くこともできず。
そんな時、誠の仲のいい先輩・浅岡(あさおか)が、海外赴任していたアメリカから戻ってきます。久しぶりに一緒に飲みに行き、つい我妻についての愚痴を零してしまう誠。
すると、翌日誠の教育係が浅岡に変更されていて、誠は驚きます。浅岡は社長の甥で、彼が手を回したのはまちがいありません。
確かに我妻は口煩く、ムカついてばかりの誠でしたが、自分の失敗を助けてくれたり、初めて1人で取った大手の仕事を褒めてくれたりと、浅岡には言わなかったものの我妻のことを見直し始めていたのに。
しかし、教育係の変更を知った我妻には「せいせいした」と言われてしまいます。
仏頂面でおっかない上司や先輩が実は密かに受けを想ってたりするというのはよくありますから、これもそういうパターンだと思ってました。誠が寝込んだ隙にこっそりキスマークをつけといて知らん顔なんて、この攻めもなかなか素直じゃないな、と思っていたんですよね。
その線であたりなんですけど(笑)、実は我妻の想いは誠が入社してからではなく、「長い片思い」だったというのが後半でわかり、我妻は今と違ってモッサリした男で、誠が我妻を全然覚えていない、つまり一方的な我妻の片思いだったというのが、面白~いと思いました。
ずっと好きだったくせに、我妻は「石橋を叩いて壊す」男(笑)。
以前に手痛い失恋をしたせいで、誠を想いながらも怖くて言い出せなかったんですね。
けれどさすがにずっと見ていただけあって、誠の好きなお弁当や飲み物なんかをちゃんと知っていて、さり気なく机に置いておいたり、給油室で誠が女性社員をからかったりしているのに嫉妬して嫌味を言ってみたりと、あとになると「なるほど」というエピソードがあって、面白かったです。
言い出せないくせに、いきなり暴走しちゃったりもするので、奥ゆかしいんだかナンなんだかよくわからない性格でしたけどね(笑)
誠も我妻のことが気になって気になって、やがて好きになってしまったことに気づくんですが、我妻は本音を隠したままだし、冷たくされれば、誠も「こんちくしょー」となる性格なので、なかなかスンナリいきません。
そこで活躍するのが浅岡。
我妻の目の前で誠に告白し、我妻を挑発します。挑発にのせられた我妻はやっと・・・。しかし浅岡の告白は嘘だったんですかね?意外と本当だったりして。
Hは最後にあるだけなんですけど、こんな臆病な我妻なのに、いきなり誠に口でさせるなんて人変わってませんか?(笑)
しかも両想いになって初めてのHがオフィスの机に押し付けてってのもなぁ(^^ゞ 長年片思いしてた人には思えないですね、我妻。
あ、そうそう我妻が自分のことを「私」って言うのもちょっと気になりました。25で「私」ってのも…。仕事中はともかくとして、Hの最中に「私」はないと思うんだけど…。
誠の一人称の語り口が面白いです。
突っ込んだりぼやいたり、最初は頭悪そうに思えましたが(笑)、慣れたら楽しく読めてた。
イラストに惹かれて買いましたが、なかなか良かったかも。
表紙がなんだか可愛な~と思って買ってみました。
結構面白かった。
何事も、“なんとかなるだろ”、“ならなくってもまあその時はその時…”みたいな、へらへら~っと軽めの若者・誠。
仲のいい先輩がいるからと、そんな動悸で入社した会社で教育係としてついた我妻とは全くソリが合いません。営業成績が優秀でルックスも最高の部類とはいえ、つっけんどんで無表情な我妻は、誠に対して何かとチクチク嫌味を言ったり口煩かったりして、一緒にいるのが苦痛で堪りません。
しかし、誠が大事な仕事で大ミスをしでかしてしまった時、激しく叱責されるだろうと思っていた誠に、「お前が何かをしたときのために私がいる。今のうちに失敗をしていろいろ覚えておけばいい」と言っただけで、真夜中までフォローを手伝ってくれます。何とかメドがついたときには終電も出たあと。我妻は誠を自分のマンションに泊まるように誘うことまでしてくれますが、翌朝誠が目覚めると、誠の鎖骨の辺りに何故かキスマークが。
我妻がつけたとしか思えないのですが、我妻は何も言わず、態度もいつもと同じつっけんどんで厳しいまま。いったいどういうことなのか戸惑う誠ですが、我妻の取り付く島のない態度に聞くこともできず。
そんな時、誠の仲のいい先輩・浅岡(あさおか)が、海外赴任していたアメリカから戻ってきます。久しぶりに一緒に飲みに行き、つい我妻についての愚痴を零してしまう誠。
すると、翌日誠の教育係が浅岡に変更されていて、誠は驚きます。浅岡は社長の甥で、彼が手を回したのはまちがいありません。
確かに我妻は口煩く、ムカついてばかりの誠でしたが、自分の失敗を助けてくれたり、初めて1人で取った大手の仕事を褒めてくれたりと、浅岡には言わなかったものの我妻のことを見直し始めていたのに。
しかし、教育係の変更を知った我妻には「せいせいした」と言われてしまいます。
仏頂面でおっかない上司や先輩が実は密かに受けを想ってたりするというのはよくありますから、これもそういうパターンだと思ってました。誠が寝込んだ隙にこっそりキスマークをつけといて知らん顔なんて、この攻めもなかなか素直じゃないな、と思っていたんですよね。
その線であたりなんですけど(笑)、実は我妻の想いは誠が入社してからではなく、「長い片思い」だったというのが後半でわかり、我妻は今と違ってモッサリした男で、誠が我妻を全然覚えていない、つまり一方的な我妻の片思いだったというのが、面白~いと思いました。
ずっと好きだったくせに、我妻は「石橋を叩いて壊す」男(笑)。
以前に手痛い失恋をしたせいで、誠を想いながらも怖くて言い出せなかったんですね。
けれどさすがにずっと見ていただけあって、誠の好きなお弁当や飲み物なんかをちゃんと知っていて、さり気なく机に置いておいたり、給油室で誠が女性社員をからかったりしているのに嫉妬して嫌味を言ってみたりと、あとになると「なるほど」というエピソードがあって、面白かったです。
言い出せないくせに、いきなり暴走しちゃったりもするので、奥ゆかしいんだかナンなんだかよくわからない性格でしたけどね(笑)
誠も我妻のことが気になって気になって、やがて好きになってしまったことに気づくんですが、我妻は本音を隠したままだし、冷たくされれば、誠も「こんちくしょー」となる性格なので、なかなかスンナリいきません。
そこで活躍するのが浅岡。
我妻の目の前で誠に告白し、我妻を挑発します。挑発にのせられた我妻はやっと・・・。しかし浅岡の告白は嘘だったんですかね?意外と本当だったりして。
Hは最後にあるだけなんですけど、こんな臆病な我妻なのに、いきなり誠に口でさせるなんて人変わってませんか?(笑)
しかも両想いになって初めてのHがオフィスの机に押し付けてってのもなぁ(^^ゞ 長年片思いしてた人には思えないですね、我妻。
あ、そうそう我妻が自分のことを「私」って言うのもちょっと気になりました。25で「私」ってのも…。仕事中はともかくとして、Hの最中に「私」はないと思うんだけど…。
誠の一人称の語り口が面白いです。
突っ込んだりぼやいたり、最初は頭悪そうに思えましたが(笑)、慣れたら楽しく読めてた。
イラストに惹かれて買いましたが、なかなか良かったかも。
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