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抱きしめたまま、ここにいて。
真崎 ひかる著 / 麻生海イラスト
笠倉出版社
クロスノベルス(2006.10)


たったひとりの姉との暮らしを守る為に交わした契約――それは愛人になるということ。
小さなお弁当屋で働く雨音は、とある誤解がきっかけで、硬質な雰囲気を漂わせる医師・五十嵐に買われる。
性的な快感など知らない身体は、優しいけれど強引な五十嵐の愛撫に、ただ溺れるしかなかった。
自分は愛人だと分かっていたのに、包み込むような五十嵐の優しさに惹かれ始めた雨音は、彼の薬指に光る指輪の存在に苦しめられるようになって…。
五十嵐直(いがらしなお・33歳)×矢吹雨音(やぶきあまね・20歳)

表紙のイラストをネットで見たとき、やばい、相手は小学生だよ…と思いました。。
リアル本屋さんで中身を確認したら「大人×小学生」ではないとわかったので購入。
お金が必要な受けが、攻めと愛人契約…という、展開はよくあるパターンですが、今回の雰囲気はどことなく“ほのぼの感”が漂ってる感じ。お弁当が美味しそうなせいかな(笑)
ほのぼのだけではない、シリアスな状況もあるんですが、2人の恋愛は「愛人契約」という言葉から連想するものとは違って、なんとなく優しい感じでした。

両親を交通事故で亡くし、姉と2人きりになった雨音は、両親が残した弁当屋を姉と2人で切り盛りして生活しています。
常連さんも多く、隣の洋菓子店のオーナーでパティシエの青山や、店の目の前にある総合病院の看護士たち、医師の五十嵐もその1人。
五十嵐は、いい男なんですが無表情でぶっきら棒で無口。(そうそう、いつも丁寧語で話す「丁寧語攻め」です)
左手の薬指に指輪をしていて、卵料理が大好きな五十嵐を、雨音は好意的に見つめていました。

贅沢はできないけれど、姉と2人生活できるだけの稼ぎはあったのですが、ある日突然、姉の妊娠が発覚します。しかし、相手が誰なのか姉は話そうとせず、「1人で育てる」という姉の様子から、どうやら相手には事情がある様子。
両親が亡くなった際、遺影に姉を守ると誓った雨音は、弁当屋以外にも、夜の仕事をして姉のために働こうとします。
そうして始めたバーのウエイターでしたが、ある日客の男に、1ヶ月100万でどうだとしつこく絡まれているところを、偶然居合わせた五十嵐に助けられます。
そして、お金が必要なら、私が買いましょうかと言われ、混乱した雨音はそれを受け入れてしまいます。

愛人・・・と言っても、雨音に快感を与えるだけの五十嵐。
無口だけれど優しい五十嵐に惹かれていく雨音。
壁になるのは「指輪」なんですけど、このタネはどっかでも読んだことありました(笑)。
好意的に感じていた五十嵐が、結婚しているのに愛人を持つような男だと考えてがっかりしたり、それでも惹かれてしまい、奥さんの存在に罪悪感を感じてしまったりと切ないんですけど、あんまりヤキモキはしませんでした。
真実がわかると、やっぱり「最初に話してやれよ」と思いましたねぇ。。

20歳で童顔と、見た目は可愛らしいタイプの雨音ですが、責任感もあるししっかりしてるし、頑張りやで明るく、気の強いとこともあって、好感持てるタイプでした。表紙のイラストから想像するような、可愛いだけの子供ではないです。
五十嵐は、優しいけれど、無表情の上、感情表現が下手くそで言葉が足りないのに加えて、いつも乱れのない丁寧語なので、なかなかわかりにくい男です。始終ほぼ鉄仮面状態なんですが、落ち着いてるわけじゃなくて、中身は相当のぶきっちょで、ちょっと可愛かったかも。
雨音にはお隣のケーキ屋さんの青山の方が幸せになれるかもしれない・・・と確かに思いますが、五十嵐も言葉は足りないけど、裏表があるわけじゃないし、不器用なだけなので、こういう年上を餌付けするのも楽しいんじゃないでしょうかねー。

それより、いきなり失踪してしまったお姉さんの方が驚きでした。何も言って行かないなんて、それこそ無責任じゃ? 雨音がとても可哀相でした。健気に一生懸命頑張ってたのに。こういう姿がまた好感度高いんですよね。
雨音ならきっと怒っても、そのあと許して笑ってあげられるタイプだと思いますが、この本の中ではそこまで決着してないので残念ですね。問題も一部残ったままだし。

雨音の作る美味しそうなお弁当を五十嵐が食べたり、二人で食卓を囲むシーンなど、食べるシーンが多いのでなんとなくほのぼのアットホームな感じがしたのかもしれません。
よくある愛人契約のように、ドロドロエロエロしてないですしね。
かえってそんなところが私は好きでした。
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