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沈黙の恋情
春野 ひなた著 / 梅沢はなイラスト
プランタン出版
プラチナ文庫(2006.7)


無愛想(でも突進系)美人の睦月がベタ惚れなのは、自堕落な生活を優しく窘めてくれる、大型ワンコ系の志朗。その愛が暴走してつい志朗に媚薬を盛ってしまい、豹変した彼に「中が真っ赤なの、よく見えるよ」と淫具を使われ、よがり啼くまで嬲られたりもした。普段の志朗は睦月を大切にしてくれるし、彼といるのは穏やかで、楽しい。
だが柔和な表情に一瞬翳す観察者の目に、睦月は気付いてしまう。--それは封印した過去が蘇る予兆だった。
若槻志朗(わかつき・しろう/33歳)×御堂睦月(みどう・むつき/21歳)

いつもお世話になっている桃さんのブログで紹介されてて、面白そうだったので買いました。
初めて読む作家さんです。

15歳で故郷を捨て、一人で暮らし始めて6年になる睦月。
バーで働いている睦月は、ある晩店で酔いつぶれてしまった男を家に連れて帰ります。どことなく「大型犬」を彷彿とさせるその男・志朗は、動物系に弱い睦月の好みのタイプ。
ゲイだと会社に知られてクビになり、社宅も追い出されて行くところがないという志朗に、睦月は同居を申し出、睦月とシロ(志朗)、2人の生活が始まります。

睦月は昼はコンビニ、夜はバーで働き、無職のシロが家事を引き受けるような形で、その生活はとっても楽しそう。食事に気を使わない睦月を心配し、シロは甲斐甲斐しく世話をします。
ヘタレだけど、優しく人のいい穏やかなシロに次第に惹かれていく睦月。家庭に恵まれなかった睦月は、シロとの生活に穏やかな幸せと安らぎを感じていました。

そして睦月はシロに告白して迫ります。
好きだといい、セックスするか?と膝に乗り上げる。この時はシロが睦月の身体を案じてビビったため失敗してしまいますが、その後睦月はシロに媚薬を盛り、鬼畜バージョンとなったシロとやっと思いを遂げることができました。

このあたりまではちょっとコメディタッチな部分もあって面白いんですよね。
ヘタレワンコ攻めと襲い受けなんですが、ワンコ好きな私はシロに気持ちを持ってかれるかな~と思っていたら、今回は睦月の方にやられました。
無愛想で美人、一見冷めた感じの睦月なんですけど、中身はとにかく素直で前向き。自分の気持ちに忠実で、拗ねたり意地を張ったりとか全然しないんですよね。とにかく真っ直ぐ突き進むところは男前で、ちょっと天然入ってるところは可愛らしい。ストレートに向かっていく睦月は、受けとしては清々しいくらい潔いですね。
でも、元気で明るいはねっかえりタイプではなく、無表情にボソッと迫るところが、またなんだか面白くて、そしてカッコいいじゃないですか。

シロの気持ちははっきりとはわからないけれど、シロの愛を勝ち取るために一生懸命な睦月。
しかし、時折シロの様子に不審を感じはじめます。ヘタレで気が弱いけれど可愛いワンコだと思っていたシロですが、彼には秘密がありました。
睦月の出生が最初の方に語られていますが、それでシロの正体はすぐに想像つきました。それが2人の仲を引き裂くことになってしまいますが、睦月の怒り方も、そしてシロを取り戻しに行く姿も、どれをとってもキッパリしてて、とっても好感もてますね。
睦月の父との確執や、父の本音など、ちょっと突っ込み足りないような感じはしたかな?

年の差カップルなんですけど、始終リードをするのは睦月。
シロの方がいろんなものに縛られちゃってて身動き取れないし、ヘタレなのでなかなかカッコいい見せ場がなくて可哀相でしたが、いざというときは、敵を攻撃できるワンコです。

ホントに睦月の魅力に尽きるという感じでした。こういうタイプは好きですね。
私は面白かったけど、ヘタレ攻めが嫌いな人には辛いかもしれないので、注意。
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