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愛なら売るほど
榎田 尤利著 / 高橋悠イラスト
リブレ出版
ビーボーイノベルズ(2006.10)


高らかに愛を謳い、真実の愛を求める彷徨人、その名は麗奈――流行語大賞獲得、社会現象ともなった大ヒットマンガ『愛売る』の作者・泉は、十年ぶりに出席した同窓会で、高校時代から想い続けていた飴屋と再会する。
変わらず素敵な彼が自分を覚えていてくれたことに浮かれる泉だったが、「真実の愛なんて興味ないね」という言葉にはちょっぴり傷ついて…。
「愛なら売るほど」雑誌掲載
「愛ならいらない」書き下ろし
「愛ならひとつだけ」書き下ろし の三編収録。

「愛なら売るほど」
「愛ならひとつだけ」は、
飴屋弘紀(あめやひろき・27歳)×藤野泉(ふじのいずみ・27歳)
「愛ならいらない」は、
橘未来男(たちばなみきお・30歳)×小谷史織(こたにしおり・31歳)のお話になっています。
どちらも、泉(ペンネーム・立花キャンディ)の描く大ヒットマンガ「愛なら売るほど」をスパイスにしたストーリーで、泉と橘は、作家と編集者。橘以外はみな同じマンションに住んでいて、顔見知り。

飴屋×泉は同級生、再会ものです。
10年間の泉の片思いが成就するお話ですね。
高校時代はもっさりしたオタクタイプの少年だった泉は、世間に詳しいプロフィールを公表していないものの、今や超人気漫画作家。
「愛なら売るほど」は映像化、流行語大賞獲得と知らぬものはないくらいの人気漫画ですが、同窓会で再会した飴屋は、作品に否定的。「真実の愛なんて」と笑い飛ばし、「いい大人が恥ずかしい」とまで言われて泉はがっかり。
ところが、実は飴屋は“隠れ『愛売る』ファン”だったのでした。

お話はよくある再会ものとそう変わらないんですが、そこに『愛なら売るほど』という泉の描く架空の作品がいい味付けをしていたように思います。
「真実の愛」を求め続ける『愛売る』の主人公・麗奈ですが、泉も飴屋も「真実の愛」を…つかまえたんでしょうね?(笑)
本当は『愛売る』が大好きなくせに恥ずかしくてカミングアウトできない飴屋が可愛らしい。
「愛ならひとつだけ」は、雑誌で未遂に終わった2人のHでしたが、想いを遂げさせてあげてます(笑)。
泉がとても内気な感じの可愛らしい青年ですが、不思議と好感もてるタイプです。
泉の可愛らしさのせいか、お話全体も可愛らしい雰囲気が漂っていました。

「愛ならいらない」は、泉の担当編集者・橘と、泉や飴屋と同じマンションに住み、1階店舗でコンビニのバイトをしている小谷のお話。
小谷も元人気小説家だったんですね。
こちらの書き下ろしの方は、本編よりもアダルト気味。

恋人の死により書けなくなってしまった小谷の心を、強引で傍若無人タイプの橘がグイグイ開いていくお話。
恋人との別れ、知らされなかった真実、死などのエピソードが小谷の書けなくなる原因となるあたり、けっこう酷な事情でした。
せっかくうまくいきかけてたのに、妙な誤解で2人の間が壊れそうになりますが、その誤解の一部をになった泉は、あとで橘にますますひどいことされませんでしたかね?(笑)
橘と飴屋の対決とかももっと見てみたい。

お話としては書き下ろしの橘×小谷の方が面白いかも・・・ですが、カップルは飴屋×泉の可愛らしい2人の方が私は好きです。
そして前作の「ごめんなさい~」よりもこちらの方が好き。
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